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化学物質を知れば、危険も見えてくる

2009 - 04/28 [Tue] - 11:58

大型連休の始まりだというのに、
朝から新型インフルエンザの話題でもちきりです。
海外旅行を計画されている方は、十分お気をつけください!
一番いいのは……

私みたいに家でぶらぶら過ごすことかも―― 単にどこにも行けないだけ(*_*) 

さて、化学物質にも”慣れ”てきましたか?
人間も含めて、自然は化学物質のおかげで機能しています。
だから、注意も必要なわけ
もし私達の身体が化学物質と無縁なら、
室内の空気がどんなに汚染されていようが関係ありません。
汚染物質と体内物質のクロストークが生じるからこそ、
良い影響も悪い影響も受けてしまうのです。
だから……

化学物質に関心を持つことはとっても大切――そう思いませんか?

世の中「あれが危険、これが危ない」って騒がしいのですが、
根拠の疑わしいいい加減な話が少なくない。
化学物質のことがわかってくると、
そんな【雑音】にも悩まされなくなってきます。
それとは反対に、リスクを減らす賢い暮らし方が見えてきます。
他人の言葉に左右されないで、
自分の健康は自分で護りたいですよね。 家族も護らなくっちゃ

アセトン

こういう構造図を見ても、もう抵抗感がなくなった?
C3のプロパンの2位に「=O」が付いているからケトン。
そこで末尾が「-one」となって、2-プロパノン。
ただしアセトンという慣用名の方が有名です。

「アセトン」は女性にはとっても馴染み深い化学物質――
というのも、除光液の成分が”こいつ”です。
車好きの男性なら、カーワックスに含まれていたかもしれない……
食べ物にだって含まれているし、
自然の木からだって放散されています。

そう聞いたとたんに不安になるのはちょっと待って ストップ! 
お仕事でとっても高濃度のガスを吸えば話は別ですが、
日常レベルではほぼ問題のない低毒性の化学物質だといわれています。

ただまにあっくになると、
「アセトン」と聞いてふと思い出すものがあります。
それは身体の利用するケトン体っていうもの。

ダイエットに関心のある方なら詳しいと思うのですが、
身体の【エネルギー】になるのはグルコースと脂肪酸です。
人間は2種類の”燃料”で動くハイブリッド!
これをどう使い分けているかというと、

グルコース(ぶどう糖)を”燃料”にしているのは脳や赤血球――
脂肪酸を使うのは心筋――

そして骨格筋は状況次第。
運動をしたときにはグルコースを利用し、
安静時には脂肪酸を優先的に使います。

ここで注目して欲しいのは、脳のわがままぶり(*_*)
いくら人間でも、脳の重さはたかだか体重の2%しかありません。
それなのに20%ものエネルギーを消費し、
しかも全部「グルコースでよこせ!」っていうのです。
脂肪酸(つまりカルボン酸)なんか目もくれないのです。

ところが、ダイエットで糖分を控えられちゃたとしましょう。
すると体内のグルコースが不足してくるので、
脳はさしずめ”オイルショック”に見舞われちゃう! さあ困った
困るのは脳だけじゃない。
脳がシャットダウンしたらみんな困るので、
他の組織も脳を助けようと一致団結します。 ホント、ちやほやされてやがる(>_<) 

こうして、非常時用のエネルギー代謝が始まります。

ケトン体
アセチルCoA2分子からアセトアセチルCoAが合成され、
ここからCoA(補酵素A)が離脱してアセト酢酸や3-ヒドロキシ酪酸ができます。
アセト酢酸と3-ヒドロキシ酪酸は血流に乗って全身に運ばれ、
再びアセチルCoAに戻された後にエネルギーとして利用されます。

アセト酢酸は不安定な化学物質なので、
ひとりでに脱炭酸して「アセトン」が生じます。
ただし「アセトン」はエネルギーとはならないのですが、

アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンを総称してケトン体という――のです。

グルコース不足が解消されないまま長期化すると、
とうとう脳もケトン体を使い出します。

脳はエネルギーとしてグルコースしか使えない――というのは誤りです。

【飢餓状態】に追い込まれるとケトン体もエネルギーにします。
そして、脳にはケトン体を検出する”センサー”があるようです
これが反応すると……低栄養シグナルの発令ってわけ!
生き残るために、身体を”省エネモード”に切り替えます。
例えば、
筋肉を切り崩してアミノ酸からグルコースを合成する
脳の利用するグルコースを確保するために脂肪分解を加速する
身体の代謝を低下させて成長も止める
生殖機能は停止する  などなど


そこで考えてしまうわけ(?_?)

体外から「アセトン」が侵入したらどうなるの?

外から入った「アセトン」も、体内で合成された「アセトン」も同じです。
これが脳内に入って”センサー”に感知されたら……

おいおい栄養不足? こりゃ一大事!

脳を錯覚させてしまう懸念はないのでしょうか?
もちろん、少しぐらいの「アセトン」なら心配もないでしょう。
しかし高濃度になると……とても不安なのです

例えば北海道において新築住宅の室内濃度を測定した調査を見てみましょう。
「ホルムアルデヒド」をはじめ、
指針値の定められている化学物質は総じて濃度が高くない。
しかし”それ以外”の化学物質の中に高濃度のものがあります。
その濃度たるや驚くなかれ!
ナンと最高濃度が1000μg/㎥を超えています。
そして……

その中にアセトンも含まれている

北海道における住宅の室内空気質の調査
対象住宅は平成15年から16年に建築された、
一般住宅78戸(192室)と集合住宅3戸(7室)です。
新築未入居で、家具等の搬入がされていない状態で測定しています。
右端の数字は400μg/㎥以上の部屋の割合です。

「北海道における住宅の室内空気質の調査」『林産試験場報』第21巻第2号(2007年6月)より引用

仮に「アセトン」の濃度が1000μg/㎥だとしましょう。
その家の空気を1日中吸っているとしたら、
体内に摂取する量は20000μg/日になります。
つまり、20mgにも達するのです。

もちろん、身体には「アセトン」を排出する機能が備わっています。
しかし【飢餓状態】なんて大袈裟でなくても、
空腹時や体調の悪いときにもケトン体は合成されています。
これに外から入ってきた「アセトン」が加算されてしまうわけです。

するとどうなるでしょうか?
安全に気を使って栄養たっぷりの食事を摂っていたとしても、
脳が勝手に「やばい!」って勘違いしてしまう恐れがあります。

だからといって、目だった”変化”が起こるわけじゃ~ない。
怪我をしたわけじゃないし、腫瘍が出来たわけでもありません。
表面上は”健康”そのものかもしれない。
でも……

代謝バランスが崩れ、身体に歪みが生じている――
脳の活動が乱れ、精神的に変調を来たしている――


もしこんな”違和感”が生じてしまったら、
これも広い意味で【病んでいる状態】と考えるべきではないでしょうか?

もちろん、こんな問題は誰も指摘していません。
あくまでも私の推測です。
まして摂食中枢や満腹中枢の働きをかく乱することで、
【肥満】の一因になるかもしれないなんていったら……
一笑に付されるかもしれませんね(^・^)

でも、脳の働きが化学物質で制御されているのは間違いのない事実です。



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