世界でたった一つしかないあなただけの家  FPだからできる夢の大空間

  「FPの家」槻岡建設のナビゲーター   トップページ > スポンサー広告> 住まいの医学 > お酒は脳をダメにする-お酒とドーパミンの関係-  

スポンサーサイト

-- - --/-- [--] - --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

お酒は脳をダメにする-お酒とドーパミンの関係-

2009 - 10/03 [Sat] - 23:57

こんにちわ。
ふと気がついたら、アクセスカウンターが1万を超えていました\(^o^)/
ちょうど1万人目のご来場者はどなただったのでしょう?
記念の粗品を進呈したいくらいです。
本当にありがとうございます。
そして……これからもご愛読よろしくお願いいたします

さて、お約束どおりお酒の話しです。
その前に、モルヒネの補足をちょっと。

図をクリックすると拡大します
葉酸-15

ドーパミン(Dopamine)を産生する神経細胞は脳幹の中脳にあります。
ここから脳の中に軸索を伸ばしているわけですが、
前頭前野(PFC)にドーパミンを送る細胞は腹側被蓋野(VTA)にあります。
ここからは【快感中枢】とか【やる気の脳】とも呼ばれ、
報酬系の重要部位である側坐核(NAc)にもドーパミンを送っています。
こうした腹側被蓋野から伸びるドーパミン神経を、
通し番号でA10(エー・テン)と呼ぶ場合もあります。

ドーパミンの分泌は様々な神経によって制御されています。
中でも最も強い興奮性入力を与えるのは、
脚橋被蓋核(PPTN)からのアセチルコリン神経(ACh)です。
前頭前野からのフィードバック制御もあるようで、
こちらはグルタミン酸神経(GLU)になります。

興奮させる神経があれば、ドーパミンの分泌を抑制する神経もある。
腹側被蓋野の中にはGABA(γ-アミノ酪酸)性の介在神経があり、
これがドーパミン神経を強力に抑制しています。
このGABA神経上にはμ(ミュー)受容体というオピオイド受容体があり、
モルヒネはこのμ受容体に結合してGABA神経を抑制します。
つまりGABAの抑制をモルヒネが抑制するので、
腹側被蓋野からのドーパミン分泌が促進されるのです。
ドーパミンを原料に合成されたモルヒネが、
さらに脳内へのドーパミン分泌を促進するという仕組みです。
その結果、痛みの感覚がシャットアウトされる!

ドーパミンはまことに興味深い化学物質です。

ところで、私が何でこんなにドーパミンに興味を示すのか?
ちょっとお話ししておきましょう。
義父がなくなって3年が経ちますが、
長い間パーキンソン病(Parkinson's disease)を患っていました。
パーキンソン病とはドーパミン細胞が死滅してしまう難病で、
必然的にドーパミン神経の働きが低下します。
その影響で、振戦・無動・筋固縮・姿勢反射障害などの障害が生じます。
こうした体験から、
なんとなく『ドーパミン』という言葉に関心を持ち始めました。
きっかけは家内の病気ではなく、義父の病気だったんです。

パーキンソン病の原因は、まだよくわかっていません。
ただし、細胞を死滅させる内因性神経毒として注目されているものはある。
その一つがサルソリノール(Sal)です。
さらにN位がメチル化されるとN-メチルサルソリノールになります。

葉酸-16

昨日の話を覚えてくださっている方ならすぐ判るはずです。
サルソリノールも【イソキノリン】です。
ちょっと堅苦しくいうと、サルソリノールの系統名はこうなります。

  1‐メチル‐1,2,3,4‐テトラヒドロイソキノリン‐6,7‐ジオール

ねっ、間違いなく【イソキノリン】でしょ?
【イソキノリン】はドーパミンとアルデヒドの縮合・閉環によって生成します。
これをピクテ・スペングラー反応といい、
フェニルアセトアルデヒドと縮合すれば【ベンジルイソキノリン】になるわけです。

ただし、他のアルデヒド類でも全く同じような反応が起こります。
そこでアセトアルデヒドと反応させてみましょう。
こうしてできるのがサルソリノールです。

サルソリノールはモノアミンオキシダーゼ(MAO)を阻害し、
その抑制作用はN位がメチル化されるとさらに増強されます。
これが依存を生じ、慢性アルコール中毒を誘発すると考えられますが、
さらに深刻な問題を引き起こすようです。
N-メチルサルソリノールはドーパミン細胞に取り込まれ、
DNAを損傷してアポトーシスを起こす――
つまり、ドーパミン細胞を死滅させることがわかってきたのです。
実際パーキンソン病患者の脳骨髄液中では、
N-メチルサルソリノールの濃度が高くなっているそうです。

ここで、勘の良い方ならピンときますよね?
アセトアルデヒドはエタノールが酸化されたものです。
そしてエタノールとはお酒のことです。
ということは、
お酒を飲むと脳内のサルソリノールが増加する――
程ほどにしないと、ドーパミン細胞を傷害しかねないのでご注意ください。

しかし、脳内のアセトアルデヒドは飲酒が原因ばかりではありません。
室内空気の中にも、アセトアルデヒドは含まれているのです。
もちろん、エタノールだって含まれています。

世の中には「飲める化学物質が危険なはずはない」などと安易に考え、
アセトアルデヒドの室内濃度指針値を緩くせよと主張する方もいらっしゃいます。
しかし、それはとんでもない浅はかな考えなんです。

脳内のサルソリノールは血中アセトアルデヒド濃度に依存して高くなる

そのため、室内空気中の濃度が高すぎるのは決して好ましくありません。
まして経口摂取の場合には肝臓が”防波堤”になってくれますが、
空気から吸入すると脳まで”直行便”で届きます。
ちなみに。
アセトアルデヒドの指針値を巡る問題は、しばらく前に詳細に紹介しました。
関心のある方はこちらこちらこちらをご参照ください。

興味深いことに、
化学物質過敏症ではアルコール不耐性になるという指摘があります。
この理由も、サルソリノールを考えれば説明できそうです。
サルソリノールは MAO を抑制しますが、
有機溶剤のトルエンもまた同じように MAO を抑制します。
トルエンやアセトアルデヒドの室内濃度が高いと MAO が抑制され、
脳内のドーパミン濃度が相対的に高くなると考えて良いのではないでしょうか?

しかし、「やる気もりもりになる」なんてぬか喜びしてはいけません。
脳にとって重要なのはバランスの良い代謝であり、
ドーパミンだけが際立って高濃度になるのはかえって逆効果です。
MAO とともにドーパミン代謝に関わる酵素が COMT ですが、
遺伝的に酵素活性の低い人、
つまり代謝の悪い人は前頭前野の働きが悪い――
先日、そういう話を紹介しました。 こちらです
もちろん、MAO が抑制されても同じことがいえるはずです。

しかも脳内のドーパミン濃度が高くなるということは、
サルソリノールの”原料”にも事欠かない――ということに他なりません。
加えてアセトアルデヒドの濃度まで高くなったら、
「神経毒を作って頂戴!」とお膳立てをするようなものではないでしょうか?
そこで、私はこう考えています。

 シックハウスはドーパミン神経に大きなダメージを与える

汚染の度合いが酷い場合には中毒となり、
さらに最悪の場合にはパーキンソン病を発症するルートが想定されます。
義父も家内と同じ職場で働いていましたから、
長年にわたって高濃度のトルエンに曝露され続けました。
ただし今日ではシックハウス対策が進んでいるので、
室内空気汚染だけでそこまで深刻な事態になることは稀でしょう。
むしろ懸念される増悪要因は労働環境、
そして度を越した飲酒行為です。

しかし途中で引き返そうと思っても、やり直しがきかない場合もある。
曝露を中断すれば中毒やパーキンソン病の脅威は去りますが、
脳内に【逆耐性】が生じて過敏反応を起こすようになります。
これが化学物質過敏症――というのが現在の私の解釈です。

義父を見ていると、パーキンソン病とはとても辛い病だと感じました。
自分の身体が自分の思うように動かないのです。
薬が効いている間はスムーズに動けるのですが、
副作用の影響で幻覚を生じてしまうことには困らされました。

だからといって、化学物質過敏症の方がマシ――とも思えません。
病気に優劣はないでしょう。
病気にならない、つまり健康に勝るものはありません。
そのためには日頃の予防が大切です。
病気になってから慌てるのではなく、
発症を未然に防ぐことが何にも増して重要なのです。

だからこそ、シックハウスには注意していただきたい!
汚れた空気は脳にダメージを与えます。
室内の空気を”清潔”に保つよう心がけることは、
脳を健康に保つ上で欠かせない予防策だと思います。

最後に、もう一度【図】をご覧ください。
サルソリノールの1位のメチル基(-CH3)がなくなると、
ノルサルソリノールという化学物質になります。
こちらもドーパミン神経を傷害する内因性神経毒の候補物質の一つですが、
サルソリノールと同様、体内のドーパミンから生合成されてしまいます。
では縮合しているアルデヒドは何か……
もうわかりますよね?
答えは、ホルムアルデヒドです。

シックハウスの【三大汚染物質】といえば、
トルエン-ホルムアルデヒド-アセトアルデヒドです。
なんだかんだいっても、
やっぱりこの御三家が脳にとって最悪の組み合わせ――
そういって良いと思います。



猫マーク ブログランキングに参加しています。
 ポチッとしていただければ感謝です。

 人気ブログランキングバナーにほんブログ村 猫ブログ ノルウェージャンフォレストキャットへ


■ 過去の記事を検索する方法のお知らせ

『月別アーカイブ』、もしくは『カテゴリー』をクリックすると、
最初に一覧が表示されるように改造しました。
タイトルをクリックすると、該当する記事に移動します。
これまで書いた過去の一覧を見たい方は、
『全記事表示』をご利用下さい。

読みやすいブログになるよう、
これからも少しづつ手を加えていきます。

スポンサーサイト

コメントの投稿





管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://fptsukioka555.blog86.fc2.com/tb.php/288-4ad77c84

 | HOME | 

プロフィール

fp-tsukioka

Author:fp-tsukioka
群馬県の「FPの家」施工会社
店舗・工場・公共工事の施工もします

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新記事

全記事表示

月別アーカイブ

カテゴリ

最新コメント

最新トラックバック

いらっしゃいませ

検索フォーム

リンク

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。