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住まいの農薬汚染-慢性有機リン中毒-

2009 - 08/24 [Mon] - 23:55

高速道路を無料化すると車での遠出を後押しする。
そうなるとガソリンの消費量も増えるので……

温暖化防止に逆行するんじゃない?

こういうご指摘もあるようですが、
意外にそうとばかりはいえないのかも、と感じています。

家の近くに北関東自動車道のインターチェンジができたおかげで、
家内の通院はずいぶん楽になりました。
これまでは片道1時間半もかかっていましたが、
高速道路を使えば半分くらいの時間で着いてしまいます。
信号で停止と発進を繰り返す煩わしさがないおかげで、
燃費は格段に良くなりました。

高速料金が高いので現在では主に”おでかけ道路”になっていますが、
無料となれば”生活道路”としての利用も増えるでしょう。
車の流れが良くなれば時間の無駄を省き、
燃費も良くなって温暖化防止に貢献するのではないでしょうか?

ところで。
家内がお世話になっているお医者様は、
”その筋”では超有名人です。
テレビで化学物質過敏症が取り上げられる際にも登場し、
その原因物質は有機リン化合物だと力説されていらっしゃいます。
そこでこの先生に【化学物質過敏症】と診断された場合には、
ほぼ【慢性有機リン中毒】を意味していると考えて間違いないみたいです。

有機リン化合物とは、有機化合物にリン(P)が結合した化学物質の総称です。
代表的なものにリン酸(H3PO4がありますが、
リン酸は体内で活躍する代表的な有機リン化合物です。 例えばアデノシン三リン酸(ATP)

ただし、中には人体に有害な有機リン化合物もあります。
それを最初に”発見”したのがドイツのシュラーダーで、
これを知ったナチスが神経ガスの開発に乗り出しました。
こうして開発されたのがブタン、サリン、ソマンというわけですが、
幸いに実戦で使用されることはありませんでした。

不利な戦況を打開するために実戦使用を望む声が大きくなり、
そうなれば戦局に大きな影響を与えたのではないかという指摘もあります。
しかし、ヒトラーは最後まで”パンドラの箱”を開けませんでした。
今となっては誰もその理由を知る由もありませんが、
第一次大戦に従軍する中で化学戦に遭遇し、
ヒトラー自身その非人道性を身をもって知っていたからだともいわれています。

サリンやソマンは分子構造中にフッ素(F)を有するため、
神経ガスとして非常に強力で不可逆的な毒性を発揮します。
こちらは”封印”されたままでしたが、
これに比して毒性の低い有機リン化合物はどんどん使用されるようになりました。
民生用の【殺虫剤】として研究・開発されていったのです。
シュラーダーが開発した初期の代表的有機リン化合物の一つが、
チオリン酸 O,O-ジエチル-O-4-ニトロフェニルというもの。
商品名は「ホリドール」、
一般にはパラチオン(Parathion)の名で呼ばれる殺虫剤です。

有機リン化合物-1

パラチオンは「P=S結合」を有するチオノ体で、
2ヶのエチル基が結合したチオリン酸と4-ニトロフェノールが脱水結合しています。
こうした有機リン化合物のことを特にリン酸エステルと呼びますが、
チオノ体は体内のシトクロムP450によって「P=O結合」のオキソン体に酸化され、
このパラオキソンが強い毒性を発揮すると考えられています。

有機リン化合物の毒性として最も有名なのが、
コリンエステラーゼ阻害作用です。
コリンエステラーゼは体内で加水分解酵素として働くタンパク質で、
神経シナプスに分泌されたアセチルコリンを酢酸とコリンに分解します。
つまり、エステル化合物を分解することから【エステラーゼ】と呼ばれるわけです。

アセチルコリン神経

シナプス間隙に放出されたアセチルコリンは、
受容体(レセプター)というタンパク質に結合して興奮を伝達します。
ただし興奮がいつまでも続いては不都合です。
そこで放出されたアセチルコリンはすぐさま分解されなければなりませんが、
この分解を行う酵素がコリンエステラーゼに他なりません。

ところが、パラチオンはコリンエステラーゼの働きを阻害します。
そんなことになったら神経の興奮が”終了”しません。
例えばアセチルコリンは骨格筋や心筋・内臓筋を収縮させますが、
これが過剰に持続すると様々な急性中毒症状が誘発されます。
中でも呼吸筋が麻痺した場合には呼吸不全をおこし、
最悪の場合には致死となります。

有機リン化合物-2

今日使用されている有機リン殺虫剤の代表がフェニトロチオン(Fenitrothion)で、
これはパラチオンの4-ニトロフェノールを3-メチル-4-ニトロフェノールに変えたもの。
農薬としての使用で重篤な急性中毒に陥るケースは稀で、
むしろ慢性中毒が問題視されているようです。
さらに、コリンエステラーゼ阻害とは違う作用も注目されています。
それがニューロパシー標的エステラーゼ(NTE)阻害作用です。

NTEはリン脂質代謝に関わる酵素の一つと考えられており、
有機リン化合物は脳内でこの酵素の働きを阻害するようです。
その結果 OPIDN を発症する――という仮説が出されています。
これは【Organophosphate induced delayed neuropathy】の略で、
日本では「遅発性神経毒性」と呼ばれています。
急性中毒から1~2週間経って発症するといわれていますが、
NTE活性の阻害とOPIDNの直接的関連を否定する意見も出されています。

このように、
有機リン化合物の影響が完全に解明されたわけではありません。
ただ中枢神経系、つまり脳にも影響を与えているのは間違いないでしょう。

有機リン化合物が住宅との関係で問題になるのは防蟻剤です。
床下に散布される【シロアリ駆除剤】ですね。
その代表がクロルピリホス(Chlorpyrifos)という有機リン殺虫剤で、
これは2,3,5-トリクロロピリジノールとのリン酸エステルになります。

床下に散布されたクロルピリホスが揮発すると、
隙間だらけの家ではこれが室内に侵入することになります。
その結果めまい・吐き気・頭痛・ぜん息・視力低下などを誘発し、
シックハウス症候群を引き起こす原因物質の一つと考えられています。

そこで2003年には建築基準法が改正され、
クロルピリホスを含む建築材料の使用が全面的に禁止されました。
以後、他の有機リン化合物が防蟻剤として使用されることも自粛されるようになり、
現在では主にピレスロイド化合物が使用されているようです。

そういう意味では対策が進んだわけですから、
有機リン化合物のリスクは相対的に低下しているはずです。
もちろん危険がないなんて油断するのは間違いですが、
その影響は都市部より農村部で高く、
農薬を使用する農業従事者が最もハイリスクでしょう。
しかしシックハウスの予防策を考える際には、
かつてほど心配する懸念はないと思います。
使用していないのだから当然でしょ?

ところが、諸悪の根源が農薬だと考える方はいまだに多く、
家内がお世話になっているお医者様もその一人。
化学物質過敏症の原因物質として最大、最強で、
かつ難治性のものが有機リン化合物だと声高に主張しております。
うつ病の方が増加している原因も、
注意欠陥多動障害(ADHD)の原因も、
子供の不登校の原因も全てみ~んな有機リン化合物だとお考えのようです。

私の家内も、有機リン中毒ということになってます。
ただお医者様には内緒ですが、
私達夫婦はそうだとは考えていません。
少なくとも家内の場合には、
仕事で使用していたトルエンが最大の原因でしょう。
となれば、一番近いのはシンナー中毒です。
ところがお医者様に言わせれば、
数ある汚染物質の中で有機リン化合物が一番怖いらしい。
トルエンやキシレンが原因なら”簡単に治る”というのですが、
そんなことはありません。
有機リン中毒に劣らず、シンナー中毒もまた恐ろしい病気です。

なにより、有機リンの影響を過大視するには大きな問題点があります。
これが原因だといいながら、
症状と有機リンの因果関係はいっさい立証されていないのです。
患者さんの症状を見るだけで、
お医者様の”長年の経験”から【慢性有機リン中毒】――
そして【化学物質過敏症】と診断しているだけ。
いつどこで有機リン化合物に暴露したのかいっさい”不明”です。
農薬は空中散布されているので日本中が汚染されているというのですが、
それではレイチェル・カーソンの杞憂と大差ありません。

つまり、客観的証拠は何一つないのです。
それで「有機リン化合物は危険だ」といっても、
失礼ですが、説得力に欠けるのではないでしょうか?
それよりもっと現実を直視すべきで、
たくさんの家から高濃度のトルエンが検出されているのです。
つまり、住宅の室内空気汚染という問題に限れば……

トルエン汚染の方がよほど深刻

私はそう思うのですが、
お医者様の発言の影響力は私の比ではありません。
もちろん、私も黙ってお話を拝聴しています。
「家内は有機リンとは関係ないと思うんですが?」なんて、
面と向かって口が裂けても言えません。



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