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大学でおこったシックハウス

2009 - 03/25 [Wed] - 20:48

シックハウスの具体例は数多く報告されています。
ただし詳細な室内濃度の測定を実施し、
症状を誘発する”犯人”を突き止めた事例はそう多くありません。
今回紹介するのは、
原因となる化学物質やその発生源を突き止めた貴重なケースです。

健康被害が発生した建物は大学の校舎です。
そういう意味では【シックハウス】ではなく【シックビルディング】になります。
一般住宅との違いは考慮しなければなりませんが、
【シックハウス】を考える上でも非常に参考になります。

舞台は中部地方の大学――

校舎を新築したところ、
60代の女性職員が咳、喉の刺激感、頭痛、頭重感などの症状を訴えました。
この女性を、仮にAさんと呼ぶことにします。
シックハウス症候群の疑いが強いことから、
Aさんの症状と化学物質の種類や濃度との関係が徹底的に調査されたのです。
経過から判断して、むしろ【化学物質過敏症】じゃないかと感じます

一連の調査を行ったのは上島通浩先生(名古屋大学大学院医学系研究科)で、
全部紹介するのは無理なので、代表的な論文を紹介しておきます。

「シックハウス症候群への有機溶剤の関与に関する研究」
  ――2-エチル-1-へキサノールによる室内空気汚染――

   『シックハウス症候群の病態解明、診断治療法に関する研究(総括・分担研究報告書)』(2003年3月)
   平成14年度厚生労働科学研究費補助金 健康科学総合研究事業


まず、築後3年を経過した時点での室内空気測定の結果を紹介しましょう。

図をクリックすると拡大します
大学室内空気測定
測定物質の中から、濃度の高いものを抽出してまとめてみました。

【指針値】の定められている化学物質で、特に濃度の高いものはありません。
ホルムアルデヒドの濃度は高めですが、
それでも【指針値】の範囲内――、特に問題はありません。
それ以外の物質も、概ね”特に問題なし”です。

ところがAさんは、この建物に入ると具合が悪くなる(T_T)
様々な匂いにも過敏に反応し、
目のかすみ、息苦しさ、咳、頭痛、吐き気を感じたそうです。
原因となるのは……

   1.床用ワックス
   2.ホワイトボード用のマーカーペン
   3.特定の種類の香水
   4.チラシや新しい雑誌
   5.トイレの消臭剤
   6.整髪料
   7.クリーニングに出した服
   8.マニキュアの除去液
   9.皮製の椅子やじゅうたんの匂い

これは嗅覚過敏の症状です。
普通の人にはなんともない匂いに耐えられなくなっちゃう(*_*)
何を隠そう、
この症状は私の家内と全く同じ だから、その辛さがよ~くわかります(=_=)
いつも読んでくださっている方には説明する必要はないでしょうが、
念のために付け加えておきましょう。

匂いの”元”は揮発性の化学物質――です

でも、具合が悪くなるのはAさんの勘違いじゃ~ない。
同じ建物を日常的に利用する職員や学生にアンケートを行ったところ、
頭痛や目・鼻・喉の異常といった自覚症状を訴える方が相当数に上りました。

それじゃ~、原因は何(?_?)

そこで、もう一度室内空気の測定結果をご覧下さい。
ただ一つ濃度の高い化学物質がありませんか?
それが2-エチルへキサノール【2EH】というわけですが、
生半可な濃度じゃないでしょ?
会議室では408μg/㎥、セミナー室にいたっては1086μg/㎥です。

そして重要なのは、【2EH】の濃度と自覚症状が相関していっていう点!
ということは……

この建物で健康被害を起こしている”犯人”は2-エチルへキサノール 

シックハウスの原因はホルムアルデヒドばっかりじゃないのです。

それでは、【2EH】はどこから”出てくる”んでしょうか?
中でも濃度が高いのは会議室とセミナー室です。
この2つの部屋のどこかに”問題”があるに違いありません。

会議室はコンクリート床にタイルカーペット貼り――
セミナー室はコンクリート床に塩ビシート貼り――

塩ビシートはいうまでもなく、
タイルカーペットを裏打ちするゴム(ラバー)にも可塑剤が使われています。
ただ可塑剤そのものはほとんど揮発していませんが、
【2EH】は可塑剤に由来することがわかりました。
塩ビシートややタイルカーペットを直接コンクリートに接着する場合、
コンクリート下地の乾燥が不十分だと……

可塑剤が加水分解をおこす――のです。

ここで、昨日の話しを思い出しましょう。
フタル酸エステルの加水分解

エステル化合物であるフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)【DEHP】は、
湿気の多い湿った使用環境では加水分解をおこし、
フタル酸と【2EH】に分解します。
すると【2EH】の沸点は185℃と低いことから、
盛んに揮発して室内空気を汚染してしまうのです。

その後の別の研究では、
床材を貼り付ける接着剤にも問題があることがわかりました。
アクリル酸エステルの加水分解
アクリル酸2-エチルヘキシル【2EHA】は、主に床用接着剤として使用されます。
アクリル酸と【2EH】のエステルであることからもわかるように、
加水分解を起こすと……
やっぱり【2EH】が揮発してくると考えられています。

そこで、今日紹介したケースの教訓――

.「危ない!」っていわれてる化学物質以外にも要注意!
.化学物質は七変化する!
.どんな化学物質でも、高濃度になるのはマズイ!


特に、最後の点は肝に銘じて下さい。
シックハウスを防ぐ上で【何があるか?】ばかりに気をとられ、
往々にして【どれだけあるか?】という点が見落とされています。


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