世界でたった一つしかないあなただけの家  FPだからできる夢の大空間

  「FPの家」槻岡建設のナビゲーター   トップページ > スポンサー広告> シックハウス > それでも、壁紙は危険?-リスクとハザード-  

スポンサーサイト

-- - --/-- [--] - --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

それでも、壁紙は危険?-リスクとハザード-

2009 - 03/19 [Thu] - 18:37

壁紙(ビニルクロス)も使いようです。
【自然素材】を賛美する方が往々にして懸念するように、

壁紙を使った家はシックハウスになる

そんな心配は決してありません。

確かに……
たとえRAL規格の壁紙を使ったとしても、化学物質は揮発します。
それは壁紙を批判する方々がおっしゃるとおり!
その中に、”有害な化学物質”が含まれているのも事実です。
いくら揮発しにくいとはいえ、微量ですが可塑剤だって揮発します。
より安全だとされているフタル酸ジイソノニルでさえ、
全く揮発しないというわけではありません。

え~、それならやっぱり危ないじゃん(*_*) うそつき! 

そうでしょうか?
そこで、今日は化学物質の危険性について考えることにしましょう。

ところで、【危険】の対義語はなんですか?――【安全】ですね。
ということは……

定義1 安全とは危険が少ないこと

そういうことですよね。
室内の空気が【安全】ならシックハウスになることもなく、
その住まいは健康な家といって差し支えないでしょう。

それでは、危険を少なくするためにはどうしたら良いのでしょう?

危険な化学物質の使用を禁止する! 

なるほど、それも大切ですね。
でも……どこまでは使用禁止で、どこからはOKって判断するんでしょう?
壁紙に使用されている可塑剤や難燃剤は――いったいどっち?

ちょっとでも危なそうなら、みんな禁止にしちゃえばいいじゃん(@_@。

それなら間違いないかもね。
でも、使える化学物質がほとんどなくなっちゃう(>_<)
プラスチックは危ない――っていうのは簡単だけど、
実際にプラスチックのない生活が想像できますか? 医療現場でも活用されてるよ

さて、ここで質問です。

シアン化カリウムとエタノール、危ないのはどちらでしょう?

シアン化カリウムっていうのは【青酸カリ】のことです。
毒薬の代名詞にも使われ、その致死量は凡そ0.2gほど
エタノールは他ならぬ【お酒】のことですが、
これにだって致死量は存在します。
巾はあるのですが、一気に300g程度を摂取するとヤバイですよ。

2つの化学物質の致死量を比べれば、答えは一目瞭然!!!

シアン化カリウムの方が危ないに決まってるーーー

そう考える方が多いはずです。

でも、もうちょっと考えてみましょう。
いくらシアン化カリウムが危ない化学物質だとしても、
みなさんの身近にありますか? ないでしょ?
摂取する心配がないなら、【危険】もありません。

一方、エタノールはどう?
身近などころか、毎日飲んでる方も多いはず!
ちなみに、【お酒】に含まれる純エタノール量は次の式で求められます。

お酒の量(mL)×度数×エタノールの比重(g/mL)=エタノール量(g)

そこでアルコール度数15の日本酒で致死量300gを摂取するには……

2500(mL)×0.15×0.8(g/mL)=300(g)

2500mL飲めば”到達”します。
1合は180mLですから 2500÷180≒14(合) となり、
だいたい日本酒を1升半飲めば致死量っていうことですね。

ただ酒豪の方なら、一晩でこれくらい飲んじゃう量でしょ?
実はこれって非常に危険で、
限りなく死と隣りあわせの行為なのです。
若気の至りで、
私なんか学生時代に死にかけました。 急性アルコール中毒ってこわいですよ

そう考えると……
一生お目にかかりそうもないシアン化カリウムより、
毎日晩酌するエタノールの方がよほど危険といえませんか?

このことは、化学物質の【危険】を理解する上でとても重要なことです。
一口に【危険】といっても、
化学物質の【危険】には2種類あるのです。

 ハザード(Hazard)リスク(Risk) 

致死にいたる急性毒性をはじめ、全ての化学物質は有害性を持っています。
こうした化学物質が潜在的に有する危険性ハザードと呼ばれます。

しかし化学物質に接触する機会が少ないなら、
実際に健康を害し、悪い影響が生じる可能性は低くなります。
こうした現実に起りうる危険性リスクと呼ばれて区別されます。

私達にとって重要な【危険】はハザードよりもリスクであり、
それを見積もるためには【接触頻度】も考慮しなければなりません。
これを化学物質の場合には曝露(Exposure)といい、
吸う、食べる、触れる――これらの行為を通じて摂取される合計量であらわします。

つまり化学物質のリスクとは、ハザードと曝露量の積となるわけです。

化学物質のリスク=ハザード(有害性)×曝露量

これを例え話で説明しましょう。

化学物質のリスク-小
体格も大きく気も荒そうな犬はハザードが大きいといえます。
しかし接近度が小さく距離が離れているなら曝露は小さくなり、
あなたがこの犬に襲われるリスクも小さくなります。

化学物質のリスク-大
大きな犬に比べ、小さな犬はハザードが小さいといえます。
しかしあなたのすぐ側にいて接近している場合には曝露が大きくなり、
犬に噛みつかれるリスクも大きくなります。

化学物質の【現実的な危険】とはリスクであり、
これを考える際には【潜在的な危険】、つまりハザードだけでなく、
曝露量も考えなければならないのです。
そこで、【安全】の定義をより厳密に行うと……

定義2 安全とはハザードと曝露量の積が小さいこと

これがリスクが小さい、つまり相対的に【安全】ということなのです。

これで納得していただけましたか?
たとえ壁紙からハザードの高い化学物質が揮発するとしても
その揮発量が小さく曝露量が抑えられているならば、
実際に私達を襲うリスクは小さい――
つまり安全と考えて良いのです。

確かに、部屋の中に有害物質が漂っているなんていい気持ちはしないでしょう。
しかし微量であれば健康上の問題は生じません! 安心して
むしろ……

ハザードが小さくても曝露量が多いことで生じるリスクは見過ごされがち(>_<)

そっちの方がよほど問題ではないでしょうか?

壁紙を問題視しないのとは対照的に、
私は散々無垢材の問題点を指摘しました。
自然素材は【安全】っていわれるのに変(?_?)――そう感じた方が多いでしょうが、
今日お話したリスクという概念を正しく理解すれば納得できるはずです。

化学物質と上手に付き合っていくためには、ハザードだけ考えてもダメ!
これからは、もっと曝露量に着目しましょうね。


ブログランキングに参加しています。
ぜひとも、↓を1回づつクリックしていただきますようお願いいたします

人気ブログランキングバナーにほんブログ村 猫ブログ ノルウェージャンフォレストキャットへ

スポンサーサイト

コメントの投稿





管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://fptsukioka555.blog86.fc2.com/tb.php/125-f7a9c936

 | HOME | 

プロフィール

fp-tsukioka

Author:fp-tsukioka
群馬県の「FPの家」施工会社
店舗・工場・公共工事の施工もします

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新記事

全記事表示

月別アーカイブ

カテゴリ

最新コメント

最新トラックバック

いらっしゃいませ

検索フォーム

リンク

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。