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オゾンは死亡率を上げる!

2009 - 12/03 [Thu] - 18:01

こんにちわ、寒いですね~~~~~。
それもそのはず、もう12月です。
それはそうと、気が付いたら1週間更新していませんでした。 あちゃ~(>_<)  
心身ともに青息吐息、息切れ状態でございます。

ただし、サボっていたわけじゃ~ございません。
オゾンの危険性に関して、
興味深い資料がたくさん集まりました。
ということで、さっそくご紹介しましょう。

さて。
【オゾン】という言葉で思い出されるのはオゾンホールでしょう。
紫外線から生命を護ってくれているオゾン層を破壊することから、
国際的に特定フロンや代替フロンは全廃されます。
その効果が出ているようで、
オゾン層は回復傾向にあるようです。 ヨカッタ、ヨカッタ
2050年頃には、オゾンホールも”塞がれる”ようですよ。

また強力な酸化作用を有することから、
オゾンは殺菌や消臭に利用されています。
最近のエアコンにはオゾンでカビ臭を取り除く機種があるようですが、
部屋を丸ごと殺菌・脱臭するというオゾン発生器も販売されています。
特にペットを飼っているお宅に大人気だといいます。

このように、オゾンはどちらかといえば「良いもの」というイメージ。
しかし取り扱いを誤ると、
とんでもないことになりそうです。

今年の3月、M.Jerrett (カリフォルニア大)らが気になるレポートを発表しました。
そのタイトルは Long-Term Ozone Exposure and Mortality ――
【mortality】というのは「死亡率」という意味で、
直訳すれば「オゾンの長期曝露と死亡率」ってな感じになるでしょう。

もともとアメリカではオゾンに対する関心が高く、
この研究でも全米96の大都市を網羅し、
凡そ45万人もの方を20年間にわたって追跡調査しています。
その結果は、あまりにも衝撃的!
大気汚染によってオゾンやPM2.5の濃度の高い地域では、
呼吸器系や循環器系の病気による死亡リスクが高くなるそうです。
この内、オゾンは呼吸器疾患による死亡リスクと相関があります。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)や肺炎などで死亡する確率は、
濃度が10ppb(0.01ppm)上がるごとに約4%上昇すると弾き出されました。

ちなみに、オゾンと並んでPM2.5という言葉が登場しています。
これは【Particulate Matter 2.5】の略で、
粒径10μm以下の浮遊粒子状物質(SPM)の中でも、
特に小さな粒径2.5μm以下の微小浮遊物質を指しています。
”ミクロの粉塵”と考えていただければOKで、
小さいがゆえに健康被害が危惧されている大気汚染物質です。

それでは、オゾン濃度がどの程度になると危険なんでしょうか?
オゾンが関与する環境性肺疾患に関して、
『メルクマニュアル』には次のような記述があります。

スモッグの主成分であるオゾンは,呼吸器の強力な刺激性および酸化性物質である。オゾン濃度は夏や昼前と午後の早い時間に最も高くなる。短期間の暴露では,呼吸困難,胸痛,気道反応性が生じうる。オゾン汚染の高い日中に屋外運動に参加する小児は,喘息発症の可能性が高くなる。長期間オゾンに暴露すると,わずかであるが恒久的な肺機能の低下を生じる。

肺機能に影響するというのが、最も基本的な理解です。
もう少し詳しくみてみましょう。
高濃度のオゾンは粘膜を刺激することから、
0.1ppmを超えると鼻や喉に違和感を感じます。
さらに濃度が上がると目がチカチカして視力が低下し、
1ppmを超える濃度では疲労感や頭痛に悩まされます。
その上、動物を使った実験では、
オゾンの刺激によって副交感神経が亢進することも確認されている。
交感神経が抑制されることによって心拍数や血圧が低下し、
さらには不整脈になる可能性も示唆されているのです。

一般にオゾンの【許容濃度】は0.1ppmとされていますが、
これは軽作業を行う労働環境(1日8時間、週40時間)での平均濃度です。
日常的な生活環境での濃度は、
これよりも低く考える必要があるでしょう。
アメリカでは2004年に「大気浄化ルール(Clean Air Rules of 2004)」を制定し、
環境基準を0.08ppm(8時間平均値)としました。
これは自然界のオゾン濃度と大差ないレベルです。
常識的に考えても、
これ以下なら健康上問題ない濃度と考えるのが妥当でしょう。
それでは、気になる日本のオゾン濃度はどの程度なのか?

ozone-5

これは山梨県衛生公害研究所が、
2005年~2006年に県内の住宅5軒を調査したものです。
外気のオゾン濃度は紫外線の強くなる初夏から真夏にかけて上昇し、
それに伴って室内濃度も高くなることがわかります。
しかしその濃度は最高でも約10ppb(0.01ppm)ですから、
この程度なら特段の危険はありません。

ただし、関東地方では事情が異なります。

アメリカに比べ、日本ではオゾンのリスク評価が遅れてる。
科学的な報告書が少ない中にあって、
化学物質リスク管理研究センターの『詳細リスク評価書 24 オゾン』は秀逸です。
この中ではオゾンの無毒性量(NOAEL)を、
昼間の8時間平均値で【0.07ppm】としています。
アメリカの環境基準とほぼ同じで、妥当な数値といえるでしょう。
ところが関東地方では、
この0.07ppmを超える地域が珍しくないらしい。

ozone-6

【図】は安全濃度である0.07ppmの超過率を表わしています。
モノクロでちょっとわかりづらいのですが、
関東地方のほぼ全域でオゾンによる懸念すべきリスクがあることがわかります。
中でも色が濃くなっているのが群馬県中央部で、
ここは0.07ppm超過率が30%を超える日本有数の危険ゾーン――
その分、死亡リスクが高まることはいうまでもありません。

前回もちょっと紹介しましたが、
これはこの地域に特有の局地風の影響です。
春から初冬の関東地方では、
東京から内陸部に向かって風が吹きます。
これは単なる海陸風ではなく独特の地形に起因した局地風で、
風は碓井峠を越えて長野県の佐久平に抜けていくそうです。

そこで、こういう現象が起こるわけ。
オゾンを発生させるNOx(窒素酸化物)やVOC(揮発性有機化合物)は、
工場や自動車の排気ガスとして東京上空に排出されます。
これが風に乗って埼玉県に入る辺りから、
日中の強い紫外線の影響で光化学反応が始まる。
そして埼玉と群馬の県境を越える頃には、
オゾン濃度がピークに達するという仕組みです。
つまり、私ども群馬県人を苦しめているのは、
東京で吐き出された排気ガスなんです! どうにかして下さい (T_T)

こうした状況にありながら、
さらにオゾン発生器まで使用したらどうなるのか?

機種による違いがあるのは当然ですが、
国民生活センターの実験では安全濃度を超えています。
たった30分間運転しただけで、
室内のオゾン濃度は最大0.1~1.0ppmに達しているのです。
他の実測調査でも1.0ppmを超えているので、
安全濃度の10倍以上になるケースが珍しくないと考えて良さそう。
健康上、ちょっと無視できない高濃度です。

それなら、安全濃度以下にすれば良いのか?
ただしそうなると、オゾン発生器をわざわざ使用する意味がありません。
考えてもみてください。
安全濃度=自然界の濃度なんですから、
その程度の濃度では顕著な効果なんか期待できないのです。
アメリカの環境保護庁(EPA)もこう言ってる……

  0.08ppmを超えない濃度では室内の汚染物質をほとんど除去できない
  
つまり、消臭効果はない。
除菌効果も疑わしい――というわけです。
だからといってオゾン効果を発揮しようと思えば、
今度は人間の健康が損なわれる危険が生じてしまう。
人間が呼吸して暮らしている環境下では、
オゾンとはまことに扱いづらい代物でございます。

こうした点を顧みず、
シックハウス対策にもオゾンが有効だという意見があります。
オゾンの酸化力によって有害な汚染物質が分解されるというのですが、
これもオゾン酸化の一面しか見ていません。
失礼ですが、自然を甘く見すぎていないでしょうか?

そこで、オゾンとテルペン類の反応を紹介することにしましょう。
オゾンは有害物質だけを選択的に酸化するわけでなく、
それ以上にテルペン類との反応性が高いことが知られています。
ozone-7
「α-ピネンの光化学反応により生成したエアロゾルの成分分析」の図に加筆

この【図】は、α-ピネンを乾燥空気系で光化学反応させた実験結果です。
光照射によってオゾンが発生しますが、
それにともなってα-ピネンの濃度が下がっているのがわかるでしょ?
2時間経過する頃には、
オゾンによってすっかり分解され尽くされてしまいます。
同じことが汚染物質や匂い物質にも行われれば、
室内空気を浄化し、消臭効果がある――というわけ。

しかし、化学物質が消えてなくなってしまうのでしょうか?
そういうことではありません。
オゾンによって酸化され、他の化学物質に変化したり分解するだけです。
そこでα-ピネンが消失した2時間目以後、
今度は空気中の微粒子を測定してみます。
すると、ピノンアルデヒド、ピノン酸、ピニン酸が検出されていませんか?
これらは低揮発性、もしくは不揮発性の物質で、
α-ピネンの代表的な二次生成物となります。
その”変身”の様子も紹介しておきましょう。

図をクリックすると拡大します
ozone-8

大気中での酸化反応は短時間で行われるため、
詳細なことは不明というのが実態です。
そこで、「こんな感じなのでは?」というモデル程度に考えていただきたいのですが、
α-ピネンから様々な酸化物が生成されることがわかります。
その中にはラジカルや過酸化物もあり、
むしろα-ピネン以上に粘膜を刺激する恐れがあるのです。
【図】の右上には HCHO という化学式が見えますが、
これはホルムアルデヒドに他ならない……

  テルペン類のオゾン酸化でホルムアルデヒドが発生する

まだ詳しく解明されていないのですが、
ホルムアルデヒドが発生する可能性はゼロではないと思います。
しかし、問題はこれだけではない。
個人的には、むしろPM2.5に対する注意が必要と考えています。

最初に紹介したように、PM2.5は微小浮遊物質です。
ディーゼル車のDFP(ディーゼル排気微粒子)などが犯人とされていますが、
VOCとオゾンの光化学反応でも生成されます。
もちろんVOCの中には自然由来のテルペン類も含まれるわけで、
最近では、
こうした自然に起因する大気汚染物質が注目されています。

α-ピネンの酸化生成物であるピノン酸やピニン酸も、
これが大気中で凝縮や吸着・吸収を起こしてPM2.5に変化します。
アメリカの研究では、以前からこの問題が指摘されていました。
リモネンはα-ピネンと同じ代表的なテルペンですが、
そのリモネン濃度の高い部屋でオゾン発生器を使用すると、
PM2.5、あるいはもっと細かい微小粒子の量が増えるという報告もあります。
とても小さなPM2.5は、目視することはできません。
オゾンで浄化したお部屋の空気は、一見とてもキレイでしょう。

しかし呼吸とともにPM2.5は体内に吸い込まれ、
その小柄な身体を活かして肺の奥深くまで侵入します。
環境省による最新の環境影響評価では、
主に呼吸器系にダメージを与え、
喘息や気管支炎を引き起こすと指摘されています。
この他、循環器系や肺がんの健康影響も懸念されるそうです。
危険なのは人工的に合成されたホルムアルデヒド――ばかりじゃないのです。

いかがですか?
オゾンは自然界にも存在する浄化物質です。
だからといって無条件に安全なわけでなく、
高濃度になると健康を害する危険物質だということを肝に銘じてください。

しかもVOC濃度が高いところでは次々と酸化反応の連鎖を起こし、
刺激性の強い二次生成物やPM2.5という”ミクロの粉塵”に変身します。
そこで、自然住宅にお住まいの方には特に注意していただきたい!
私は何度も繰り返し指摘してきましたが、
無垢材をふんだんに使った家ほどVOC濃度が高くなる傾向があります。
原因は木から放散されるテルペン類ですが、
こういう家で人工的にオゾンを発生させるのは考えものでしょう。

そして、問題はエアクリーナーの使用。
お部屋の中にシュッシュとすれば、やっぱりVOC濃度が上がります。
ペットの匂いが気になるからといって、
「ファブリーズ」や「リセッシュ」をこれでもかと使う。
それでは物足りずに、さらにオゾン発生器で消臭――
冷静に考えていただきたいのですが、
こちらの方が悪臭よりよほど危険で健康にも宜しくありません。

【マイナスイオン】がブームの頃には、
家電メーカーはこぞってオゾンの良い面を強調しました。
ところが、さすがに「オゾンは安全」とはいえなくなってきた。
そこで今度は【活性酸素】ということなんでしょうか?
しかし家電業界には、
この【活性酸素】で深刻な健康被害を起こした過去がすでにあります。
申し訳ないのですが、健康問題に疎い業界としか思えません。

ちなみに。
FC2では、ブログに強制的に広告を貼り付けてきます。
今回はオゾンの広告がくっ付いているようですが、
私はこんなもの推薦なんかしていませんからね。



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