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カビと可塑剤の意外な関係

2009 - 04/15 [Wed] - 21:43

とりあえずカビの話はお終い――の積りだったんですが、
気が変わりました。
もうちょっとだけ、カビッちゃいます。
というのも、興味深い事実がどんどん出てきたんです

中でもとりわけビックリした論文をぜひ紹介しておきたい!

「建材における真菌起源揮発性有機化合物(MVOC)の放散量の測定」
   弘瀬将光・村上周三・加藤信介・大岡龍三・徐長厚・阿部恵子
   『日本建築学会大会学術講演梗概集 D-2』(2006年9月)

実験では【塩ビクロス】と【調湿建材】にカビを繁殖させ、
放散される微生物由来揮発性有機化合物(MVOC)濃度を測定しています。
【調湿建材】っていうのは「火山性ガラス質複層板」という但し書きがありますから、
おそらく『ダイライト』に類するものと思われます。

実験に使用しているカビはPenicillium citrinum (ペニシリウム・シトリナム)です。
ただ、そういわれてもピンとこない――
一般には”見た目の色”で区別していると思いますが、
こうした分け方をすればアオカビの一つです。
そう聞けばご想像が付くでしょう。
私が以前住んでいた古~い家なんかひどかった(*_*)
北に面した廊下の天井に、
梅雨時になるとアオカビがびっしり生えたもんです。 ゾッゾ~~~

ペニシリウム属

それではどんなMVOCが発生するのか?
それが【表】まとめられています。

建材から発生するMVOC
図の中で「Back Ground濃度」とあるのは、
カビを繁殖させる以前に建材から揮発している化学物質の濃度です。
そこでカビに由来するMVOC濃度は、
この分を差し引いて補正を行っています。

どうですか?
「へえ~」って”感動”しませんか?

まず【塩ビクロス】と【調湿建材】を比較してみると、
意外にも【調湿建材】の方がMVOC放散量が多い!

かえって吸湿性の高い建材の方が要注意

昨日もそんな話をしましたが、その通りの結果になっています。
水分を吸ってくれるんだから、
カビにとっちゃ”パラダイス”といえるんでしょう。

ではどんなMVOCが放散されるかというと、
【調湿建材】から放散されるMVOCで濃度が一番高いのは、

2-ethyl-1-hexanol――です。

実に60%を占めています。
ここであれ(?_?)って思い出していただければ、
まにあっくとしては大変嬉しい!
そうです! あの2-エチルへキサノールなのです。
天然にも存在することはわかっていましたが、
まさかMVOCの一つだったとは…… 不勉強でした(=_=) 

さらにさらに、【塩ビクロス】自体から発生している濃度は5.8μg/㎥ですが、
実験初日のカビからは42.0μg/㎥も放散されています。
ということは……

主要な2-エチルへキサノールの発生源は、可塑剤じゃなくてむしろカビ? 

そんな風に疑いたくならないでしょうか?

ただし【調湿建材】自体から、
もともと15.5μg/㎥もの2-エチルへキサノールが揮発しています。
そこで実験のために湿らしたことから、
「建材に含まれる可塑剤が加水分解を起こした可能性もある」と補足されています。

確かにその可能性は捨て切れません。
しかし別の研究者の実験でも同様の結果が出てる。
室内塵に発生させたPenicillium(アオカビ)から、
やっぱり2-エチルへキサノールが放散されているのです。
室内塵なら可塑剤【DEHP】が関与しているとは思えません。

こういう貴重な資料を目にすると、
先入観にとらわれちゃいけない!!! 
つくづく思い知らされます。
これは自らへの戒めでもあり、
”真実”を知るためにもっとまにあっくしなくっちゃ! やったるでー  

最後にもう一つ
ご年配の方にとって、Penicillium citrinum はとっても”因縁深い”カビなんです。

戦争が終わってまだ間もない1950年半ば。
当時の日本は貧しく、食べるお米にさえ事欠いていました。
そこで外国から輸入したのですが、
なにぶん外貨もないので安いお米しか買えなかった。
その結果、輸入した内の多くがカビていたのです。
黄色く変色するので黄変米といいます。 要は事故米ですね

でも”なけなしのお金”で買ったわけだから、捨てるのはもったいない。
そこで政府は配給しちゃったわけですが……
これが大騒動に発展!

というのも、カビの産生する毒――マイコトキシンが含まれていたからです。
黄変米に含まれるマイコトキシンはいくつかありますが、
シトリニンという化学物質がその一つ。
シトリニン

シトリニンは腎毒性を持っており、腎尿細管上皮変性を誘発します。
そんな”毒米”を食べさせられたんですから、
当時の人たちが怒ったのも当然でしょう。
そして何を隠そう、
このシトリニンを産生するカビこそがPenicillium citrinum に他なりません。

考えようによっては、カビは合成化学物質以上に要注意!
パンやお餅がちょっとぐらいカビていても……

もったいないから食べちゃえ(^o^)丿

これってとってもリスキーな行為です。 ゼッタイ止めましょう
調理で熱を加えればカビは死にます。 タンパク質が変性しちゃうから
しかしカビが持っていたマイコトキシンは調理の加熱程度で分解されません。
なぜって? 化学物質だからです。
もちろん、中性洗剤で洗っても無意味ですからね!


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