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自律神経に作用する化学物質

2009 - 08/26 [Wed] - 23:59

どうしちゃったんでしょう、涼しいです。
今日はエアコンを使いませんでした。
こんな8月ははじめてです。
これくらい朝晩が冷えてくれると、
「FPの家」も冷房要らずで快適に過ごせます。

さて、昨日の続きです。
自律神経について、もう少しお話ししてみましょう。
自律神経には交感神経と副交感神経があるわけですが、
それぞれの神経を興奮させる化学物質をリガンドといいます。
交感神経系の内在性リガンドはノルアドレナリンやアドレナリン、
そして副交感神経系の内在性リガンドがアセチルコリンというわけです。

これらは体内で合成され神経伝達に利用されるいわば”純正品”ですが、
それ以外の化学物質が自律神経に作用することもできます。
その代表が【お薬】に他ならず、
このような化学物質を外在性のリガンドといいます。
”意志”で自由に操作できないので自律神経ですが、
化学物質を使えばいとも簡単に操作できちゃうのです。

その場合、
リガンドと同じ効果を発揮する化学物質をアゴニスト(Agonist)といいます。
交感神経はノルアドレナリンやアドレナリンで興奮しますが、
同様に体外からドーパミンを処方しても興奮するのです。
このような化学物質は交感神経を興奮させるので作用剤と呼ばれます。

反対に、内在性リガンドの作用に拮抗するのがアンタゴニスト(antagonist)です。
こちらは神経の働きを抑制する遮断剤となり、
交感神経のアンタゴニストを上手に利用すれば、
血圧を低下させることもできるわけです。
これが高血圧の治療に用いられれば降圧剤となります。

もちろん、副交感神経にもアゴニストとアンタゴニストがあります。

ただし、薬理作用があるということは有害でもあるということです。
「毒をもって毒を制す」といいますが、
薬と毒は、いってみれば化学物質の両面の顔に他なりません。
ドーパミンも治療に利用すれば命を救う薬になりますが、
『薬事法』では毒性の強い【毒薬】に指定されているのです。

不幸にも有害な作用が上回ってしまった場合、
これを中毒(poisoning)といいます。
覚醒剤などによる薬物中毒では交感神経の働きが病的に高まり、
副交感神経の働きが異常亢進してしまった状態が有機リン中毒というわけです。
有機リン中毒の解毒には副交感神経の遮断剤が利用されますが、
その代表がアトロピン(atropine)になります。

いってみれば”毒”から救ってくれる”薬”ということになりますが、
健康な方がアトロピンを摂取すればたちまち”毒”に変身!
副交感神経が抑制されるアトロピン中毒になります。
アトロピンはナス科の植物が含有するアルカロイドで、
チョウセンアサガオ(ダチュラ)に含まれることで有名です。

チョウセンアサガオ

この近縁種にキダチチョウセンアサガオというものがあります。
その名の通り、こちらは”木立ち”で下向きに花をつけます。
園芸名で「エンゼルトランペット」といって人気があるようですが、
やはりアトロピンをはじめとするアルカロイドを含有しています。
実際に中毒事故が多発していますので、
くれぐれも取り扱いにはご注意ください。

しかし副交感神経の働きを遮断する最悪の毒物は、
ボツリヌス毒素に勝るものはないでしょう。
このボツリヌス菌の産する毒素(toxin)はアセチルコリンの放出を阻害します。
その毒性の凄まじさに比べたらサリンやダイオキシンなど赤子も同然、
地球上に存在する最強の毒物です。
ところがこれすら医療用に利用されているのだから、そっちの方が驚き。
【ボトックス】という名で眼瞼痙攣・顔面痙攣治療薬として使われ、
多汗症の治療にも用いられています。

【補足】
汗腺は例外的に交感神経の一元的支配下にあります。
しかしそのリガンドはこれまた例外的にアセチルコリンであるため、
アセチルコリンの放出を阻害することで発汗を抑制できるわけです。


さて、ここまでの話を【図】に整理してみましょう。

図をクリックすると拡大します
MAO-1

ここであることに気づきませんか?
交感神経の作用剤は交感神経を刺激し、
相対的に副交感神経よりも交感神経が優位な状態に導きます。
一方、副交感神経の遮断剤は副交感神経の作用を抑えるので、
こちらも結果として交感神経が優位な状態に導きます。
つまり、反対の反対は賛成――というわけです。

同じことは、反対側でも発生する。
副交感神経の作用剤である有機リン化合物は、
交感神経よりも副交感神経が優位な状態に導きます。
ここでも 反対の反対は賛成 の図式が成り立ちますから、
交感神経の遮断剤の作用と同じ結果になるのです。

ところで交感神経の働きを”遮断”するということは、
ノルアドレナリンやドーパミンの働きを弱めることに他なりません。
こうした状態が過大になりすぎると、果たしてどうなると思いますか?
交感神経は活動を支える神経ですから、
その働きが抑えられれば行動を起こす意欲が沸いてきません。
これが”うつ”と呼ばれる状態で、
病的なほど深刻化すればうつ病(depression)です。

【depression】とは「落ち込み」を意味し、経済では「不況」と訳されます。
まさに、気持ちがズド~~~ンと落ち込んでしまう病気なのです。
その原因に関する仮説の一つが、
ノルアドレナリン神経やドーパミン神経の機能低下という考え。
セロトニン神経に注目する説も有力ですが、
近年になって再びドーパミン神経の関与が注目されるようになってきました。
薬理作用から考えても、当然のことだと思います。

抗うつ剤には様々なタイプがありますが、基本は同じです。
要は交感神経を刺激するような化学物質であれば良いわけで、
その一つがMAO-I(MAO-Inhibitor)です。
【MAO】とは Monoamine Oxidase の略で、「モノアミン酸化酵素」のこと。
1ヶのアミノ基(-NH2)を有する神経伝達物質、
具体的にはドーパミン・ノルアドレナリン・セロトニンなどを酸化する酵素です。
そして【Inhibitor】とは「阻害剤」の意味ですから、
MAO-I とは「モノアミン酸化酵素阻害剤」ということになります。

ここで有機リン化合物の作用を思い出してください。
コリンエステラーゼの働きを阻害することで、
結果的にアセチルコリンの作用を増強していたでしょ?
それと同じことで【MAO】の働きを阻害するということは、
結果としてドーパミンやセロトニンの作用を増強することになるのです。
だからこそ、”うつ”の治療に効果を発揮します。

図をクリックすると拡大します
MAO-2

【MAO】の働きを理解していただくために、
ここでは一例としてドーパミンの代謝を紹介しましょう。
体内において、ドーパミン(Dopamine)はアミノ酸のチロシンから合成されます。
そして一仕事終えたドーパミンは【MAO】でアルデヒド化され、
さらに【ALDH】と【COMT】という2つの酵素の働きでホモバニリン酸となります。
ホモバニリン酸には交感神経に作用する力はもはやなく、
不活性化された”無害な姿”で尿中に排出されるわけです。
ちなみに【ALDH】というのは、
お酒(アルコール)の代謝にも関与する酵素ですよ!

もちろん、【MAO】はドーパミン以外の化学物質も酸化します。
ノルアドレナリンとアドレナリンはドーパミンが化学変化したものですから、
やっぱり【MAO】によって酸化され不活性化します。
さらに、チラミン(Tyramine)も【MAO】で酸化される化学物質の一つです。
チーズやビールなど発酵食品の含有成分として有名で、
味噌や醤油、あるいはバナナにも含まれています。

そこで MAO-I を服用している方は注意が必要になります。
というのも、チラミンもまた交感神経の作用剤だからです。
【MAO】の働きが滞った状態でチラミンを摂取すると、
極度に血管が収縮して異常な高血圧を誘発します。
これを”チーズ効果”といい、MAO-I の副作用として有名です。

そして、トルエンもMAOを阻害します。
これが何を意味するか、もうわかりますね?
【MAO】を阻害するということは、考えようによっては”薬”です。
ただし病気でもないのに”薬”を飲めば、それは”毒”に他なりません。
身体が異常に興奮し、交感神経が優位な状態になるのです。

エネルギー消費に拍車がかかるので痩せます。
これを応用したダイエット薬も少なくありませんが、
良いことずくめではありません。
交感神経の働きが高まり過ぎるというのはこういうこと……

  高血圧、心拍数の増加、消化不良、血糖上昇

活性酸素もたくさん発生しますから、癌のリスクも増大するでしょう。
性格も攻撃的になります。
元気になるといっても、度が過ぎるはやっぱり良くないのです。

シックハウスというとホルムアルデヒドばかりが騒がれますが、
私はトルエンにもっと注意しなさいと声を大にしてきました。
家の空気がトルエンに汚染されているということは、
”うつ”でもないのに MAO-I を服用し続けるようなものなのです。

しかし、室内のトルエン濃度は時間とともに下がります。
濃度が下がるならもう安全?
いえいえ、そうとは言い切れません。
それなら、いったいどうなるの?
答え――化学物質過敏症になるのです。



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