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200年住宅は省エネじゃないよ

2009 - 06/04 [Thu] - 19:18

最近、住宅業界は200年住宅の話題でもちきりです。
そしていよいよ本日6月4日から、
「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が施行されます。
景気浮揚に躍起の政府は、【200年住宅】に様々な優遇措置を設けています。
本年度中に締め切られるものもありますので、
ご利用をご検討の方はお急ぎくださいね。
ご参考までに、国交省の資料はこちらになります。

さて、みなさんは【200年住宅】と聞いてどんな家を想像しますか?

丈夫で長持ちする家

そう考えるのが普通ですよね?
欧米に比べて、日本の住宅寿命は半分以下といわれています。
そこで建てるときには2割くらい割高になるけど、
いい家をつくって大切に長く住みましょうというのが【200年住宅】だそうです。
そうすれば環境にも負荷をかけないしね。

「FPの家」でも、何年も前から”100年住宅”のスローガンを掲げてきました。
そしたら【200年住宅】の登場です。

いくらなんでも、200年は誇大広告なんじゃないの?

そう感じましたが、とにかく良い家を長く使おうという趣旨には大賛成です。

ただ最初に強調しておきますが、
「住宅寿命」と「耐用年数」をごちゃ混ぜにしないでくださいね。

日本の住宅はちゃちだからすぐぶっ壊れる――っていうわけではありません。

そこで次の【グラフ】をご覧ください。

図をクリックすると拡大します
住宅寿命の日米比較

ちょっと古い資料になるんですが、
小松幸夫先生(早稲田大学)が日米の住宅寿命を比較したものです。
先生は住宅の残存率50%の時点を”平均寿命”と考えています。
すると日本は約40年となり、
確かに約100年の寿命となってるアメリカの半分以下の短命です。
しかし、中には100歳まで”生きている”住宅もあるでしょ?

住宅の寿命を決めるのは耐用年数ばかりではありません。
日本の場合、影響が大きかったのは地価の高騰です。
相続しても目玉が飛び出るような相続税に腰を抜かし、
それなら更地にして売った方がお得という時代が続きました。

加えて、ライフスタイルも急激に欧米化しました。
まにあっくが子供の頃なんか、
母の実家の農家では土間のかまどで煮炊きしていました。
しかし電気炊飯器やガスコンロが登場すると、
土間は使い勝手が悪い(=_=)
教育にも熱心になり、子供には個室を与えたい……
次から次に要望が出てくると、
リフォームするより建て替えた方が手っ取り早い!

日本の住宅寿命が短い原因は、こうした社会背景も考慮しないといけません。
国民は新しい生活に憧れ、
躊躇することなく”古い家”を捨ててきました。
決して、全ての住宅が朽ち果てたということではないんです。

【200年住宅】構想は、温暖化対策の一環として打ち出されました。
まずお詫びしておきたいのは、
まにあっくはてっきり断熱性能を重視した家になるのかと勘違いしてました。
ところが蓋を開けてみたら、省エネ住宅とは似ても似つかない家でした。
同じように勘違いしている方も少なくないみたいですが……

200年住宅は省エネ住宅ではありません

信じられないなら、その認定基準をご覧ください。
省エネルギー性は【次世代基準】をクリアしていればOKです。
もし省エネ住宅を建てないのなら、
世の中にははるかに高性能な家がたくさんあります。

それでは、どうして温暖化対策になるんでしょうか?
答えは法律の中に隠されています。

国土交通大臣は、基本方針を定めるにあたっては国産材の適切な利用が確保されることにより我が国における森林の適正な整備及び保全が図られ、地球温暖化の防止及び循環型社会の形成に資することにかんがみ、国産材その他の木材を使用した長期優良住宅の普及が図られるよう配慮するものとする。

ね? これこそが核心なんです。
つまり国産材の利用を促進するのが狙いです。

そこで、2007年度の温室効果ガス排出量を思い出してください。 以前、紹介しました
基準年である1990年の排出量と比べて+9.0%です。
ただし約束は-6.0%でしたから、実際には-9.6%となるわけです。

  9.0+6.0=9.6

って、計算があいません
そうなるともっと削らなくっちゃいけないんですが、
それが森林吸収と京都メカニズムの活用です。
京都メカニズムの一例は「排出量取引」であり、
これによって1.6%の削減を見込んでいます。
それ以上に重要なのが森林吸収!
実に 3.8% の削減を目論んでいます。

  9.0+6.0=9.6+3.8+1.6

こうすれば計算があうでしょ?

森林吸収とは、いわば大気中のCO2を木の中に封じ込めることです。

図をクリックすると拡大します
森林による二酸化炭素吸収

木はCO2を使ってグルコースを合成します。 光合成です
これをエネルギー源にして成長するわけですね。
そこで木はCO2を吸収する――っていうわけですが、
より正確にいえば炭素固定です。

しかし、老木になれば成長は止まります。
そうなれば飽和状態となり、それ以上CO2を吸収してくれません。
やがて枯れて朽ち果てれば、今度はCO2を放出することになります。
そこで森林吸収を維持していくためには成長した木を伐採し、
代わりに新しい苗木を植林していく必要があるんです。

それでは伐採した木はどうしますか?
すぐ思いつくのは、それで家を建てればいいってことでしょ?
そうすれば、木造住宅はCO2の”貯蔵庫”になるわけです。
これで 3.8% 削減できるかな??

図をクリックすると拡大します
森林に期待する働き

これは内閣府が実施している世論調査の結果です。
森林に期待する働きはなんですか? という質問に対し、
かつては「災害防止」という回答が最も多かった。
ところが「温暖化防止」という回答が年々増加し、
前回2007年の調査ではとうとうトップに躍り出ました。
政府の”宣伝”が功を奏したんだね……

森林を広げることが温暖化防止の切り札――という声もそこらじゅうで耳にします。

でも使わなくっちゃ意味がない!
ところが「木材利用」という回答にご注目ください。
全然増えていないでしょ?
しかも同じ世論調査どんな家が建てたいですか? という質問には、
若い世代になるほど木造住宅は人気がありません。

そこで政府も焦ったんでしょうね。
こうして国産材利用を促進する切り札として、
【200年住宅】構想が打ち出されたわけです。
もちろん、柱は太い方がいい!
5寸柱にすれば3.5寸柱の2倍の木材を消費してくれます
とっても効率的です(*^_^*)

でもね、それならそういえばいいじゃない。
なんで”品質の良い家”を匂わせるような【200年住宅】っていう名前で呼ぶんでしょう。

200年もたなかったら、お客さんが怒るんじゃないの(?_?)

他人事ながらそう心配していたら、国交省もさすがにまずいと感じたようです。
【200年住宅】は正式名称ではありません
正しくは、長期優良住宅です。
国交省はこの呼び方に統一したようで、
最近は【200年住宅】という呼称を封印しています。 やっぱりね

その上、森林吸収という手段には致命的な欠陥があります。
そこで「日本への影響」を思い出して!
今世紀後半の日本はどうなるんでしたっけ?
たとえ十分な温暖化対策をとっても……

ブナ林の生育適域が減少する

ダメージを受けるのがブナ林だけということはないでしょう。
そして枯れてしまえば、今度はCO2の放出が始まります。

最近、国際森林研究機関連合(IUFRO)が最新の知見を公表しています。
もし地球上の平均気温が1990年に比べて2.0℃以上上昇すると、
森林のCO2吸収が蓄積ではなく放出にカウントされる可能性があるというのです。
理屈は同じです。
急激な環境変化に植物が対応できず、
大規模な森林破壊や森林劣化が生じかねないんです。
そうなれば森林は温暖化防止の救世主ではなくなる……

CO2吸収源としての森林の役割は完全に失われる瀬戸際にある

研究者達はそう警告しているそうです。
そしてこう付け加えています。

CO2の排出量を大幅に削減する以外に、壊滅的な影響を逃れる道はない

そうであるならば、
優先しなければならないのはどっちでしょうか?

   200年住宅、もとい長期優良住宅 or 高断熱住宅

政府が推薦したいのは、あくまでも【長期優良住宅】みたいですけどね(=_=)

最後に……
昨年から長期優良住宅先導的モデル事業が始まっていますが、
これに採用されると1軒に付き最大200万円の補助金が出ます。
採用されるのは結構厳しいんですが、
国産材を活用する業者さんの”当選”が多いように感じます。
【長期優良住宅】の主旨を考えれば当然ですね。

しかし解せないのは、大手ハウスメーカーも軒並み”当選”です。
いいね~、優遇されて!
採用業者の一覧を見ていたら、懐かしい富士ハウスっていう名前もありました。

200年もつ家をつくるなんていいながら、会社は1年ももたなかったわけね(>_<)

皮肉なもんです。
一寸先は闇、世の中は明日のことすらわかりません。
100年の繁栄を誇ったGMすら破産しました。
致命傷となったのは、利益を優先して技術革新を怠ったこと……ですよね?



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富士ハウスは

認定から1年もたないなんて、皮肉ですね。

まったくですね

ニュースで見たことがありますが、
破産するその当日に2000万円を振り込まされた方もいたようですね。

人の人生を狂わし、
たっぷり国民のお金(補助金)を巻き上げ、
あとは知らねーーーなんて酷すぎます。

そういえば、社長の自宅は豪邸でした。
せめて家くらい処分して、
マイホームを手にできなかった方の補償に充てて欲しいよね。

それでも雀の涙だろうけど、
申し訳ないと感じてるんだなって伝わります。

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