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可塑剤は揮発しにくいのです

2009 - 03/14 [Sat] - 23:10

現在、室内濃度の指針値が定められているのは13物質です。
この中にはフタル酸エステル化合物が2つも入っており、
その一つがフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)です。

それでは実際にどの程度、室内の空気を汚染しているんでしょうか?
その一例として、
1999~2000年に東京都立衛生研究所が実施した調査を紹介しましょう。

 東京都立衛生研究所(現 東京都健康安全研究センター) 都内46世帯(サンプル数92)

フタル酸エステルの室内濃度
図をクリックすると拡大します

東京都立衛生研究所の調査では、
一般家庭のフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)濃度は0.052~2.4μg/㎥の範囲でした。
他機関の調査でもほぼ同様の計測値となっています。
このような調査を踏まえると、
フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)の室内濃度は最大でも数μg/㎥ほど。
一般にはそれ以下の低いレベルと考えて良さそうです。
図は東京都健康安全研究センターHPの図に加筆修正したものです

フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)の室内濃度は最大でも数μg/㎥――
一方、室内濃度の指針値は120μg/㎥――
っていうことは、
実際の室内濃度は指針値を大きく下回っているっていうこと!
逆の言い方をすれば、
室内の空気を高濃度に汚染している事実はないということです。

実は……
壁紙に含まれている可塑剤が揮発して室内の空気を汚染するリスクは、
それほど高いとは考えられません。
というのも、可塑剤は揮発しにくい化学物質だからです。
ここで【揮発】っていう言葉が出てきましたが、
この言葉はシックハウスを防ぐ上でとても重要なキーワードです。

常温で気体となって発散する現象が揮発――です

化学物質は揮発して気体になることで室内の空気中に”漂い”、
呼吸とともに吸い込まれて体内に侵入します。
これを吸入摂取といいます。
そのため、揮発性の高い物質は空気を汚染しやすく、
揮発性の低い物質は汚染しにくいといえるわけです。 つまり、より安全です
具体的には……

沸点の低い物質ほど揮発性が高く、沸点が高くなるほど揮発性は低くなる

ってお考え下さい。

では化学物質の沸点はどう決まるかというと、
一般的に分子量の小さい物質ほど沸点も低くなる――
つまり揮発性の高い物質となります。
分子量が小さいっていうことは、単純な構造の化学物質って考えて結構です。

膨大な化学物質の中で、
沸点が凡そ250℃以下の物を揮発性有機化合物っていいます。
英語では【Volatile Organic Compounds】というので、略して【VOC】
常温でも揮発しやすいのが大きな特徴で、
シックハウスの原因となる化学物質の多くがVOCです。

たとえばトルエンもその一つ。

分子式 C7H8
分子量 92.14
沸  点 110.6℃

バリバリの揮発性有機化合物だから、室内空気もバッチリ汚染します(*_*)

それじゃ~、フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)はどうでしょ?

分子式 C24H38O4
分子量 390.56
沸  点 385℃

構造が複雑になって、分子量も大きくなってるでしょ?
だから沸点は385℃になっちゃう(>_<)
こうなると揮発性有機化合物とは呼ばず、
半揮発性有機化合物っていいます。
英語では【Semivolatile Organic Compounds】、略して【SVOC】
揮発性は相対的に低くなるので、
その分室内空気を汚染するリスクも小さくなります。
空気中に”漂わない”のだから匂いもしません。 無臭です

だから、室内濃度もそんなに高くならない。
室内空気中の濃度は指針値よりはるかに低い――のです。
むしろフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)で注意すべきなのは、
吸入摂取よりも経口摂取の方です。
つまり、食事や水を通じて摂取する量の方が圧倒的に多いのです。

例えば……
かつて市販弁当や給食から、
高濃度のフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)が検出されたことがありました。
原因は、食品製造過程で使用されたポリ塩化ビニル製の手袋でした。
室温が50℃を超えるなんてことは考えられませんよね?
ところが食品製造現場ではより高温に曝されることとなり、
フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)が食品中に溶出してしまうのです。

それでは、
日本人は一体どれくらいのフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)を摂取しているのか?
『化学物質の初期リスク評価 No.7』では次のように推計しています。

1.室内空気からの摂取量

2001年に行われた環境省の調査から、
測定値の95パーセンタイル1.6μg/㎥を使用します。
成人の空気吸入量を20㎥/人/日とすると……

1.6μg/㎥×20㎥/人/日=32μg/人/日

2.飲料水からの摂取量

2001年に行われた水道技術研究センターの調査から、
浄水の最大値13μg/Lを使用します。
1日の飲料水摂取量を2L/人/日とすると……

13μg/L×2L/人/日=26μg/人/日

3.食物からの摂取量

2001年に行われた環境省の食事調査から、
測定値の95パーセンタイル0.16μg/gを使用します。
なお、この調査はポリ塩化ビニル製手袋に関して
使用中止の通達が出された後の調査です。
1日の食事摂取量を2000g/人/日とすると……

0.16μg/g×2000g/人/日=320μg/人/日

平均体重を50kgとして、体重1kgあたりの摂取量を推測すると……

吸入摂取量→→→32μg/人/日÷50kg/人=0.64μg/kg/日
経口摂取量→→→(26+320)μg/人/日÷50kg/人=6.92μg/kg/日

最後に合計摂取量は……

0.64μg/kg/日+6.92μg/kg/日=7.56μg/kg/日  となります。

これを昨日紹介したTDI(耐容一日摂取量)=37μg/kg/日と比較すると
フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)のリスクが
とりたてて問題視するほど大きなものではないことがわかります。

まして、吸入摂取量は経口摂取量の10分の1に過ぎません。
より安全サイドにたち、
東京都立衛生研究所の調査の最大値2.4μg/㎥を用いたとしても、
吸入摂取量は0.96μg/kg/日ですから大差ありません。

こうした知見から冷静に判断すると、

ポリ塩化ビニル製の壁紙が取り立てて危険なわけではない

そう考えて良いと思います。
少なくとも
神経を冒す有害物質がどんどん揮発する――っていうのは、
ちょっと”大袈裟”過ぎやしないでしょうか?

もちろん私の家も【壁紙】ですが、
何ともなく、家族みな健康に暮らしています(*^_^*)


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