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暖房のいらない家

2009 - 05/25 [Mon] - 20:06

こんにちわ。
断熱の話が随分長くなっちゃいました(>_<)
そろそろまとめようかと思います。

キリスト教の聖地はエルサレムです。
イスラム教ではメッカ。
仏教の聖地は……どこなんでしょう?

ちなみに、高断熱住宅の”聖地”は、
さしずめイエテボリ(ヨーテボリ)ではないでしょうか?
聞きなれない地名でしょうが、
高断熱住宅に感心のある方なら必ず耳にする地名です。

イエテボリはスウェーデンの南に位置する都市――
海峡の向こう側はデンマークになります。
ここで2008年世界フィギアスケート選手権が開かれ、
そのとき浅田真央ちゃんが初優勝しました\(^o^)/

浅田真央

実は、まにあっくは真央ちゃんを応援してます。
自分の血液型がB型なもんで、
あのB型むき出しの真央ちゃんが気になって仕方ないんです。 
オリンピックで努力が報われるといいね

って、今日はその話ではありません。
イエテボリを紹介させていただいたのは違う理由です。
この街にある建物こそ、
高断熱住宅を目指す業者の”目標”だからです。
日本からの視察も絶えないみたい…… まさに巡礼だね

この建物はイエテボリ2050というプロジェクトの一環として1999年に建築が開始され、
2001年に完成した計40戸からなるタウンハウスです。
圧巻はその性能!
北欧という寒冷気候の地にありながら、
年間の暖房費がナンと 0 ℓ/㎡だというのです。
ヨーロッパでは省エネの基準を「1㎡あたりの灯油消費量」で表します。
それが 0 だというのですから、
まさに”暖房のいらない家”……

無暖房住宅――と呼ばれています。

図をクリックすると断熱仕様が開きます
イエテボリ2050

設計したのは建築家ハンス・エークさん。
建物の南側に大きな窓を集め、
そこから取り込む日射熱だけで”暖房”してしまいます。
いわば”受動的な太陽利用”ということであり、
そういう意味でパッシブハウス(Passive-House)とも呼ばれています。

ただこの呼び方は日本では混乱を招きかねません。
というのも、日本にはパッシブソーラーハウスと呼ばれる家があるからです。
一見すると同じ発想のように思えますが、
実は月とスッポンの違いがあります。

ハンスさんのチャレンジは今から30年も前に始まっていました。
最初に手がけた家は屋根に太陽光の集熱板を載せ、
それを地下の蓄熱層に蓄えて各部屋に温風を送るというものだったそうです。
日本にも似たような発想の家があるでしょ? ○○ソーラーさんとか・・・

ところが、これがとんでもない失敗作!
省エネにならなかったんです。
そこで”賢い”エークさんはハッと気づいたわけ。

支出を減らさないとダメなんだ!

ここで家の熱収支を思い出してください。
家の熱損失は次の【式】で表されることを紹介しました。

暖房で補充する熱量=家から失われる熱量-(日射で得る熱量+内部で発する熱量)

お日様を活用していくら【日射で得る熱量】を増やしても、
【家から逃げる熱量】が大きければ【暖房で補充する熱量】はゼロになりません。
そこでハンスさんは徹底的に【家から失われる熱量】を削り続けました
日本のパッシブソーラーハウスはこの点が×――
だからパッシブハウスとは似ても似つかないわけ。 紛らわしいね(+_+)

【家から失われる熱量】を減らす第1のポイントは、なんといっても断熱です。
そこで”無暖房住宅”の【写真】をクリックしてみてください!
その凄まじいばかりの断熱仕様をご覧いただけます。
建物を包む断熱材の厚さは……

  外壁→→→430mm
  屋根→→→480mm
  床→→→→250mm


まさに”モンスター”です。

【図】をよく見ると外壁の断熱材は4層構造になっています。
まずロックウール170mmを充填断熱し、
屋外側にEPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)100mmを付加断熱。
さらに屋内側にもEPS120mmとロックウール40mmを付加断熱しています。
つまり”内と外”のダブル付加断熱ってわけです。

しかもイエテボリの”無暖房住宅”はタウンハウスです。
集合住宅は”家”同士が接している分、
戸建住宅に比べて熱損失が少なくなります。
そこで戸建住宅でこれに匹敵する性能をたたき出そうとしたら、
おそらく600mm近い断熱材を施工する必要があるでしょう。
日本のパッシブソーラーハウスにこんな”モンスター”がありますか?

第2のポイントはです。
熱貫流率(U値)=0.80 というのだから驚異的です。
日本にはこんな高性能の窓はありません。
そして最後のポイントが換気
ハンスさんにとっても、
高性能熱交換換気システムの開発が一番の難関だったということです。
その熱回収率は80%に達します。

初期試作品では熱回収率は70%以下だったようです。
しかしこれだと家の中が暖かくならない……
つまり【換気による熱損失量】が大きくなりすぎてしまうわけであり、
最低でも熱回収率75%以上は必要だということです。
もちろん、機械の消費電力量が多くては意味がありません。

ちなみに、日本に輸入されている熱交換型換気換気システムの中には、
「熱回収率90%」という商品もあります。
ただしこれはあくまでも”カタログ値”で、
実際にはそんなに回収できていないという話を耳にします。
それくらい熱回収技術のハードルは高いのです。
そして……

漏気=隙間風による熱損失は論外

イエテボリの”無暖房住宅”の漏気回数は50Paで1時間に0.5回以下。
わかりやすいように日本の相当隙間面積(C値)に直すと 、
凡そ 0.2~0.3 c㎡/㎡程度になります。

ここまで徹底的に”ダイエット”をした上で、
はじめて【日射で得る熱量】だけで暖かいパッシブハウスが完成します。
日本で”パッシブ”を口にする方々にも、ぜひ見習っていただきたい!
いくらお日様を活用しても、
【家から逃げる熱量】が垂れ流しでは意味がないんです(=_=)
どうぞ、基本から出直してください。

日本人は自然の恵みを活用するのが大好き――
”アクティブ”よりも、どちらかといえば”パッシブ”がお好みでしょ?
それは大いに結構!
しかし”パッシブ”だけで温暖化を防止しようと思ったら……

これくらい徹底的にやらないと無理!

建築家ハンス・エークさんが設計した”無暖房住宅”は、
とても良いお手本なのです。



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