世界でたった一つしかないあなただけの家  FPだからできる夢の大空間

  「FPの家」槻岡建設のナビゲーター   トップページ > スポンサー広告> 地球温暖化 > 高断熱住宅は風前の灯…?  

スポンサーサイト

-- - --/-- [--] - --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

高断熱住宅は風前の灯…?

2009 - 06/03 [Wed] - 18:44

家電製品や車を購入するときには賢く省エネ商品を見抜くのに、
こと家となるとどれがホンモノなのかなかなか見抜けない。
家を”買う”チャンスなんて一生に一回しかないからそれも仕方ありません。
普通の方にとって家は縁遠い存在なんです。

そうした中でも、
全国には真面目に高断熱住宅を作り続けてきた業者がたくさんいます。
10年も前には誤解をしている方も少なくありませんでしたが、
その素晴らしさを理解してくださるお客様が次第に増えています。
それに加えて、これからは省エネの時代でしょ!

ようやく日本にホンモノの高断熱住宅が根付くときがきました\(^o^)/

って喜んでいたら、とんでもない勘違い……
むしろ、真面目な業者の努力が報われなくなるかもしれません。 世も末だね(=_=)

再び、温室効果ガス削減の「中期目標」に戻ってましょう。
目標を達成するための具体的な対策を、
政府の配布した資料では次のように紹介しています。

図をクリックすると拡大します
中期削減目標-必要な対策・政策

先日も紹介したように、
7%削減の具体策として【太陽光発電等】に固定価格制度が明記されているでしょ?
政府は最初から7%削減でいく腹積もりだったのかも?
そう疑いながら【住宅・建築物等】という欄にご注目ください。
そこにはこう書かれています。

  断熱住宅→→→新築住宅の80%
  ●省エネ住宅の基準強化、対象拡大
  ●グリーン家電の購入支援補助


これでもう確実です!
「中期目標」は最初から7%削減で決定していたんです。
そう疑う理由を説明しましょう。

去る4月に「改正省エネ法(エネルギーの使用の合理化に関する法律)」が施行されたのに伴い、
実は住宅の省エネ基準も改正されています
1999年に現行の【次世代基準】が制定されて以来の大改定といっても良いでしょう。
なかなか情報が流れてきませんでしたが、
ようやくまにあっくにもその姿が見えてきました。

注目したいのは、今回新たに新設された事業主基準です。
正確にはこういいます。

「特定住宅に必要とされる性能の向上に関する住宅事業建設主の判断の基準」

【特定住宅】というのは建売住宅を指しています。

国土交通省の”いい分”と異なり、住宅の省エネ化は遅々として進んでいません。
日本全体のストック住宅を見渡せば、
いまだ【旧基準】すら満たさない住宅が全体の6割を占めるんです。

そこで目をつけたのが建売住宅――
日本では土地がなかなか手に入らないので、
”家付きの土地”ともいえる建売住宅を購入される方が多いのです。
ところが、建売住宅の断熱性能はとても褒められたもんじゃない(*_*)
コストを削減するために【新基準】程度というのが相場でした。

それが変わります!
昨年の年末に流れていた情報では……

  1.Ⅰ・Ⅱ地域でQ値=1.4相当、Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ地域ではQ値=1.9相当
  2.Ⅰ地域とⅣ地域を細分化し、Ⅰa ・Ⅰb 、Ⅳa ・Ⅳb とする。
 

これを見て、「ヤッタ~\(^o^)/」って喜んでました。
だって、これはまにあっくの考えそのものだからです

これで日本の家も本当の高断熱時代に突入するんだね~~~

建売住宅が性能アップするんだから、
戸建住宅の基準も強化されるものと思っていました。
しかし実際に公布された法律を見てガッカリ(+_+)
「やっぱり、そうきたか~」と落胆する内容だったんです。

この事業主基準の対象になるのは、
年間150戸以上の建売住宅を建設する業者です。
【次世代基準】の家に標準的な設備を設置した場合と比較し、
2013年までに一次エネルギーを10%削減することを求めています。 
いわゆる、家電製品などで採用されているトップランナー方式の導入です。
その内建売住宅でも……

省エネ達成率110%――なんていう広告を目にすることになるでしょう。

ただし、素直に喜んでもいられない。
全ての建売住宅が省エネ住宅になるわけではなく、
業者が1年間に供給する建売住宅の平均値を比べるようです。
そうなると、かえって一般庶民は”損”をするかも。
リッチ層向けのハイレベルな建売住宅が登場する一方で、
庶民向けのローコスト住宅はかえって貧弱になるんじゃないかと心配です

さらにビックリしたのは、
省エネの物差しが1年間の一次エネルギー消費量だという点です。
ここではQ値、あるいはC値はいっさい関係なし!
家の躯体性能だけでなく、
主な住宅設備を含めた一次エネルギーをどれだけ消費したかで比較します。

一次エネルギーの算定方法

たとえば、Ⅳ地域に求められるQ値は 1.9 と紹介しました。
ただこれは家の躯体性能だけで省エネを達成する場合であり、
Ⅳ地域の建売業者にこんな高性能を要求するのは無理な注文です。
でも大丈夫!
【上図】にも書かれている通り、家の性能+省エネ設備で総合的に判断します。
ということは……

省エネ家電を付けなさい! エコキュートにしなさい!

おまけに太陽光発電や熱交換型換気システムも付けなさい――ってことじゃない?
これで「Q値=1.9相当の家です\(^o^)/」っていわれても、
まるで詐欺みたいじゃないですか?
そんなんでいいんでしょうか?

方法・手段は違っても、結果が同じならいいんじゃないの(?_?)

でも、本当にこれでいいんでしょうか?
こんな省エネ基準が戸建住宅にまで適応されたら……、大変です。

良質な高断熱住宅が絶滅します

考えてもみてください。
パッシブハウスやハイブリッドハウスを作るには、
手間隙をかけて躯体のQ値やC値を上げなければいけません。
そんな苦労をするより、省エネ機器を付ける方が手っ取り早いでしょ?
はっきりいって、電機業界が”潤う”だけです。

しかも、品質より利益を優先する住宅業者にとっても”うま味”がある。
卸業者から大量に安く仕入れて利ザヤを稼げるんです。
お客様には「高性能住宅ですから」といって割高で売れる――
これほど”おいしい商売”はありません。
そうなれば、Q値を良くしようなんて努力するのは馬鹿らしくなりませんか?
真面目な業者の意欲を削ぐ改悪といって良いでしょう。

もちろん、省エネ機器の活用自体は決して悪いことではありません。
ただそれは家の躯体性能が伴ってのお話。
時代が求めるQ値やC値の水準をクリアした上で、
省エネ機器をドッキングさせれば最大効果が得られるわけです。
しかも一度建てた高断熱住宅は100年も”省エネ”し続けますが、
省エネ機器は10年が目安でしょう。
それに頼りきっている設備依存型のひ弱な省エネ住宅は、
壊れる度に新しい最新機器を買い与えないと”省エネ”できません。
とっても維持費のかかるとんでもない「お坊ちゃま住宅」です。

そこで、もう一度「中期目標」を見てください。

  ●省エネ住宅の基準強化、対象拡大
  ●グリーン家電の購入支援補助

事業主基準の内容は、まさにこれに符合しています。
実は、数年前から断熱よりも省エネ機器を重視する”大合唱”が始まっており、
今回の改悪の布石がしっかり打たれていたわけです。
とっくに7%削減で動き出していたんですね。

これでは日本にホンモノの高断熱住宅が育ちません。
良い家を選ぶ選択肢が減って、結局不利益を蒙るのはお客様。
どこまでも経済界ばかり大切にするお国です。
そういえば、さる知事さんも怒っていましたね。 国民も奴隷ですか(T_T)

しかも戸建住宅だって油断できない。
不心得業者ばかりに好都合な基準が適用される可能性は大いにあります。
今回の改定にその”兆候”が見える。
それは相当隙間面積(C値)の基準の削除です。
戸建住宅の熱損失係数(Q値)がUPされなかったどころか、
これまであったC値の基準がバッサリ削除されています。

C値とは家の床面積1㎡あたりの隙間面積のこと。
この数字が大きいほど隙間だらけの家というわけです。

  Ⅰ・Ⅱ地域→→→2.0c㎡/㎡
  Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ地域→→→5.0c㎡/㎡


これまでは、具体的な数字で決められていました。
それが……

室内に直接侵入する隙間風の防止による暖冷房負荷の削減、断熱材の断熱効果の補完及び的確な計画換気の実現のため、気密性の確保のための措置を講じるものとする。

たった、これだけです!

【次世代基準】で定めるC値はかなり甘いものでした。
それでも、この基準すらクリアーできない業者がたくさんいました。
”高性能”を標榜する大手ハウスメーカーも、
C値だけは熱心な中小業者の足元にも及ばなかったんです。

それで、目障りだから撤廃しちゃたわけ?
【C値が良い家=高性能住宅】っていう図式になるのが嫌だったわけ?
でもこう書いてあるよね?

  1.室内に直接侵入する隙間風の防止による暖冷房負荷の低減
  2.断熱材の断熱効果の補完
  3.的確な計画換気の実現


そうです、それがC値の良い家にする目的です。
それなら”決まり”はちゃ~んと守ってね!
第3種換気でこの目的を達成するには C値=0.5以下 が理想的――
第1種換気なら C値=0.3以下 ――
これくらいのC値じゃないと省エネ住宅は砂上の楼閣
悔しくっても、大手ハウスメーカーには絶対に出せない性能です。 

お役人のいうことを素直に聞いていたら、温暖化防止は出来そうもありません。
高いお金を払った上に、とんでもない【省エネ住宅まがいの家】を掴まされそうです。
家の話になるとわからないなら、
それを車に置き換えて考えてみましょう。

  A車→→→燃費38km/ℓの高性能エンジン搭載
  B車→→→燃費12km/ℓのエンジン、ただし高効率エアコンを採用したからOK
         おまけに屋根にはソーラーパネルを搭載 その分、お値段は高くなるよ(^・^)

政府がやろうとしているのは、つまりこういうことです。
【A】のような車を売れなくして、【B】のような車を後押ししているのに等しいんです。
しかもですよ!

燃費は悪いけど、頑丈に作ったので200年間壊れませんよ~

それを”省エネ車”と称して売ろうとしています。
丈夫に作るのは結構だけど、それと省エネは別じゃない?

というわけで、明日は200年住宅のお話……


猫マーク ブログランキングに参加しています。
 ポチッとしていただければ感謝です。

 人気ブログランキングバナーにほんブログ村 猫ブログ ノルウェージャンフォレストキャットへ

■ 過去の記事を検索する方法のお知らせ

『月別アーカイブ』、もしくは『カテゴリー』をクリックすると、
最初に一覧が表示されるように改造しました。
タイトルをクリックすると、該当する記事に移動します。
これまで書いた過去の一覧を見たい方は、
『全記事表示』をご利用下さい。

読みやすいブログになるよう、
これからも少しづつ手を加えていきます。

スポンサーサイト

まさにその通り!納得です。

国策で予算をつけた方向に国民の消費行動は流れてしまいます。
本質を見つめて100年の計を持った政府が早く出来る事を祈ります。

次の政権が何処に行くか分からない状態じゃあね、(涙、)

はじめまして

コメントをいただき、ありがとうございます。

偏屈人間なものでいいたい放題いっていますが、
実は……

読んだ方はどう思ってるんだろう?

いつもビクビクヒヤヒヤしている小心者です。
応援していただけるととっても嬉しく励みになります(*^_^*)

私達のお金が私達の利益のために活用され、
次の世代に少しでも良い状態で故郷を残してやりたいですね。

コメントの投稿





管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://fptsukioka555.blog86.fc2.com/tb.php/190-793c0184

 | HOME | 

プロフィール

fp-tsukioka

Author:fp-tsukioka
群馬県の「FPの家」施工会社
店舗・工場・公共工事の施工もします

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

最新記事

全記事表示

月別アーカイブ

カテゴリ

最新コメント

最新トラックバック

いらっしゃいませ

検索フォーム

リンク

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。