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耐え難い疲労感はウィルスが原因?

2009 - 10/28 [Wed] - 23:58

そろそろシックハウスの【対策編】に話を進めようと思っていますが、
その前にちょっと触れておきたい話題があります。
つい先月、このようなニュースを目にしたのです。

  慢性疲労症候群はウィルスが関与

ご存知の方も多いのでは?
慢性疲労症候群(CFS)と聞くと、ちょっと気になります。
化学物質過敏症(MCS)の患者さんの多くが、
その診断基準を満たすといわれているからです。

実際、私の家内も年中「だるい、だるい」とぼやいています。
体力を温存しておかないと仕事に差し支えるからと、
日曜日には一歩も外出したがりません。
ひたすら、家で横になっています。
その慢性疲労症候群にウィルスが関与しているというのです。
ってことは、家内の病気もウィルスのせいってこと?

これを発表したのは米国立がん研究所などの研究者たち。
101人の患者さんを調査した結果、
実に68人の方が【XMRV】というウィルスに陽性反応を示したそうです。
ちなみに、健康な方の場合には218人中わずか8人。
確かに、慢性疲労症候群の患者群と明らかな違いがあります。
こうした事実を踏まえて、
発症に【XMRV】が関与しているのではないかと考えているようです。
その結果、ウィルスの過剰な増殖がおこり、
免疫反応に異常を生じるのが疲労感の原因――となるみたい。

ここでちょっと補足しておきましょう。
【XMRV】というのは近年になって発見された未知のウィルスで、
ヒトのウィルスよりもマウス白血病ウィルス(MuLV)に似ていることから、
異種指向性マウス白血病ウィルスと呼ばれています。
これを略して【XMRV】というわけ。
ただし未知のウィルスに対しても、人間は無防備ではありません。
それが免疫の働きです。

一般に免疫というと、リンパ球の活躍する獲得免疫が有名です。
それが”暴走”したのがアレルギーというのは、みなさんもご存知のはず。
しかし獲得免疫は感染してから準備を整えるので、
未知の病原体には迅速に対応できません。
そこで重要になってくるのが自然免疫の働きです。

自然免疫はあらゆる生物に備わっているとされ、
人間も例外ではありません。
自然免疫はあらゆる病原体に即応できます。
未知のウィルスが侵入してきても最前線でこれを防御し、
リンパ球による強力な迎撃体制が整うまでの時間を稼ぎます。

この自然免疫の”切り札”の一つがインターフェロン(IFN)です。
がん治療にも利用されるので、名前を聞いたことがあるでしょ?
このインターフェロンもタンパク質の一つでございます。

免疫-1

これは【IFN-α】のリボン図ですが、
5本のα-へリックスと長い1本のループを持つことがわかります。
体外から侵入したウィルスに細胞が感染すると、
このインターフェロンが分泌される。
すると、細胞は一斉に防御体勢に入ります。

ここで、インフルエンザウィルスの話しを思い出してください。
ウィルスは自分自身では増殖できないので、
宿主の細胞を”ハイジャック”して仲間を増やします。
そこでインターフェロンは、2',5'-オリゴアデニル酸(2,5-A)の合成を誘導します。


免疫-2

【オリゴ糖】なんていいますが、
これは「少ない」を意味するギリシア語の【olígos】に因んでいます。
特定の化合物を指す言葉ではなく、数個程度の糖の重合体を総称してこういいます。
同様に、2,5-Aもいくつかのアデニル酸(アデノシン一リン酸)が、
特殊な2'-5'結合(DNAの場合は3'-5'結合)で重合しています。

この2,5-Aがシグナルとなって、
さらにリボヌクレアーゼ(RNase)という酵素を活性化します。
この酵素は、RNAを分解しちゃう酵素です。
もちろんウィルスのRNAも切断しちゃうので、
殺せはしないけど、ウィルスが増殖するのは抑えることができる。
さしずめ……

ウィルスの好き勝手にはさせないよ――といったところでしょう。

ところがインターフェロンには副作用もあって、
発熱、悪寒、頭痛などの症状を伴います。
これが一般に【風邪】と呼ばれる症候群ですが、
実は身体が一生懸命ウィルスと闘ってくれている代償。
そして風邪症状の一つが倦怠感や疲労感なんです。

これでわかりましたね?
ウィルスに感染すると疲労感に襲われます
おまけにウィルスがしぶとく抵抗すれば、
疲労感が増すと同時にいつまでも持続することになります。
その結果、慢性疲労症候群になる――と考えているのでしょう。

ただし、早合点しないでくださいね!
ここまで読むと、
「慢性疲労症候群の原因はウィルス」だと錯覚しそうですが、
必ずしもそうとは言い切れません。
ウィルスは原因ではなく、私はむしろ結果じゃないかと感じます。

自然免疫はあくまでも初期防衛です。
感染部分でウィルスとの戦いが始まると、
そこに免疫の”プロ集団”も集まってきます。
インターフェロンは、免疫担当細胞を活性化するのです。

中でも重要なのが樹状細胞(dendritic cell)で、
さらに大量のインターフェロンを分泌してウィルスを封じ込めます。
同時にウィルスの”目印”をリンパ球に伝え、
こうしてようやく獲得免疫が作動し始めます。
いってみれば、
樹状細胞は自然免疫と獲得免疫の橋渡しをするわけ。

図をクリックすると拡大します
免疫-3
図は「理研ニュース」(2007.6)からの引用

獲得免疫は賢いですから、相手に合わせて”武器”を使い分けます。
ウィルスは細胞内に寄生しているので、
もはや感染された細胞も使い物になりません。 もはや、傷物 (+_+)
そこで活躍するのが細胞障害性T細胞(キラーT細胞)です。
インターフェロンは増殖を食い止めるだけでしたが、
細胞障害性T細胞はウィルスを感染細胞ごと抹殺してくれます。

ところが獲得免疫の働きが低下していると、
ウィルスの増殖は防げても、殺すことはできません。
”防戦”が長引けば、疲労感も増幅されてしまうでしょう。
この場合、
根本的な原因は免疫力の低下にあります。
ウィルスはその弱味に付け込んでいるだけではないでしょうか?

【後補】
いってみれば、がん細胞も使い物にならなくなった細胞ですが、
身体の中では3000個~6000個ものがん細胞が毎日発生しています。
これを抹殺するのも細胞障害性T細胞やナチュラルキラー細胞で、
がん細胞が増殖しないのは、やっぱり免疫が正常に機能するおかげ。
加齢とともにがんの発症率が上がってしまうのは、
免疫力が低下してしまうことも原因の一つです。


患者さんに【XMRV】に感染している方が多いからというだけで、
インフルエンザのようなウィルス性疾患ということではありません。
むしろ効果的にウィルスを排除できなくなっていることが問題であり、
それこそが慢性疲労症候群の”本当の原因”です。
ストレスは免疫力を低下させることがわかっているので、
今回の発見がこれまでの考えを否定するわけではないでしょう。
慢性疲労症候群の原因は、やっぱりストレスなんです。

それに加えて、シックハウスが追い打ちをかける。
室内を汚染する化学物質も免疫を低下させてしまうのです。
その鍵を握っているのがドーパミン!
最近の研究では、
免疫とドーパミンの強い関係を示唆する報告が相次いでいます。

というわけで、
次回は免疫とドーパミンの意外な関係のお話し。




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