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No.11 フタル酸エステル

2009 - 03/13 [Fri] - 20:47

【壁紙の恐怖】が現実のものなのか、引き続き検証してみましょう。

リン酸エステルを代表とする難燃剤ばかりでなく、
ポリ塩化ビニル製の壁紙には可塑剤が含まれています。
日本で使用される可塑剤の8割がフタル酸エステルで、
その50%をフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)が占めています。
ということで、

壁紙の可塑剤はフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)

そう思ってほぼ間違いありません。

さて、『使うな、危険!』にはこう書かれています。

日本にはフタル酸エステルの規制は存在していないため、今もこの有毒物質が壁紙などにごく普通に使われている。壁紙に含まれたフタル酸エステルは、長い時間をかけて揮発し続け、室内を汚染していく。

あたかも……

壁紙を使った家は半永久的に汚染され続ける

そんな書きっぷりです。
しかし実際のところ、
フタル酸エステルの【毒性】とはどのようなものなのでしょうか?
ただ一口にフタル酸エステルっていっても多種多様なので、
ここでは代表的なフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)を紹介することにしましょう。

図をクリックすると拡大します
フタル酸ジオクチル
ベンゼンに2ヶのカルボキシル基(-COOH)が結合したベンゼンジカルボン酸の内、
オルト体が「フタル酸」と呼ばれています。
この「フタル酸」とアルコールをエステル結合させた化学物質がフタル酸エステルで、
英語では【phthalate】といいます。
ちなみに、異性体であるパラ体は「テレフタル酸」と呼ばれ、
ポリエチレンテレフタレート(PET)の重合に用いられています。
いわゆる『ペットボトル』の「ペット」はPETのことです。

フタル酸エステルの中でも、
2ヶのオクタノールを結合させたものがフタル酸ジオクチル【DOP】となります。
足が8本あるタコのことを【octopus】っていうように、
【octa】とは「8」を意味する接頭語です。
そこでオクタノールは8ヶの炭素(C)からなるアルコールを指しますが、
くっ付き方は様々……でしょ?

まず真っ先に思いつくのが、
横一線に真っ直ぐつながったケース。
こういった”直鎖状”のものをノルマルといい、
【normal】の頭文字をとってn-オクタノールなどと表記します。
フタル酸とn-オクタノールを結合させたのがフタル酸ジ(n-オクチル)【DNOP】であり、
広い意味ではこれもフタル酸ジオクチル【DOP】に含まれます。

しかし一般に【DOP】といった場合、
フタル酸と2-エチルヘキサノール(2-EH)のエステル化合物を指します。
これがフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)【DEHP】であり、
フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)といっても同じです。

炭素(C)6ヶのアルコールをヘキサノールといい、
その2位の炭素(C)にエチル基が結合しているので2-エチルヘキサノールです。
【hexa】とは「6」を意味する接頭語で、
六角形のことを【hexagon】っていいます。 クイズ番組のタイトルで有名でしょ?

厚生労働省が室内濃度の指針値を定めた13物質の中に、
このフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)も含まれています。
しかしその室内濃度は、
大騒ぎするほど高いわけではありません。 後で詳しく紹介しますね

それじゃ~、なんで指針値が決められたの(?_?)

全員が時速40kmで運転しているのに、
「制限速度は80kmですよ」といっても意味はありません。
それと同じように、
室内濃度が高くないのにあえて指針値を設けた理由は……
当時、環境ホルモン狂想曲が吹き荒れていたからでしょう。

1997年、コルボーン女史の『奪われし未来』がセンセーションを起こしました。
環境中に排出された化学物質のあるものに、
人間のエストロゲン(女性ホルモン)の働きを撹乱するものがあるというのです。
こうした化学物質は環境ホルモンと総称され、
折りしも問題となったダイオキシン類を筆頭に、

化学物質は危険――

といった社会風潮が吹き荒れることになります。
テレビ朝日のダイオキシン報道が問題になったのも1999年のことです。 覚えてる?

こうした混乱の中、
一体何が環境ホルモンなのか――早急に解明する必要がありました。
そこで1998年、当時の環境庁は環境ホルモンに対する対応方針を決定しました。
これが【環境ホルモン戦略計画 SPEED’98】であり、
その中で環境ホルモンの疑いのある67物質をリストアップしたのです。

しかしそこにあげられた物質が、
あたかも環境ホルモンで確定であるかのような混乱を招きました。
その一つがフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)であったことから、
フタル酸エステルも特に要注意とマークされてしまった――というわけなのです。

最初に断っておきますが、
現在【環境ホルモン戦略計画 SPEED’98】は大幅に見直され、
物質リストも事実上”撤回”されています。
この中にあげられていた物質の多くが、
実は環境ホルモンのような作用はない――とわかってきたからです。
フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)についても同じです。

『化学物質の初期リスク評価書 No.7』の40頁にも明記されています。

フタル酸ビス(2-エチルヘキシル) の内分泌系への影響を調べるためのin vitro 実験において、エストロゲン受容体に対する結合性及び受容体結合を介して起こる応答性は、ほとんどの試験において弱いか陰性であるという結果が示されている。すなわち、エストロゲン受容体を介する内分泌かく乱作用を有する可能性は低いものと考えられる。

経済産業省の報告でも、
フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)のエストロゲン受容体への結合能は
女性ホルモンの1つエストラジオール(E2)の1400分の1に過ぎないとされています。

フタル酸エステルは環境ホルモンだから危険

こうした主張は、今となっては誤りです。

だからといって、まるっきし安全っていうわけじゃ~ないですよ!
動物実験の結果、
主に肝臓、腎臓、そして精巣に影響が出ることがわかっています。
このほか、妊娠率の低下や産児数の減少といった生殖毒性も認められます。

これらの実験から導き出されたNOAEL(最大無毒性量)は3.7~14mg/kg/日です。
ただし室内濃度の指針値の算出に当たってはより安全サイドにたち、
3.7mg/kg/日をNOAELとして用いています。

この数字に不確実係数100を適用すると、
TDI(耐容1日摂取量)=37μg/kg/日となります。
次に平均体重を50kg、1日の呼吸量を15㎥として……

37μg/kg/日×50kg÷15㎥/日≒120μg/㎥

この【120μg/㎥】っていうのが室内濃度の指針値です。
ちなみに、1日の呼吸量は20㎥の方が適当だと私は思います。
その場合の”指針値”は、90μg/㎥ほどになります。
 


壁紙にはフタル酸エステルが加えられています。
そのため壁紙からフタル酸エステルが揮発して
室内の空気を汚染している可能性は否定できません。
ただしほんのわずかな量でもOUTって考えるのは間違いで、
”一定量以下”なら健康上の心配はないのです。

そこで問題はこういうこと!

壁紙から”一定量以上”のフタル酸エステルが揮発しているのか?

この一点につきるわけです。

最後にもう一言付け加えておきましょう。
フタル酸エステルの安全評価にはラットやマウスを使ったデータが用いられます。
しかし体内での代謝経路の違いから、
サルなどの霊長類では精巣に蓄積しないという実験結果が報告されています。
ということは……
フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)の毒性の焦点である精巣毒性が、
ヒトにはあてはまらない可能性も出てきたわけです。
そうなれば、フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)のリスクはより低くなります。


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