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基本は高濃度曝露をさけること

2009 - 09/15 [Tue] - 23:55

今日の夕食のおかずはキムチ鍋でした。
もう鍋の美味しい季節なんですね~

さて。
昨日はデンマークEPAの報告書を紹介しました。
化学物質過敏症(MCS)のような過敏症状に直行するのではなく、
そこに至る前には初期曝露の段階があるようだ――
報告書ではそう推測していましたが、
この前提に立てば、自ずと対策が見えてきます。

とにかくMCSを防ぐためには初期曝露を防ぐことが重要である

当然ですよね。
過敏症状が現れてから”事後処理”に追われるのではなく、
発症そのものを未然に防ぐことが何にも増して重要ということです。

それでは、初期曝露の原因となる物は何なんでしょうか?
初期曝露を起こす可能性のある要素として、
報告書にはヨーロッパ各国の専門家の意見が紹介されています。

図をクリックすると拡大します
MCS-8

様々な”犯人”と思しきものが指摘されています。
【ストレス】を上げる意見も意外に多く、
化学物質過敏症といっても問題の複雑さを伺わせます。
それに比べて、思ったほどマークされていないのが【ホルムアルデヒド】です。
もちろん低濃度で粘膜を刺激するのは確かですから、
ホルムアルデヒド対策を疎かにして良いということではありません。
ただし脳中枢に変化を起こす上で
中心的な役割を果たすとは考えられていないようです。

いくつもの要因が上げられる中で、
全ての研究者が一致して”要注意”と考えているのが【有機溶剤】です。
有機溶剤の代表は塗料の薄め液として利用されるシンナーなので、
【塗料・ラッカー】も同じ仲間と考えて良いでしょう。
その代表的成分がトルエンというわけ。
そこで報告書では次のように注意を喚起しています。

ペンキ塗りたての大きな表面積などからの
高濃度の揮発性化学物質への屋内曝露を避ける


初期曝露の段階では、何にも増して高濃度曝露を避けることが重要です。
しかし、どの程度になれば”高濃度”なのか?
室内濃度の指針値が公表されているものについては、
それを目安にすれば良いでしょう。
トルエンの場合なら260μg/㎥(0.07ppm)、これを超えれば要注意です。

ただ幸いなことに安全対策が進んだおかげで、
昔ほど深刻な汚染事例は少なくなってきているようです。
指針値を超える住宅の数も着実に減少しています。
こうした実態を確認する一例として、
北海道立林産試験場の調査例を紹介しましょう。
2003~2004年に北海道の新築未入居住宅を調べたもので、
家具なども搬入されていない状態での測定結果です。

図をクリックすると拡大します
MCS-10

ほとんどの測定箇所で、指針値を下回っていることがわかります。
しかし残りの18%は指針値を超えており、
中には1000μg/㎥を超えて定量値を算出できないケースさえあります。
こういう家で初期曝露のリスクは高まりますが、
実際の濃度ばかりは測定してみないとわかりません。

 引渡しの前に濃度の測定を実施する

チェックは詳細であればそれにこしたことはありませんが、
住宅性能表示制度を利用する際の測定物質は5つです。
それがホルムアルデヒド、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、スチレン――
「FPの家」ではお引渡しの前に全戸で濃度を測定しています。
ちなみに、槻岡建設の測定結果はこちらをご参照ください。

もちろん、たった5物質だけのチェックで自慢なんかできませんが、
そうはいってもしないよりはする方が絶対に良い!
住まいのコンディションを確認し、
安全・安心をお届けするには必要最低限の務めだと思います。
しかし実際には、
これすら実施していない業者が圧倒的に多いのです。

ただし測定の結果が特に問題なさそうでも、油断はしないでください。
室内の空気を汚染する化学物質はそれこそ無数にあります。
その全てが有害というわけではありませんが、
リスクを減らすためには注意するに越したことはありません。

最近の建材は格段に安全性が増していますが、
それでもたくさんの化学物質を吐き出します。
しかし半永久的に出し続けるわけではなく、
新築直後の濃度が一番高くなるのが普通です。
後は時間とともに濃度が低下していきます。
その様子を確認するために、
もう一度北海道立林産試験場の調査を参考にしてみましょう。

図をクリックすると拡大します
MCS-11

これは入居直前と入居後1ヶ月の濃度を比較したものです。
この中で指針値が定められているのは、
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエンの3つ。
指針値は順に100、48、260となります。 単位はμg/㎥
入居前には3つとも指針値を超えていますが、
1ヵ月後の測定では大幅に濃度が低下していませんか?
全て指針値以下になっており、
その他の化学物質も同様の傾向にあることがわかります。

最近の住宅はコストを下げるために工期が短縮される傾向にあり、
完成直後は化学物質が完全に抜けきっていません。
本来なら十分な養生期間をとる方が安全ですが、
アパートの家賃もタダではないですから、
完成すればすぐにでも引っ越したいのが人情でしょう。
そこで次の点に注意してください。

 入居してしばらくは空気の入れ替えを心がける

室内の化学物質濃度は、最初の数ヶ月が高濃度のピークです。
そのだけ初期曝露の危険も高くなるので、
完成直後の対策がとても重要になります。
最も効果的なのは、とにかく換気を徹底すること。
風量を調節できるなら機械換気は【強】で運転し、
それに加えて定期的に窓を開けて空気を入れ替えましょう。

これを最低でも1ヶ月、できれば3ヶ月程度は続けてください。
それだけでリスクを大幅に減らせるはずです。
反対に何ヶ月も過ごしてから身体に異変を感じ、
その時になって慌てて窓を開けても手遅れになりかねません。

初期曝露のリスクを低減するには、
ぜひ完成直後の濃度測定換気の励行だけでも実行してみてください。
この2つが、いわば最低限の”保険”です。
しかしもっと安心できる”保険”にしたい場合には、
さらにきめ細かな対策が必要になります。

シックハウスの犯人というと建材や塗料、接着剤ばかりが問題視されます。
ただし家そのものが汚染源になるばかりでなく、
お住まいの方の持ち込み品が”汚染源”となるケースもあるのです。
その代表が家具による汚染。
ベッド、洋服タンス、学習机、本棚などの新しい家具が、
化学物質の発生源になっていた事例は多数報告されています。
それが原因となって指針値をオーバーすることだってある。
新規に購入された際にも、
念のために換気を励行する方が良いでしょう。
家に限らず新しいものには要注意――そう肝に銘じておきましょう。
車だって、新車の匂いで”酔っちゃう”方も多いのでは?

そして、もう一つ。
最初の【表】をもう一度ご覧ください。
初期曝露の原因と疑われるものの中に、
【ヘアー・ケア製品】とあるのが見えるはずです。
ここには化粧品や香水も含めて良いでしょう。
「何で?」と思うかもしれませんが、
有機溶剤とはシンナーだけではありません。
その成分として使用される化学物質も多種多様で、
室内空気の汚染源になる点で変わりはありません。
テレビン油やオレンジオイルの主成分であるピネンやリモネンも、
香料用途だけでなく有機溶剤としても活用されているのです。

さらに【表】を見ていくと、【殺虫剤】という項目が見えます。
これも床下に使用される防蟻剤ばかりではありません。
蚊やゴキブリを退治するために、
住んでいる方自身が大量の殺虫剤を使用しています。
衣装ケースの中には防虫剤も使っている。
これも高濃度になれば、初期曝露の原因となりかねません。

こうした毎日使う日用品も化学物質を放出しており、
密閉空間で不用意に使用すれば高濃度となります。
そこでデンマークEPAの報告書ではさらなる安全を期して、
次のような対策を呼びかけています。

 化学物質の日々の使用の削減
 特に揮発性物質(香水を含む)及び噴霧剤(エアゾール)の使用の削減
 殺虫剤と殺生物剤の使用の削減

化学物質への不必要な曝露はできるだけ減らしたいもの。
そのためには使用量を減らすのが最善の方法です。
ただ誤解しないでいただきたいのは、
「使うな、危険!」といっているわけではありません。
使用量や使用方法に気を配り、
室内濃度が高くならないように注意しましょうということです。

知識は正しくなければ、かえって有害になります。
恐怖心を煽るだけの過激な声に惑わされないためには、
身の回りの化学物質に関心を持つことをおススメします。

最後に、我々は消費者として、いつ化学物質に曝露した(する)か、
そしてそれらはどの化学物質かを知ることが重要である。


相手をよく知らなければ対策のたてようもないのでは?
化学物質と上手に付き合う術を身に付ければ、
大事な脳を守り健康を害されない防衛策も見えてきます。



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