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家族の距離と他人の距離

2009 - 10/14 [Wed] - 21:27

こんにちわ。
昨日は急用が入って更新できませんでした。
申し訳ございません。

話は変わって私事ですが、
家内と結婚してウン十年が経ちます。
仕事から帰ってくると、
「これが楽だから」といって下着姿で過ごしています。
昔はそんな恰好を見たら興奮しまくりでしたが、
今は別になんとも思わない……
昔の初々しさはどこへ行っちゃったんでしょうね(=_=)

下らない愚痴はさておいて、本題に入りましょう。

動物には縄張り(territory)があります。
よそ者がここに入ったら緊急スクランブル!
まず威嚇を行って警告を発し、
それでも立ち去らないようなら逃げ出すか、
あるいは自分の縄張りを守るために攻撃に出ます。
これを闘争-逃走反応(Fight or Flight)といいます。
繁殖期には特に敏感になり、
カラスが凶暴になって通行人を襲う話は有名です。

ところで、人間にも【縄張り】があるのをご存知でしょうか?
アメリカの文化人類学者であるホールは、
1966年に対人距離(interpersonal distance)という概念を発表しました。
人間にも、動物に見られるような個体固有の空間があるというのです。

オキシトシン-3

ホールの分類はこうなります。

  親密距離
  →→→親密な相手にだけ許された特別な距離です
  個体距離
  →→→手を伸ばせば届く距離で、親しい友人とのコミュニケーションゾーンです
  社会距離
  →→→身体が触れることはなく、仕事や改まった場でのパーソナルゾーンです
  公衆距離
  →→→見知らない赤の他人とは、これくらいの距離が必要です

いわゆる人間の【縄張り】は、個体距離に相当します。
親しくもない人にこの距離が侵害されると恐怖を覚え、
不愉快になるのだそうです。
もちろん実際の距離は民族によって違いますが、
人間にも【縄張り】があるというのは興味深い指摘です。

そういえば、私は東京に行くとどっと疲れます。
人混みによって否応なく、
【縄張り】が侵害されてしまうからなんでしょうか?
ちなみに。
恐怖を感じる脳は明らかにされています。
足がすくんで動けなくなってしまう――
まさに恐怖で固まって(freezing)しまうのは扁桃体(Amygdala)の仕業です。

扁桃体の名は、そのものズバリ「扁桃」に由来しています。
形がアーモンド(Almond)に似ていたという単純な理由。
側頭葉の内側に存在する神経細胞の小さな集合体で、
解剖学的には大脳基底核に属します。
これは間脳の視床を取り囲むように発達した神経細胞の集合体で、
大脳の最深部にあって、さしずめ大脳と下位脳のインターフェースです。

図をクリックすると拡大します
オキシトシン-4

脳は立体構造物なので、
平面図にしてしまうと”奥行き”がさっぱりわかりません。
そこで「左斜め前方」から見たイラストも加えておいたので、
扁桃体の位置関係をなんとなくお察しください。

扁桃体は系統発生学的に古い大脳皮質で、
”原始線条体”とも呼ばれます。
新皮質の拡大によって端へ端へと追いやられて、
内側にめくれ上がって今の位置におさまりました。
こうしたより古い皮質からなる構成物の集合体を、
大脳辺縁系(limbic system)と呼ぶことがあります。
ラテン語で「端、縁」を意味する【limbus】に由来しており、
記憶で有名な海馬(hippocampus)とともに、
扁桃体は大脳辺縁系の重要なパーツです。

さて。
扁桃体は”恐怖のアーモンド”、本能的な恐怖や怒りを感じます。
人間がビクビクしちゃうのはこれがあるから。
やれやれ、困ったもんだ。

そんなの要らないのに(+_+)

そんな風に感じますか?
でも扁桃体がなくなるとどうなると思いますか?

事故などで扁桃体が機能しなくなる病気を、
クリューバー・ビュシー症候群 といいます。
確かに恐怖心や怒りを感じなくなるのですが、
性欲や食欲が異常亢進することが知られています。
サルも凄まじい変身を遂げる。
扁桃体が機能しなくなると、ヘビすら捕まえて口に運ぼうとします。
ヘビはサルの天敵ですから、
普通なら近付くだけで発狂もの。
それなのに、危険を認知できなくなってしまうんですね。

これでも、”恐怖心”なんて必要ないですか?
君子危うきに近寄らず――といいますが、
いち早く危険を察知できるのは生存上とても有利なことです。
生き残るには高感度のアラームが必要なわけで、
扁桃体はまさにアラーム機能を担う脳といっても良いでしょう。

そこで、もし見知らぬ者が【縄張り】に侵入しようものなら、
この扁桃体が興奮して危険が迫っていることを知らせます。
それが嫌な気分の原因であり、
相手が怖そうな顔でもしていたら恐怖を覚える。
こりゃやばい!――そう感じたら逃げるが勝ちです。

ところが、逃げてばかりいられないのが生命の悲しい宿命。
あなたの大事なマイホームに、
突然見知らぬ人間が入ってきて居座ったら?
あなたは逃げる?
とんでもない! 追い出そうと必死に闘うはずです。

自分の【縄張り】を守るためには、
ときには危険を顧みずに勇気を振り絞ることも必要になります。
このとき扁桃体で生まれる恐怖心を抑えるのが、
視床下部から分泌されるパソプレシン(Vasopressin)の役割。
つまり、【縄張りホルモン】といって良いでしょう。
脳内に分泌されたバソプレシンは自己防衛本能を調節し、
闘争心に火をつけるのです。

ただし、見知らぬ者は全て敵ですか?
闘争するばかりでなく、仲良しになるという選択肢はいかがでしょうか?
そうでなければ、恋の花も咲きません。
このように、相手を信用して開放的になる反応を、
世話-友情反応(Tend and Befriend)といいます。

このとき扁桃体の感じる不安を抑えるのが、
もう一つの下垂体後葉ホルモンオキシトシン(Oxytocin)の役目。
オキシトシンは【信頼ホルモン】なのです。
そこでオキシトシンが作用しないように細工してしまうと、
ラットの社会行動がおかしくなる……

  1.オスは他のオスへの攻撃性が増し、メスにも凶暴になる
  2.メスは子育て能力が障害される

オスの凶暴性は生半可ではありません。
唸ることもなくいきなりファイトに突入し、
相手が降参した後でも攻撃の手を緩めません。
相手を打ちのめすことに”酔いしれる”かのようなご様子。
メスへの行動もおかしくなり、
噛み付いたり必要以上に追い回すという報告すらあります。 まるでストーカー
こうした事実から、動物がつがいや集団を形成する際には、
オキシトシンがとても重要だということがわかります。
   
最初の話しに戻りましょう。
ホールの定義する親密距離は、
【縄張り】の中でも特に厳重な空間です。
まさに身体が触れ合う距離であり、
ここに入ることを許されるのは特別な存在だけ。
そうです、これこそが家族に他なりません。

そこで家族が暮らしを共にする【家】とは、
同じ【縄張り】を共有する空間と言い換えても良いでしょう。

間違っても誤解しないでいただきたいのは、
同じ屋根の下に住んでいるから家族になるのではありません。
家族とは自然に成立するものではなく、
互いに協力して築いていくもの。
その際に私達の行動を調節しているのは、
脳内に分泌される化学物質なんです。

だからこそ、その働きが乱されたら大変なことになりませんか?
自分の【縄張り】に侵入されることが本能的に耐えられなくなります。
不安になり、怒りすら覚えるでしょう。
その後は……。
ご想像にお任せしますが、
現にシックハウスはこうした危険を孕んでいます。
そのキーワードとなるのが『ドーパミン』――
そこで次回は、オキシトシンとドーパミンの関係について。

【後補】
子供が部屋に引きこもるのは、間取りのせいだという意見があります。
個室を与えるのがいけないというのです。
でも、果たしてそうでしょうか?
たとえ個室があっても、引きこもらない子供はたくさんいます。
いや、むしろそういう子供の方が圧倒的に多いはず。
問題なのは引きこもる場所が整備されているかでなく、
他の家族との接触を嫌い、
引きこもりたい情動を誘発してしまうことではないでしょうか?
間取りを工夫すれば良い子に育つ――?
確かに間取りは大切ですが、
心の作用を疎かにした形式論では意味がありません。


さてさて、今日も家内は下着姿でうろついています。 みっともない(>_<)
そんな姿にもはや心はときめきませんが、
そうかといってイライラすることもない。
空気のような存在――
それどころか、安心感すら覚えます。
家内や子供を失うことは、
自分の身体の一部を失うような錯覚を覚えることでしょう。

恋は情熱的で快感を与えますが、
愛は安らぎを与えてくれます。
その違いを生むのがオキシトシンであり、
オキシトシンは究極の【癒し物質】なのかもしれません。



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