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油断は禁物、新型インフルエンザ

2009 - 05/01 [Fri] - 23:57

案の定、新型インフルエンザの報道が過熱してきました。
みなさんに正しい心構えをしていただくために、
もう少し、インフルエンザについて紹介しておきます。

まず、感染を疑われた女性と高校生は”シロ”でした。
ホッと一安心ですね。 ヨカッタ、ヨカッタ
ただし、この国際化のご時勢……

新型インフルエンザは必ず日本に上陸――します。

まして、時期も悪かった。
大型連休で、何万人もの方が海外へ旅行するはずです。
ほぼ間違いなく、誰かが新型インフルエンザに感染して帰ってくるでしょう。
それは避けられないと思うよ(T_T)

問題はウィルスの今後の動向です。
まだまだ予断を許しません。
鍵となるのはウィルスの毒性――
現在のところ低毒性のようですが、
こいつが強毒性に”変身”したら……Xデーがやってきます。

テレビでも、スペインかぜという言葉が頻繁に聞かれるようになりました。
1918年から1919年にかけてパンデミックをおこしたインフルエンザとして、
歴史上あまりにも有名です。
世界人口18~19億人の当時、6億人が感染したといわれています。 3人に1人が感染!
感染者の多さもさることながら、問題はその致死率の高さです。
死者は4000万人~5000万人にものぼったといわれ、
当時真っ最中だった第一次世界大戦の戦死者数を遥かに凌駕しています。
考えようによっては、毒ガス兵器より怖い! 

ただし、スペインかぜのウィルスは H1N1型 です。
ほぼ毎年のように流行する【Aソ連型】の仲間で、
一般に H1N1型低毒性のはず……

それなのになぜ(?_?)

というわけで、スペインかぜをまにあっくしてみましょう。

その名前からスペインが”震源地”かと思いがちですが、
1918年3月頃、アメリカで発生したとする説が有力です。
つまり、【Aアメリカ型】っていうわけですね。
この新型インフルエンザは、ヨーロッパに派遣される軍隊とともに大西洋を渡りました。
そして、春から夏にかけて欧米で大流行します。
感染力はとても強かったようです。 新型なんだから当たり前
ただし、この【第一波】では死亡者はさして多くありません。

しかし、夏以降に様相は一変します……
1918年8月15日、
アフリカ西海岸に位置するシエラレオネの首都フリータウンに1隻の軍艦が入港します。
この船は凡そ200名の患者を輸送する途中で、
現地の石炭積み込み夫を使って石炭を積み込みました。
10日後、500名以上いた石炭積み込み夫のほとんどが感染し、
2名が肺炎で死亡しました。
それから数週間後、シエラレオネの人口の5%が死亡したといわれています。
その特徴は……

非常に高い致死率

新型インフルエンザは、ヨーロッパのどこかでさらなる変異をとげていました。
高病原性のモンスターに”変身”していたのです
時を同じくして、フランスとアメリカでもこのモンスターが猛威を振るい始めます。
これが【第二波】であり、スペインかぜの”本番”はここから始まるのです。

それでは、どうして強い毒性を発揮したのでしょうか?
アラスカの凍土に埋葬されていた感染者の遺体を使って、
1997年にモンスターは”復活”しました。
この復元されたウィルスを用いて、
その強毒性のメカニスムが明らかにされつつあります。

 インターフェロンの無力化

新型インフルエンザに獲得免疫は通用しません。
ただし、人間には自然免疫も備わっています。
新型ウィルスの侵入に無防備なわけではなく、
中でもインターフェロン(IFN)が効力を発揮します。

ここで前回の話を思い出してください。
ウィルスは細胞を持っていませんから、
感染した細胞をちゃっかり”利用”して増殖します。
ただし、みすみすウィルスに使われるなんて許せない!
感染された細胞はインターフェロンというタンパク質を分泌します。
これは【抗ウィルス因子】であり、
インターフェロンは細胞に”活動休止”を命じます。
そうすれば……

ウィルスも増殖できない――というわけです。

ところがウィルスの中には、
このインターフェロンを無力化する”知恵”を身に付けた奴がいます。
そしてスペインかぜウィルスに感染させた実験動物でも、
インターフェロンが産生されないことがわかったのです。

こうしてウィルスは、桁違いのスピードで増殖していきます。
しかも、通常のインフルエンザウィルスが感染するのは鼻や喉です。
ところがスペインかぜウィルスは気道の奥深くまで侵入し、
肺にも感染することができたのです。

 サイトカイン・ストーム(サイトカインの嵐)

ウィルスの増殖に対して”次の手”をうつため、
免疫細胞はサイトカインを放出します。
先ほど出てきたインターフェロンもサイトカインの一つですが、
こちらで活躍するサイトカインはまた違う種類。
何種類ものサイトカインの”指令”で、炎症反応を誘起するのです。
これとともに、高い発熱も始まります。

ところが、ウィルスの増殖は止まらない。
次から次に”敵”が出てくるわけですから、炎症反応も激しさを増していきます。
こうしてサイトカインの大量放出が起こり、
これをサイトカイン・ストームと呼んでいるのです。
その様子を知るのに恰好のフラッシュがあります。 実は、H5N1の強毒性も同じメカニズムです
英語なんか読めなくてもイメージはよく伝わってきますので、
まずはご覧になってみてください。

Proposed Mechanism of the Cytokine Storm Evoked by Influenzavirus
――インフルエンザウィルス誘発性サイトカイン・ストームの発生するメカニズム――

いかがでしたか?
キーワードの日本語訳はこんな感じです。
epithelial cell→→→上皮細胞
macrophage→→→マクロファージ(貪食細胞)
viral peptide→→→ウィルス・ペプチド(タンパク質の断片)
T cell→→→T細胞
cytokine→→→サイトカイン

そして最後に、サイトカイン・ストームによってこんなことが起こると書いてあります。

Necrosis(細胞死)
Tissue destruction(組織破壊)
Influx of leukocytes(白血球遊走)
Dilatation of blood vessels(血管拡張)

遊走――、つまり患部に集まってくる白血球の中には好中球がいます。
好中球は活性酸素を使って細菌やウィルスを”毒殺”してくれる。
でも活性酸素が有害だっていうことは知ってますよね?
”敵”をやっつけることもできるけど、自分の身体にもダメージを与えちゃう(>_<)
好中球の活動は諸刃の剣なのです。

ウィルスに感染された細胞も、そのまま放置しておくわけには行きません。
ここで活躍するのが細胞障害性T細胞(キラーT)です。
もはや使い物にならなくなった細胞に特殊な”液体”を注入して溶解し、
あるいは”引導”を渡して、自らアポトーシス(細胞死)を選択させます。

こうしてウィルスと必死に闘うわけですが、
過剰な免疫反応は自らの身体にもダメージを与えていきます。
そういう意味では、アナフィラキシーショックと同じっていえるでしょう。
やがて毛細血管が組織破壊されます。
そこから漏れ出した血液や体液は、肺胞内に溜まり肺胞を押し潰します。
こうした状態が……

Acute respiratory distress syndrome(急性呼吸促迫症候群/ARDS)

ここに至ると、肺は機能不全に陥ります。
呼吸ができなくなってしまうわけで、最悪の場合は致死です。
奇異に感じるかもしれませんが、
肺胞に”水”が溜まるということは……水死と同じなんです

ちなみに、スペインかぜの死亡者にはある興味深い特色がありました。
通常のインフルエンザなら、免疫力の低い子供や高齢者が真っ先にやられます。
ところがスペインかぜでは、体力のある青年層~壮年層の死亡者が多いのです!

図をクリックすると拡大します
スペインかぜによる死亡率

このために、アメリカでは平均寿命が10年も下ったといわれています。

どうして若い人の方がやられたのか?

その原因はよくわかっていません。
ただ、サイトカイン・ストームで説明できるという指摘もあります。
つまり……若い元気な方ほど過剰な免疫応答を起こしてしまったというわけです。

このように、スペインかぜは流行の途中で強毒性に”変身”しました。
今回の新型インフルエンザウィルスが、同じ軌跡を辿らないという保証はありません。
今後も、長いスパンで警戒が必要です。
そして、「俺は若いから大丈夫」なんてゆめゆめ甘く見ないでください!
若いからこそ仇になる場合もあるのです。

でもね、スペインかぜがそのまま”再現”されることはないと思うよ。
日本でも数百万人の死者が出る――それは大袈裟すぎます。
だって、医療が格段に進歩してるでしょ?
スペインかぜのときは原因がわからないまま、
ありったけのワクチンを患者にメッタ打ちしたみたいです。
かえって、それでやられちゃったんじゃないかっていう説もあるくらい(*_*)

どうぞ、正確な情報を入手して冷静な対応をしてください。



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