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世界でいちばん住みたくない家

2009 - 04/17 [Fri] - 22:35

室内空気の汚染、つまりシックハウスが問題になり始めた頃、
1冊の本が出版されました。
題名は『世界でいちばん住みたい家』(赤池学、金谷年展共著)――
読んだ方もいらっしゃるかもしれませんが、
この本の中で紹介されているのが【木の城たいせつ】というメーカーです。

”北海道限定”のメーカーだったため、
本州以南の方はあまりご存じないかもしれません。
しかし熱狂的な信者の支持をうけて、
住宅人気ランキングで1位を獲得したこともあります。
その筋では、結構有名なメーカーでした

そして2000年9月、画期的な住宅の建設が旭川市で始まりました。
化学物質過敏症の患者さんが転地療養をするための施設で、
その建設を請け負ったのが【木の城たいせつ】だったのです。
もともと自然素材を活用するのを”ウリ”にしていたメーカーですが、
一時転地住宅にも自然素材がふんだんに活用されています。

 内装 道産のトドマツ・カラマツ無垢材
 断熱 高性能グラスウール16kg、200mm(2階床・小屋裏)
 気密 6.27c㎡/㎥

概略は、ざっとこんな感じです。
一言で特徴をいうならば高断熱・中気密住宅っていえるでしょう。
シックハウスを防ぎながら快適性も確保する――
この当時、健康と省エネを両立する理想住宅と考えられた家の典型です。

完成は2001年1月。
さっそく室内空気の測定が実施されました。
その結果が次の【表】です。
ちなみに中井里史先生(横浜国立大学大学院環境情報研究院)を中心にしたグループによって、
完成直後から複数年にわたって室内環境の追跡調査が行われています。

図をクリックすると拡大します
化学物質過敏症一時転地住宅
欄外に付記した【指針値】と比較して、
室内の化学物質濃度が非常に低いことがわかります。
まだシックハウス対策が始まったばかりの当時にあって、
ホルムアルデヒドの濃度が10ppb程度に抑えられているのは立派です。
ここには記されていませんがTVOC濃度は150~250μg/㎥で、
これも暫定的に定められている【指針値】を下回っています。
ちなみに、対策の進んだ現在では驚くような数字ではありません。
ご参考までに槻岡建設のデータもあわせてご覧ください。


こうした素晴らしい”成績”を引っさげて、
完成直後の2月には盛大な”お披露目セミナー”が現地で開催されました。
そこでは惜しみない賛辞がおくられ、
その様子は『シックハウスよ、さようなら』(中野博著)の中でも紹介されています。

このようにきれいな室内環境の住宅が実際につくられたわけですし、技術的に可能なのです。またコスト面から見ても、特別高価なものになるわけではないのです。それにもかかわらず、現実には化学物質過敏症の患者さんがますます増えています。これは家をつくる側の考え方に問題があるのではないかと思わざるを得ないのです。

まさに世界でいちばん住みたい家――ってわけですね。

まにあっくはなにかというと偉そうな口をきくのですが、
何を隠そう……当時はハウス ファディズムにどっぷり浸かっていました(>_<)

すごい! こんな家に住みたいな~

自然素材100%の木の家に憧れていたのです。

2003年末までにこの一時転地住宅を利用した患者さんの数は12名。
なんつったって世界でいちばん住みたい家ですから、
さぞかし”良い結果”が出ていると思いますよね?
実際、大半の方が「自宅の空気環境より良い」と回答しており、
症状にも改善傾向がうかがえると報告されています。

この家にぜひとも住みたいーーー

誰だってそう憧れちゃいますよね!!!

ところが、2003年末までの時点で7名もの途中退去者が出ています。
健康に不安のある方ばかりが集まるわけですから、
人間関係によるストレスもあったのだろうと推察できます。
ただし、精神的な問題だけではすまされない問題がある!
入居者全員が「不快感を感じたり、気分が悪くなる場所がある」と訴えているのです。

なぜ(?_?) こんな素晴らしい家なのに……

完成して最初に迎えた夏。
実は……7月下旬から室内各所にカビが発生してしまったのです。 
その後も抜本的解決には至っていない模様
北海道の夏は爽やか~~~って想像していたんですが、
実際にはそうでもないんですね。
6月から7月の室内平均気温は約20℃ですが、湿度は80%もありました。
そこにきて自然素材でしょ?
カビにとって”パラダイス”になっちゃったんでしょう。
人間ばかりじゃなく、自然素材はカビにも優しいのです。

しかも資料をかき集めると、想像以上に”重症”です。
というのも、室内で目立ったカビが Geotrichum(ゲオトリクム)とのこと。
色の分け方でいえば”シロカビ”になります。
好湿性のカビで、とにかく水分のあるところが大好き!
乳製品から分離されることも多いので、【ミルク腐敗カビ】ともいうそうです。
ということは……

かなり湿っていた――と想像できます。 普通の家ではあまりお目にかかれません

もう一つ興味深い点がある。
不快感を感じた場所とカビの繁殖度が必ずしも一致しないのです。
患者さんの愁訴が集中しているのが「4号室」と「6号室」――
【表】の中で「Room4」と「Room6」と表記されている部屋ですが、
この2つの部屋の共通点は……和室っていう点!

実は、カビの放散するMVOCsは菌種によって特に決まっていません。
同じカビでも、付着した”培地”により異なるそうです。
というのも、栄養源が異なるからです。
畳に付着したカビは植物のタンパク質を”えさ”にします。
これを分解して栄養を吸収するんですね。

ところでタンパク質を構成するアミノ酸の中には、
分子中に硫黄(S)を含むシステインメチオニンがあります。
こうした含硫アミノ酸が分解されるときに生成されるのが硫黄化合物です。

別の方の実験では、
畳に発生したカビから二硫化ジメチル(DMDS)が発生することが確認されています。
その臭いを一言で表現すれば、腐ったキャベツの臭い! 想像できる? 
あるいは磯の香りともいえます。
二硫化ジメチルは『悪臭防止法』の規制物質に数えられていますが、
人間はこの臭いにとても敏感で、0.0022ppmで感知しちゃうのです。 くっせー(>_<) 

それもそのはず!
タンパク質が分解するっていうことは……腐敗そのものです。
食べる物が腐っているということは、動物にとってとても危険が多い。
食中毒や病気を未然に防ぐため、
動物は腐敗度の目安である【硫黄臭】を敏感に察知すると考えられています。

そんな腐敗臭の漂う家に、みなさんは住みたいですか? 

誰だって都合の悪い話はしたくない。
別に隠すわけじゃないんだけど、ヒソヒソ声で話したくなっちゃうものです。
それを非難する積りはありません。
でもね~ ”世界でいちばん住みたい家”のこんな実態を知っちゃうと、

私は世界でいちばん住みたくない――のです。 

素晴らしい家だと思っていたんですが残念です。
化学物質のことだけしか考えていない家は、
結局のところ、バランスを欠いた家になってしまったのでしょう。
やっぱり、限られた情報で判断するのは禁物です。 


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