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エコもロハスも、なんか怪しい…?

2009 - 06/25 [Thu] - 20:56

最近、猫も杓子もECOっていいます。 猫はECOしてるぞ
みんなみんな環境に優しいなら、自然がもっと豊かなんじゃない?
釈然としないのはまにあっくだけ?

同じような言葉にLOHASっていうのもあります。
住宅業界にも「LOHASな家」なんていう言い回しが流行ってますが、
なんか胡散臭い(>_<)
「LOHAS」はアメリカで誕生した造語で……

  →→→Lifestyles
  →→→of
  →→→Health
  →→→and
  →→→Sustainability

【Sustainability】は「持続可能な」という意味です。
15年にもわたるアメリカでの市場調査によって、
健康や環境に関心の高い人々が増加していることが明らかとなりました。
こうした新しいライフスタイルを、
営利活動に結びつけるキーワードとして考案されたのが「LOHAS」です。
要するに、元はビジネス用語なんですね。
商品の開発・宣伝で【健康】や【環境】をコンセプトにし、
売り上げを拡大しようっていう魂胆が見え見えじゃないですか?

2002年に日経新聞で日本にも紹介され、
今日のように「LOHAS」が増殖したわけです。
まにあっくも最初は新鮮に感じましたが……

健康や環境を謳ってお金を儲けたいだけじゃん

実態が見えてくるにつれて、なんかしらけちゃいました(=_=)
最近の「ECO」っていう言葉も「LOHAS」っていう言葉も、
どっちも重みがないとは感じませんか?

ところで「もったいない学会」というNPO法人があります。
「MOTTAINAI」なんて、これまたいかにも胡散臭そうな名前ですが、
その会長を務めるのが石井吉徳先生(富山国際大学)です。
一体どんな活動をしてるんでしょうか?
そこで、先生の論文を読んでみましょう。

「エネルギーの未来と食糧、環境」
   石井吉徳
   『富山国際大学地域学部紀要』第4巻(2004年)

”胡散臭い”なんてとんでもない誤解(>_<) 失礼しました
石井吉徳先生は、日本における石油ピーク論の第一人者なんです。
先生が力説しているのが……

石油ピークは農業ピーク、そして文明ピーク ――っていう問題。

食糧の自給率がカロリーベースで40%という事実は有名になりました。
しかし安価な石油が手に入らなくなることで、
農業生産がさらに手痛い打撃を蒙ることになると警鐘を鳴らしています。
だから石油ピークが農業ピークにもなるっていうわけです。

そこで、まず次の【図】をご覧ください。

石油に依存する現代農業

論文の中にも掲載されていますが、
先生は各所でこの【図】を使用されていらっしゃいます。
戦後の日本ではアメリカ式の農法が導入され省力化が進みました。
こうして生まれた余剰労働力が農村から都会へ流入し、
奇跡的な戦後復興を成し遂げる原動力となったわけです。

しかし、農業の省力化ってどういうことか考えて!
牛や馬の畜力に代わって機械を導入しましょう。
そうすれば効率的です。
ただし、その分燃料も食います。
手間隙をかけ、草を抜いたり田畑を管理するのも大変。
まにあっくは狭い庭の草むしりだけでもうんざりします。
そこで化学肥料や合成農薬を使いましょう。
そうすれば楽チンだから、
おじいちゃん、おばあちゃん、おかあちゃんだけでもなんとかなる―― 三ちゃん農業

その結果どうなったでしょうか?
農業もどっぷり石油に依存するようになってしまいました。
燃料はもちろんのこと、耕作機械を作るのにも石油が必要です。
化学肥料や合成農薬だって石油から作られています。
石油があるから現代農業が成り立っているんですね。

ちょっと古い資料になりますが、
1976年に宇田川武俊先生が『環境情報科学』に発表したデータが紹介されています。

図をクリックすると拡大します
水稲耕作における投入エネルギー

1950年といえば第二次世界大戦が終わってまだ間もない頃。
日本はまだ高度経済成長に突入していません。
水稲耕作に投入されたエネルギーは 38.39GJ/ha で、
それによって産出されたエネルギーは 48.72GJ/ha でした。
「産出エネルギー」っていうのはお米の収穫量のことですね。
そこで産出/投入比を求めると 1.27 となります。

その後、農業の機械化が進みました。
化学肥料や合成農薬もたくさん使用されるようになりました。
最後の1974年を見てみましょう。
産出エネルギー(収穫量)は1.5倍に増えましたが、
その代償として投入エネルギーも桁違いに増加しています。
産出/投入比0.38
つまり、エネルギー収支で考えれば大赤字 ってことです。

それでは、現在はどうか?
近代的で高収益型のハウス栽培や水耕栽培は、
さらに多くのエネルギーを消費します。
現代農業が石油に浮かぶ農業っていわれるゆえんです。
石井先生によれば状況はさらに深刻みたいです。

1calの食糧を得るのに10calの石油を消費している――そうです。

こうして手に入る貴重な食料でさえ、粗末にしてるでしょ?
そこで手厳しいご託宣となる……

現代の集約的、画一的な農業は自然と共存的であるとは言い難く、その維持には大量の合成化学物質が使われている。これらの物質は石油から作られ、農耕機械も石油で動いている。……我が国も採用している石油漬け農業は問題が山積しており、加えて食料の自給率低下、農業従事者の高齢化などは憂慮すべき状態にある。

石油ピークは単にエネルギー問題にとどまりません。
石油に依存している全ての産業が影響を蒙ります。
農業も例外じゃ~ないってこと!
石油ピークは農業ピークでもあるわけです。

その良い例が実際にありました。
昨年、原油価格が高騰しましたよね?
”高価な石油”になっちゃったわけです。
そうしたら漁師さんが漁に出られなくなった。
その結果をまだ覚えてるでしょ?
お店からお魚さんが消えました。 
それと同じ事態が農業でも起こるだろう――って納得しちゃいます。

石井先生の矛先は、循環型社会にも及びます。
2000年、政府は「循環型社会形成推進基本法」を制定し、
この中で3Rの考え方が政策として採用されました。
これが……

  Reduce(減量・節約)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)

関係する概念として、ゼロ・エミッション(zero emission)という言葉もあります。
【emission】とは「排出物」という意味。
社会全体で資源を循環させ、
自然界への排出をゼロにしようというとってもECOな発想。
もともとは1994年に国連大学が提唱した構想です。

ちなみに、
【国連大学】っていうとアメリカかヨーロッパにあるのかと想像するでしょう。
それは×で、本部は東京にあります。
”大学”といっても研究機関のようなものなので学生もいません。
ここの副学長が、環境評論家として有名な安井至先生です。
「市民のための環境学ガイド」って聞いたことありませんか?
この超人気サイトを運営されているのが安井至先生なんですよ。
まにあっくもよく読ませていただいてます。

ところが石井先生は、【3R】や【ゼロ・エミッション】も容赦しない。
このような発想は「熱力学第2法則」から成立しないと一刀両断!
いわゆる「エントロピーが増大する」ってことですが、
こんな難しい言葉を知らなくても仰ってることは納得できます。
  
循環型社会の問題点

これも石井先生の論文の中に掲載されている【図】ですが、
循環型社会を駆動させるにもエネルギーが必要だということを表しています。
レアメタルに代表されるように利用価値が高く、
採算ベースにのるものは再利用が進みます。
しかしプラスチック類のように採算が合わないものはリサイクルが進まず、
これを強引に”循環”させようとすれば無駄なエネルギーが浪費されます。
かえって環境負荷が増す――っていうのです。
だからといって……

リサイクルなんかしないでどんどん捨てちゃいなさい!

そんな”暴論”を展開してるわけじゃ~ありません。
【3R】や【ゼロ・エミッション】は科学的に成立し得ない概念です。 って先生が言ってる
だから、発想を根底から見直そう――というのです。

それには【3R】でなく【1R】に転換しなければなりません。
【3R】の中の Reduce こそが鍵であり、
過剰生産と浪費を止めることが先決なんです。
無理な再利用や再資源化を考える前に、
節約を心がけて社会を軽量化しろということなんでしょう。
そのキーワードがMOTTAINAIです。

ところが一度豊かさを体験した人間は、
おいそれと後戻りできない(>_<)

現代人にはこれが本当に難しいのである。今は日本は不況である、国、企業は国民に「もっと消費を」と呼びかけるが一向に物は売れない。その理由も簡単、大方の国民にとって本当に欲しい物はもう無いからである。

そこで販売を促進し、経済を活性化させる魔法の呪文が……

ECOやLOHAS――ってことなんでしょう。

最近は「温暖化防止」・「低炭素社会」もその仲間になっちゃったみたいですね。
「省エネ」っていう言葉も、昔ほど”純粋”ではなくなりました。

石井先生の警鐘は論文の冒頭に集約されてます。

現代文明は大量生産、大量消費、大量投棄型の仕組みで成り立っており、
その維持には大量の資源・エネルギーが必要である。
しかし地球は有限であるから、いずれ枯渇する。
この意味では現代の工業化社会は持続的ではない。


社会の根底から見直して経済成長路線から訣別しない限り、
持続的社会なんて夢のまた夢――
ではどうすれば良いのか?
その答えは論文の最後の方に紹介されています。

これからは「浪費、成長型の20世紀」の逆を行くことが求められる。
そして「集中から分散」、「小さいことは美しい」、
「効率より自然を重視」、「量より質」、「無限の成長を望まない」、
「物より価値」、「多様な民族性の尊重」、「伝統的な知恵の尊重」などなど、
今までの常識を見直すべき時が来たのである。


さて、ご感想はいかが?
まにあっくには大いに賛同できるご指摘です。
だからといって、人類の未来を楽観視することもできない。

石井先生が主催する「もったいない学会」に寄稿された論文の中に、
「おいそれと帰農できない理由について」という題名を見つけました。
興味深いタイトルにつられて目を通し、
「その通り!」って深~く青息吐息。 ふ~~~(=_=)
大谷正幸先生(金沢美術工芸大学)の論文です。

石油減耗という人類史上最大の難問に対して社会的規模で解決が図られることはなく、それでいて石油減耗の物理的現実は確実に生活水準を低下させるだろう。だが、石油減耗に対する社会政策的な解決策がないことに気づき、それが個人的に対処しなければならない問題だと諦観するに至ったとき、先見の明ある人は、たとえ経済的には不合理だとしても、生物学的な運命を自分の創意と工夫と責任で選択し、自分の最も幸福と思う方向に進んでいくということになるに違いない。

理想を語るのはたやすい……
しかし、
巨大化した現在の経済・社会システムを押し留めるのは容易ではありません。
都市経済を麻痺させるに等しい新たなルールが、
国家の政策として採用される見込みはゼロに等しいでしょう。
いくら【温暖化】や【石油ピーク】が叫ばれても、
経済が膨張を止める気配は微塵もありません。
その現実をこんなサイトで直視してみて! 目まぐるしく動くカウンターに目が眩みそうです(>_<)

そう遠くない将来、人類は”崖”から落ちる運命を避けられないのでしょうか?
そのとき九死に一生を得るかどうか、
それは【先見の明】を持っていたかどうかによって決まります。
「生物学的な運命」、つまり生か死を決めるのは自分次第!
周囲の”雑音”に惑わされずに自分で考え、判断し、行動することが重要……

なるほどーーーーーーーーー
意外に、この指摘が一番”的を射ている”のかもしれません
過去、滅亡を免れた文明はありません。 それが歴史の事実です
石油ピークは文明ピークでもあります。



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私のブログは滞りがちなのですが ‥‥、
mixi, 「石油減耗時代」コミュニティでも、情報交換と議論を、日々しております。よろしかったら、どうぞ。

なお、大谷先生の H.P. はご存知でしたか ?
「エネルギー問題」
http://www.kanazawa-bidai.ac.jp/~momo/energyj.htm

はじめまして

コメントをいただきありがとうございます。

大谷先生のHP、さっそく拝見させていただきました。
もともと数字が苦手なので、
先生の緻密な計算には”頭痛”がしてきます。
でも、いってることは的を得ていると思います。

新しいことを勉強させていただくため、
mixi.もぜひ拝見させていただきますね!

またいろいろ教えていただけたら幸いです。

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