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中国の最新シックハウス事情

2010 - 06/06 [Sun] - 16:08

ご無沙汰しております。
それも、半端ないほど長い”お休み”になってしまいました (+_+)
気づいたら、ナンと半年も更新がストップ!!!
いけませんね~~~。反省、反省。
いつも気にはかけていたんですが、
諸事諸々、身辺が落ち着かなくて……


正直なところ、
私はシックハウス症候群化学物質過敏症の話題は、
すでに【流行遅れ】になってしまったと感じています。
虚しさを感じることもありますが、
住まいの安全対策が進んだ裏返しと思えば、むしろ喜ぶべきことなのかも知れません。
ただし、室内空気汚染の問題が根絶されたわけではなく、
人間の健康を守る住まいは永遠のテーマだとも思うのです。

最近の私の関心は、
室内空気汚染がうつ病痛みに及ぼす影響です。
生体エネルギーを生み出す能力の低い方々が年々増加した結果、
現代人は環境の影響をより受けやすくなっている。
ざっくばらんに言えば、
便利な生活にどっぷり浸かっているために【生命力】が低下し、
適応力が弱体化しているのでは?――という私なりの仮説です。

こういう方々は基礎体温が低く、一般に、平熱が36℃以下の低体温を示し、
疲れやすく、うつ症状にも陥りやすいという特徴があります。
感覚も過敏になる結果、
痛みの感覚を抑制することができない……。
だから、痛覚過敏を生じます。

視覚・聴覚・味覚も過敏になりますが、
室内空気汚染と関係があるのは嗅覚です。
匂いに過敏になり、
普通の方にはなんでもない空気汚染にまで過剰反応を起こします。
問題となるのは、そのことによって神経系の働きに影響が出てくるという点で、
慢性的な疲労感を感じ、気分も落ち込んでしまうことになるでしょう。

シックハウス症候群や化学物質過敏症の問題が沈静化したとしても、
住環境、あるいは室内空気質(IAQ)の重要性を軽視すべきではありません。
問題はより繊細化し、原因と結果の因果関係が見えづらくなっているのです。

実は、数日前のこと。
読者の方からメールを頂戴しました。
再開を待っています――とのお言葉が添えられており、
「こんなブログでも待ってくれている方がいるんだ」と大変勇気づけられました。
それと同時に長い中断を反省し、
再起動を決意した次第です。
ただし、以前のように頻繁な更新はとてもできそうもございません。
せいぜい1ヶ月に数回程度になってしまうでしょうが、
住環境を巡る健康問題に興味のある方に、少しでも参考になれば幸いです。


さて。
前置きが長くなりました。
今日は、最近目に留まった中国の話題を紹介します。

中国は日本を抜いて世界第2位の経済大国になりました。
あらゆる分野でダウンサイジングに直面している日本に比べ活気がある。
上海万博のニュースを見ていると、
ちょうど日本の高度経済成長の頃の姿を彷彿とさせます。
しかし、その驚異的な経済成長がいつまで続くか?
恐らく――そう長く続かないと思います。

10億を超える中国の巨大な人口を潤すほど、
石油はもう残っていません。
その根拠は、【石油ピーク】のカテをご一読下さい。
そしてもう一つ。
経済成長のメリットばかりでなく、
早くもデメリットが顕在化してきているようなのです。

去る5月16日、中国疾病予防センターは衝撃的な発表をしました。
毎年220万人にのぼる青少年が、
室内空気汚染による呼吸器系疾患で死亡しているというのです。
いいですか。
罹患ではなく、死亡しているのですよ!!!
しかも、その中の100万人は5歳以下の幼児だというのです。

これは、紛れもなくシックハウス問題です。
上海など6都市で行われた調査では、
調査対象の実に93%でホルムアルデヒド濃度が基準値を超えていたそうです。
中国にも一応【80μg/㎥】という立派な基準値があるようですが、
ほとんど遵守されていないのが実態だとわかります。
そのため中国政府も、
ホルムアルデヒドを「優先して規制すべきリスト」の2番目に位置づけているらしい。

しかし、問題は呼吸器系疾患ばかりではなさそうです。
私はむしろベンゼン(benzene)という名前が挙げられていることに目を疑っています。
数年前の北京の調査では、
子供部屋の7割以上がシックハウス状態でした。
そして興味深いことに、子供の白血病(leukemia)も増加しているそうですが、
そのうちの8割の子供が直近の新築やリフォームを経験しているのです。
当然シックハウスとの因果関係が疑われますが、
その原因物質はホルムアルデヒドではないでしょう。
恐らく、ベンゼン(benzene)と考えて間違いありません。

benzene-1
ベンゼンは6ヶの炭素(C)が六角形の形に結合した環状物質で、
構造中にベンゼン環を有する化学種を芳香族(aromatic compounds)と総称します。
例えばベンゼンに結合する水素(H)が、
1ヶだけメチル基(-CH)に置換されたとします。
このモノメチルベンゼンが、一般にトルエン(toluene)と呼ばれる化学物質です。
ただし、通常は水素(H)は省略され表記しないのが慣例です
ベンゼン環構造は非常に安定しているため、
芳香族化合物の数はとても膨大になります。

ベンゼンとトルエンの違いはちょっとしたものですが、
このちょっとした違いが大きな差を生みます。
ちなみに、日本にはトルエンの室内濃度指針値はあっても、
ベンゼンのそれはありません。
しかし中国では、【110μg/㎥以下】という基準値が設けられているというのです。
それなら中国の方が安全対策が進んでいるのかといえば、
決してそういうことじゃ~ない。
日本の家の室内空気からは、危険な量のベンゼンなど検出されません。
そもそも存在しないのだから、
指針値や基準値を設ける必要がないのです。
日本で問題となるのはベンゼンではなく、相対的に安全なトルエンです。
トルエンが「安全」という表現は正しくないかもしれませんが、
それでもベンゼンよりマシなのは確かです。

図をクリックすると拡大します
benzene-2

シトクロムP450という酵素の働きで、
体内に吸収されたトルエンはメチル基が水酸化(-OH)されます。
ただ一口にシトクロムP450といっても様々な種類があり、
この場合はCYP2E1というサブタイプが活躍します。
こうしてトルエンはベンジルアルコールに代謝され、
さらにベンズアルデヒドから安息香酸(benzoic acid)へと次々に酸化され、
これがグリシン抱合をうけて最終的に馬尿酸となって尿中に排泄されます。

確かに、トルエンだって高濃度になれば有害であることに変わりなく、
代謝産物であるベンズアルデヒドや安息香酸も反応性の高い化学種です。
しかし、ベンズアルデヒドは杏子や梅の花の香り成分として知られ、
安息香酸のNa塩は食品添加物として利用されているのをご存知でしょう。
トルエンには発がん性も確認されておらず、
国際がん研究機関(IARC)のランクでは【グループ3】、
つまり「ヒトに対する発がん性を分類できない」とされています。

ところが、ベンゼンは違う。
ベンゼンは「ヒトに対する発がん性が認められる」化学種であり、
最も注意すべき【グループ1】に分類されています。
とりわけ、すでに19世紀末から、
白血病との因果関係が認められている数少ない化学物質の一つなのです。
それにしても不思議です。
水素(H)が1ヶだけメチル基(-CH)に代わっただけなのに、
どうしてそんなにも差が出るのでしょうか?

図をクリックすると拡大します
benzene-3

ベンゼンもCYP2E1によって水酸化される点では同じですが、
メチル基(-CH)のような反応ポートを有していないため、
ベンゼン環に 直接 水酸基が導入されます。
こうして生じるのがフェノールですが、
さらにもう一度水酸化されることでヒドロキノンやカテコールとなります。
これがグルクロン酸抱合や硫酸抱合をうけて尿中に排泄されるわけですが、
ベンゼンの場合、この抱合過程への移行がスムーズに行かないようです。
言ってみれば、「交通渋滞」が起こるわけですね。

その結果、
一部のヒドロキノンはペルオキシダーゼ(POX)という酵素の働きで、
2電子酸化されてキノン体(quinone)になります。
ヒドロキノンは p-ベンゾキノンとなり、
図では省略しましたが、カテコールも o-べンゾキノンへと変化する点は同じです。
実は、このキノンが曲者なんです。

キノンはDTジアホラーゼ(NQO1)という酵素の働きで、
2電子還元されて再びヒドロキノンに戻され抱合反応を受けますが、
中には1電子還元されてセミキノン体(semiquinone )に変化するものがいます。
ご覧になってわかるように、セミキノンは不対電子を有するフリーラジカルで、
もう1電子還元されればヒドロキノンになりますが、
反対に1電子酸化されてキノンに戻ることもあります。

問題はここ!!!
このとき放出される電子(e-)が酸素分子(O)と結合したら何になりますか?
もうおわかりでしょう。
スーパーオキシドアニオン(O-、つまり活性酸素が発生するわけ。
そして、大量に発生した活性酸素が造血細胞のDNAを損傷して腫瘍化を誘発します。
これがベンゼンが白血病を誘発する基本メカニズであり、
白血病が【血液のがん】とも呼ばれる所以です。

こんな危険のあるベンゼンが、室内空気中に潜んでいる中国はどうなるのでしょう?
近い将来、健康被害が一気に表面化して経済活動に支障を来たすばかりか、
莫大な医療費や対策費が国家や企業を圧迫し出すのではないでしょうか。
日本から中国に出向される方も増加していると思いますが、
新しいオフィスや住宅にはくれぐれもご注意下さい。
ツーンとくる化学臭が気になったら、
とにかく換気を励行するのが一番です。

ただし、こういうことも知っておいて頂きたい!
「ヒドロキノン」は「ハイドロキノン」と表記される場合もあり、
美白剤として化粧品にも使用されています。
抗酸化物質として有名なポリフェノールは、カテコール構造を有しています。
抗酸化とは酸化の裏返しであり、
活性酸素を除去できる化学種は活性酸素の発生源ともなり得ることをご理解下さい。
そう考えると、
活性酸素というものも一律に【悪者】と決め付けるのは誤りで、

大切なのは、酸化と抗酸化のバランスではないか――

そんな風に考えております。
やる気を引き出す脳内物質ともてはやされるドーパミンも、
改めて見直すと、同じようにカテコールであることがわかります。
ドーパミンが体内に存在する意義は、
体内の活性酸素量を調節することが本質的役割なのではと考え始めています。

生命が生きて活動していく際には、
好むと好まざるとに関わらず活性酸素が発生します。
それを制御し利用する仕組みを、
私達人間も備えているはずです。
しかしそのバランスが崩れてしまったとき、
本来なら私達の身体を守るはずのメカニズムが、
あろうことか己自身の身体に牙を剥いてしまうのでしょう。
今後再び活性酸素の話題を中心にしながら、
住まいと健康の問題を考えていくことにいたします。


最後に。
室内空気汚染や化学物質の問題も単純ではありません。
何が良くて何が悪いということではない
誤解を恐れずに敢えていえば、
ベンゼンやホルムアルデヒドも程度の問題であり、
濃度次第ではプラスの効果があるやも知れないのです。

ましてや、
天然物質が安全で合成物質が危険などと断じることなんかできない。
ハザードよりもリスクを考えるべきと、私は口を酸っぱくして繰り返してきました。

自然住宅が安全だなんていってる内はマダマダだね

こうした一部の方々の神経を逆撫でする不謹慎極まりない過去の発言も、
そういう考えを踏まえてのことだとご理解下さい。


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