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浮気性のオスは失格! 一夫一婦制の化学

2009 - 10/12 [Mon] - 23:55

こんにちわ。
今日の話は”化学”とはあまり関係ないんですが、
話しのつながりで【化学のお勉強】のカテに入れておきます。

人間の神経伝達に関わるモノアミン物質は、
ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンが代表的です。
ただし前回紹介したフェネチルアミン
あるいはチラミンというモノアミンも体内には存在します。
これらは生体アミン量のわずか1%未満という少なさのため、
稀少アミン、あるいは痕跡アミン(trace amine)といいます。

稀少アミン類は昆虫類で神経伝達物質として利用されていますが、
哺乳類での利用に関しては否定的に考えられてきました。
そこで【偽性神経伝達物質】と呼ばれてきましたが、
2000年に痕跡アミン受容体(TAAR)の遺伝子が発見されました。
そのリガンドはフェネチルアミンやチラミンであり、
こうして稀少アミンは正真正銘の神経伝達物質と”認証”されました。

しかも、驚くのはまだ早かった!
2006年には、TAAR が鼻の中にもあることがわかったのです。
その働きは、どうも生殖活動に関わるらしい。
つまり、フェロモン物質を感知しているというから興味津々なのです。
しかし最先端の研究分野のため、
詳細の解明は今後の研究を待たなければなりません。

そういえば、フェネチルアミンは【恋愛物質】と呼ばれているようです。
ネットで検索すると、そんな話しが出るわ出るわ(>_<)
チョコレートにはフェネチルアミンが多く含有されることから、
チョコを食べれば恋愛も成就――みたいな話しのオンパレードです。
ただし”夢”をこわすようで申し訳ないのですが、
それは絶対にあり得ません

食物中に含まれるモノアミン類は、
小腸壁に存在するモノアミンオキシダーゼ(MAO)により分解されます。
通常では体内に吸収されることはありませんし、
まして脳の神経活動を左右するなんてことはない!
だからチョコをいっくら食べても恋愛に影響しません。
でも……、チョコの”香り”なら関係するかも。
鼻の中に TAAR があるからです。

さて。
今日はめでたく恋が成就した後のお話しです。

私が世界史を学んだ頃には、
人類の進化はとても”単純”でした。
猿から分かれて 猿人→→原人→→旧人→→新人 と進化し、
最後の新人が現生人類(Homo sapiens)の直接の祖先です。
この進化は直線的であり、
どの時代にも1種類の人類しか存在しなかった――そう教わりました。

人類の進化-1

ところが、最近の考え方はこれとは全く違っている!
そもそも『猿人』や『原人』などという言葉を使わなくなってきています。
最初の人類はアウストラロピテクス属ですが、
これは私達ホモ属(ヒト属)とは違う”人類”と考えられています。
しかし今から約200万年前、
この中から脳容積を巨大化させた一群が枝分かれしました。
これがホモ属です。

現在わかっているだけでも、ホモ属は17種類もいました。
つまり、ヒトは私達だけではなかったということで、
同じ時期に複数のヒトが存在した時期もあったようです。
ただしその中の16種類は絶滅し、
現在も生き残っているのは Homo sapiens の1種類だけというわけ。

【補足】
トラ、ライオン、ヒョウ、ジャガーは「ヒョウ属」の仲間です。
しかし同じネコ科でも、
イエネコは「ネコ属」のヤマネコ(リビアヤマネコ)が家畜化したもの。
つまり「アウストラロピテクス属」と「ホモ属」には、
トラとイエネコほどの違いがあるということになります。
同じ「ホモ属」のネアンデルタール人と現生人類は、
トラとライオンのような親戚です。
ちなみに、「類人猿」というのは生物学的な分類ではありません。
ヒトに近い霊長類(サル類)を指す慣用語です。
ややこしいですね。


わかりやすい【図】があるので紹介しましょう。
ここには便宜的に、『猿人』や『原人』といった言葉も加えておきました。

図をクリックすると拡大します
人類の進化-2

いかがですか? 
人類の進化は考えられていた以上に複雑です。

その中から今日取り上げたいのは、脳の巨大化という問題。
脳が巨大化した理由は様々いわれていますが、
食生活がカロリーの高い”肉食”に変化したという仮説が有名です。
これに関しても面白い話題があるのですが、
今日は深入りしないで先を急ぎましょう。

脳が巨大化することで人類は進化しましたが、
大きな矛盾を抱えることになりました。
胎児の脳が大きくなる一方で、
完全な直立二足歩行を行うには骨盤を狭くしなければなりません。
そうなると出産に支障を来たしてしまい、
胎児ばかりか母体まで危険に曝すことになります。
さらなる脳の巨大化には限界がありました。

この矛盾を見事に解決したのがホモ属です。
ではどうやって解決したのか?
それが二次的晩熟性という方法です。
つまり胎児を【未熟児】の状態で出産し、
出産した後に脳を完成させるという戦略を採用したのです。
この結果、ヒトの脳は猿人の3倍にまで巨大化しました。

しかし、良いことずくめではなかった。
【未熟児】の状態で出産するということは、
出産後の新生児が長期間にわたって自立できないということです。
凡そ5年もの間、メスは育児から手が放せません。
無力な子供を抱えながら、
外敵から逃れ、その上食糧まで確保しなければならない。
メスにとって、これはとても過酷なことだったでしょう。

ところが、再び自然淘汰が行われます。
普通では考えられない”変なオス”が出現したのです。
このオスは繁殖行動の後にもメスから離れず、
かいがいしくメスや子供の世話を焼きました。
現代風にいえば、まさにマイホームパパ

このマイホームパパは、二次的晩熟性にとても好都合でした。
子供を抱えて動けないメスのためにせっせと餌を運び、
危害を加えようとする外敵を勇敢に追い払いました。
結果的に、この一族の繁殖率は上がったことでしょう。
当時のメスが一生涯に生めた子供の数はせいぜい数人――
この極めて脆弱な繁殖能力を補うには、
生まれてきた子供を確実に成長させることが不可欠でした。
そのためには、オスも育児に協力する方が圧倒的に有利。

こうして成立したのが、一夫一婦制に他なりません。
【マイホームパパ】っていうと皮肉っぽく使われることがありますが、
とんでもございません!
浮気はオスの甲斐性――なんて勘違いもはなはだしい。
遠いご先祖様の時代には、
浮気性のオスに、バラ色の未来はありませんでした。
マイホームパパこそが厳しい生存競争に勝ち残ったのです。

ではいつから一夫一婦制になったのか?
ホモ・ハビリスからというのが通説ですが、
もっと遅れてホモ・エレクトスからだという意見もあります。
あるいは、猿人ですでに一夫一婦制だったという報告もある。
いずれにせよ、
どこかの時点で人類が家族を形成したのは間違いないようです。
オスとメスが仲睦まじく協力しながら、
とても長い時間をかけて子供を育てていく――
これこそが人類の家族の原型です。

しかし、またまた疑問が出てきます。
実は、一夫一婦制をとる哺乳類は全体の2~3%に過ぎません。
超少数派なのです。
ではどうして、人類は一夫一婦制に変化できたのでしょうか?
そのヒントを与えてくれたのが、小さなハタネズミ(畑鼠)でした。

プレーリーハタネズミ

アメリカの草原に住むプレーリーハタネズミは、
一夫一婦制をとる数少ない哺乳類の一つです。
それこそ夫婦の愛情の細やかさは、
人間にも劣らないといいます。
”ネズミ算”っていうくらいだからさぞ子沢山なんでしょうが、
それでもオスは一匹のメスと一生涯添い遂げる。
浮気なんか絶対にしない単婚型です。
ところが同じハタネズミでも、
アメリカハタネズミ(メドーハタネズミ)は筋金入りの乱婚型。
生殖行動を済ましたオスはさっさとメスから離れ、
子育てなんか見向きもしません。

同じハタネズミなのに、どうしてこうも違うのか?
調べてみると、脳の仕組みに謎が隠されていました。
もう少し具体的にいいましょう。
神経の”配線”がちょっと違っていたのです。
プレーリーハタネズミのオスは、
【前脳腹側領域】にたくさんのパソプレシン受容体を有している。
そしてメスの場合には、
オキシトシン受容体が顕著に増加していました。
つまり、オキシトシン(oxytocin)がより強く作用するのです。

愛くるしいネズミのおかげで、
父性や母性を解明する研究は一気に前進しました。
夫婦の絆(pair bond)さえ、脳の中に秘密があったのです。
【前脳腹側領域】は報酬系と密接に関わるエリアで、
やる気に関わるといわれる側坐核(NAc)がここにあります。
そればかりか、中脳のドーパミン神経もここに伸びてくる。
パソプレシンとオキシトシン、そしてドーパミン――
この3つが父性や母性の形成をコントロールするようです。

というわけで、明日はオキシトシンの話に戻りましょう。



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