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高断熱もほどほどが宜しいようで…

2009 - 05/27 [Wed] - 20:24

こんにちわ。
マイナーなお話で申し訳ないんですが、
昨日群馬県の地元紙『上毛新聞』を見ていて気になるニュースがありました。
【花菱】という住宅建設会社が太田市にあるんですが、
お客様から訴えられたようですね。

なんでも……
多額の代金を受け取っているにもかかわらず、
住宅工事が未完成のまま停止しているんだとか。
”被害”に遭っているお客様の話が載っていました。
この方は工事代金の一部として、
すでに500万円ほどを支払っているそうです。

一生に一度あるかないかの決断だったのに、悔しさと無念さが残る。
頑張って働き、いざ一戸建てを建てようと希望に燃えていた。
他の建築会社で頼むにしても、不信感を抱いてしまう。


【花菱】といえば一頃は頻繁に新聞チラシをいれ、
立派なモデルルームも構えて販売を拡大してきました。
でも行き詰まっちゃったんですね(*_*)

経営が大変なのはよ~くわかります。
今はどこも大変です。
でもそれはお客様には関係のないこと。

マイホームは一生の夢

その夢を踏みにじった会社はレッドカードで一発退場……じゃない?

さて本題です
昨日は寒冷地の【無暖房住宅】を紹介しました。
すると世の中には私以上にまにあっくな方が多いようで、
関東あたりでも”無暖房住宅”という言葉を聞くようになりました。

無暖房住宅じゃなければ高性能住宅なんていえない

そんな”雰囲気”さえ感じます。
過激な性能競争はとどまるところを知りません。

確かに、まにあっくも住宅の高性能化には大賛成!
しかしⅣ地域で【無暖房住宅】って話になると (?_?) なのです。
その理由をお話しましょう。

東京の1月の日平均気温は5.8℃です。
館林や熊谷で3.5℃くらい。
ということは、
内外温度差を15℃程度にすればちょうど良い室温となるでしょう。
それではⅣ地域で【無暖房住宅】とするためには、
果たしてどれくらいの性能が必要なんでしょうか?

図をクリックすると拡大します
無暖房住宅Ⅳ地域

【次世代基準】がⅣ地域に求める熱損失係数(Q値)2.7 です。
この性能で”受動的な太陽利用”をしても室温は10℃をようやく超える程度。
実は、何も知らなかったまにあっくも最初はHMで家を建てようと考えました。
そこで実際にお住まいになっている方に話を聞きましたが……

冬の朝は10℃以下になりますよ

【次世代基準】ならその程度がほぼ妥当な線です。
でも「それで高断熱住宅なの?」と疑問に感じてHMを信用しなくなりました。

またこういう家もあります。
「外断熱以外は家じゃない!」と豪語しているお方は、 
だいたいQ値=2.0程度のパッシブソーラーハウスを販売しています。
”受動的な太陽利用”をしても室温は15℃程度にしかならない計算ですが……

セ-ターを着込んで生活すれば問題ない

いまだに鼻息があらいようです。

でもね~
やっぱり「その程度で高断熱住宅なの?」と疑問に感じざるを得ません。
「FPの家」の中でセーターなんか着たことないし、
お風呂上りに裸のままうたた寝しても風邪をひきませんでした……

しかし、もっともっと性能をUPしてQ値=1.33という家になると、
晴れた日には暖房なんかしないでも暖かい家になります。
そうなれば、Ⅳ地域でも【無暖房住宅】の完成です\(^o^)/
ただこの程度だと天候に左右されやすいので、
できればQ値= 1.0 程度がやっぱり理想でしょう。

ただしこれはあくまでも寒い季節のお話。
Ⅳ地域には暑くて蒸し蒸しする夏がやってまいります
そのとき……、Q値=1.0の家ではどういうことが起こるでしょうか?

冬には暖かい家の中から熱が逃げていきます。
そこで【暖房に要する熱量】は次の【式】で表せます。

家の損失熱量=暖房に要する熱量+(日射取得熱量+内部発熱量)

【家の損失熱量】を暖房で補ってやれば室温は一定。 つまり、寒くなりません
ただし、まるまる補う必要はありません。
日射から取得する熱や内部発熱も”暖房”として作用するので、
その分を差し引いた分を補ってやればいいわけです。
そこでこういえます。

  1.【家の損失熱量】を少なくするほど暖房費がかからない
  2.【日射取得熱量】を多くするほど暖房費がかからない 

これが【無暖房住宅】のようなパッシブハウスの基本手法です。
ちなみに、【内部発熱量】を増やすっていうのは×ですよ。
それは家電製品や照明をたくさん使うということであり、
省エネの目的から外れてしまうでしょ?

このように、冬の暖房は日射や内部発熱がプラスに作用するので単純だし、
そのおかげで【無暖房住宅】も成り立つわけです。

ところが夏は外気温の方が高くなり、
家の外から中に向かって熱が移動します。
これを排出するために冷房をするわけですが、
同時に【日射取得熱量】と【内部発熱量】も排出しなければなりません。
つまり、暖房と冷房は全く正反対!

家の取得熱量+(日射取得熱量+内部発熱量)=冷房に要する熱量

【家の取得熱量】は熱損失係数(Q値)にほぼ比例します。
つまり高断熱にすればするほど躯体からの熱取得は少なくなります。

問題は【日射取得熱量】と【内部発熱量】――
仮に完璧な日射遮蔽対策をして【日射取得熱量】は無視できるとしましょう。
ただし、【内部発熱量】を 「」 にすることは絶対に不可能です。
生活を営む限り必ず熱が発生します。
ということは……

無暖房住宅はあっても無冷房住宅はあり得ない――ってことになります。

まして、【無暖房住宅】は冷房に不利に作用します。
夏でもお構いなしに熱を逃さないわけですから、
”無冷房状態”だと家の中は35℃、あるいはそれ以上になるでしょう。

特に、Q値=1.0以下の高性能住宅にもなると要注意です
最初に紹介した【グラフ】をご覧になればわかりますが、
Q値=1.0あたりを境に水色の線が急上昇してるでしょ?
つまり熱をほとんど逃さない家になっているということです。
そうなると暖房には好都合でも、冷房には困った問題を起こします。

そこでもう一つ別の【グラフ】を紹介しましょう。

図をクリックすると拡大します
夏期冷房負荷

これは夏期の冷房負荷を表した【グラフ】です。
縦軸の上に行くほど冷房負荷が大きいということで、
その分たくさんの冷房エネルギーを要します。 つまり、冷房代がたくさんかかります
実際の家の冷房負荷には様々な要因がかかわります。
お住まいになっているご家族が2人か4人かでも違ってきます。
そこで、これはあくまでも「概念図」とご承知ください。

さて、ピンク色の線は【家の取得熱量】を示しています。
熱損失係数(Q値)が良くなるほど少なくなりますが、
Q値=1.0以下になると断熱性能を上げてもあまり効果がないことがわかります。
それより問題なのは水色の線です。
こちらは【家の取得熱量】と【内部発熱量】の合計で、
単純な比例曲線になっていないことが一目瞭然です。

熱損失係数(Q値)が悪いほど【内部発熱量】の影響は少なくなります。
そこで【家の取得熱量】の影響が大きくなり、
熱損失係数(Q値)に比例した増減をみせます。
ところがQ値が良くなると【内部発熱量】の影響が大きく表れるようになります
東京ではQ値=1.5~2.0程度が最小冷房負荷になるといわれており、
それよりもQ値が良くなるとかえって冷房負荷が増大してしまいます。
Q値=1.0の家とQ値=2.5の家の冷房負荷は大差ありません。

無暖房住宅は冷房多消費住宅になる

この重要な点を無視して、
Ⅳ地域でいたずらに性能を競うのは愚の骨頂です。
ドイツやハンス・エークさんの活躍するスウェーデンのような北欧諸国、
日本でいえば北海道のような寒冷地ではパッシブだけ考えればOK。
本州でも長野県のように【無暖房住宅】が有効な場所はあります。

しかし、温暖地になると話が違う!
パッシブだけでは越えられない壁があります。
これを”通風”でごまかすのはいかがなものか……(?_?)
【家の取得熱量】が増えるばかりか、不快指数が上がってしまいます。
相変わらずの古人の智恵もいいんですが、
”打ち水”なんかして「モッタイナイ!」という声が上がらないのが不思議……(?_?)
水道水を”作る”にも電気を使いますから、当然CO2を排出します。

それよりも、新しい技術にもっと注目しませんか?
温暖地ではアクティブを活用するという方法が効果的じゃないでしょうか?
そこで、Ⅳ地域の”究極の家”はどうなるのか……
そのお話はまた明日

そうそう(゜o゜)
とっても重要な点をいい忘れてました
今日は【日射取得熱量】を無視しまお話しましたが、
もし”これ”まで取り込んだらいくら冷房しても追いつきません(=_=)

Ⅳ地域の高断熱住宅に日射対策は必要不可欠

まにあっくは口を酸っぱくしていい続けてきましたが、
温暖地の高断熱住宅を活かすも殺すも日射対策次第なんです。

日射対策は簾やよしずでも良いわけですから、
それじゃ~住んでいる方の自己責任にお任せ……でいいのかな?
そうではなくて、
家を設計する時点で夏の日射対策を含めるべき――だと思いますがいかが?
そうしないと……

冬は暖かくていいけど夏は暑くってしょうがない(+_+)

そういう不満の声は決して珍しくありません。
高断熱住宅の夏は最悪――っていう誤解がいまだになくなりません。
それでは高断熱住宅への賛同が得られず、
ひいては温暖化防止もはかどらなくなります(T_T)

全てのお客様が高断熱住宅の”特性”を理解して、
上手に住みこなしてくれるわけではないでしょう。
日射対策は”追加オプション”ではなく”標準オプション”にしましょう!
敷地の関係で庇が無理でも、
オーニングや外付けロールスクリーンという”優れもの”もあります。
こういった日射遮蔽グッズを”標準装備”にするだけで……

冬もいいけど夏も快適なんでビックリしたよ

そう喜んでいただけるはずです。

そして、家を建てようという方にもお願い!
素敵なシステムキッチンを入れたい――
新しい家具を揃えたい――
家電製品も新しくし買い換えちゃおう――
そういうお気持ちもよ~くわかりますが、
だからといって、
快適に過ごすための必要経費を削らないでくださいね。 お願いしますm(__)m


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