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依存症、豊かさのもたらした現代病

2010 - 06/17 [Thu] - 06:49

こんにちわ。
私事ですが、昨日、○○回目の誕生日でした。
大台に乗りまして、もう棺桶に片足を突っ込んだような気分です (=_=)
ここはひとつ、
ブログを更新して滅入る気持ちを振り払いませう!!!

さてと。
タバコが健康にいいなんて、擁護する積もりは毛頭ございません。
しかし、条例で規制という動きはいかがなものなんでしょう (?_?)
健康に有害なものを排除しようというのなら……

お酒も規制しないと釣り合いが取れないんじゃないですか?

私がこう言うと、
大抵の方は不機嫌そうにこうおっしゃいます。

お酒とタバコは違うでしょ!

タバコは百害あって一利なし、お酒は百薬の長――だというのです。
確かに、お酒はどちらかというと良いイメージですが、
お酒の危険性だって数え上げたらきりがない。
そうしたら、案の定……

世界では、一年間に250万人もの方がアルコール中毒で死亡しているそうです。
かたや日本では、
若い女性のアルコール依存症が増えているという気になるデータがある。
これは胎児性アルコール症候群(FAS)の増加にも繋がりかねません。
そこで、世界保健機関(WHO)が動きだしました。
タバコの次はお酒にロックオン。
「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」というガイドラインが、
去る5月に採択されたそうです。

そうなると、お酒も条例で制限するわけ?
私はお酒を飲まないので特に困らないのですが、
タバコを叩くなら、やっぱりお酒を放置するのはおかしいと思います。
というのは、
依存症(dependence)を誘発するという点で同類だからです。

依存症というと、真っ先に覚醒剤や麻薬、
さらに最近なら大麻などの依存性薬物をイメージするかもしれません。
しかし、タバコやお酒にだって依存性があり、
言ってみれば、法律で禁止されていない【合法薬物】に他なりません。

それならいっそのこと、タバコもお酒もなくしちゃえ!!! 

ところが、ことはそう単純ではございません。
実は、甘い物にも依存性があることがわかった!!!
2008年12月、米プリンストン大のB.Hoebel博士らは、
ラットを用いた実験で糖依存症(sugar addiction)の存在を報告しました。
なんでも。
食餌の他に糖水(ブトウ糖25%、ショ糖10%)を3週間与えたラットには、
これを断つことによって、タバコやお酒と同じ禁断症状が現われたそうです。

興味深いのは、
与えられた糖水の糖分濃度が極端に高いわけではなく、
市販の清涼飲料水レベルだという点。
清涼飲料水に関しては、
以前より過剰摂取による急性糖尿病の問題が指摘されてきました。
これをペットボトル症候群といいますが、
それに加えて依存性にも注意する必要がありそうです。
では、こちらも制限いたしますか?

こんなこと言い出したらキリがありませんね。
何度も言うように、
大切なのは程度の問題であり、リスクを検討することが重要です。
覚醒剤や麻薬は依存性が強いので禁止すべきです。
反対に、清涼飲料水は消費者に注意を喚起する程度で十分。
難しくて意見が分かれそうなのがタバコやお酒になるわけですが、
闇雲に禁止すれば良いとする発想も危険なように感じます。

ちなみに。
適量なら、お酒が健康に良いのは確か。
そしてその【適量】とは――

   ビール(アルコール5%) →→→500ml1本
   日本酒(アルコール15%) →→→1合
   焼酎(アルコール35%) →→→コップ半分弱
   ウィスキー(アルコール43%) →→→ダブル1杯
   ワイン(アルコール12%) →→→200ccコップ1杯

肝臓への負担を考慮すると、
この程度に抑えるのが宜しいそうです。
ただお酒に【適量】があるように、
誤解を恐れずに敢えていえば、
私はタバコにも【適量】は存在すると思う。
それがどの程度かはわかりませんし、
積極的に喫煙を奨めようとも思いませんが……

ここで、依存という問題を考えてみることにしましょう。
次の図をご覧下さい。
ここでは、タバコを例にご説明します。

図をクリックすると拡大します
dependence-1

ナス科の植物であるタバコの葉には、ニコチン(Nicotine)が含まれています。
これはアミノ酸から合成され、ニコチン酸とも深い関係があります。
「ニコチン酸」と聞いてもピンとこないでしょうが、
要はナイアシン(niacin)、つまりビタミンB3のことです。
ただ「ニコチン酸」の名前は誤解されかねないので、
健康業界では「ナイアシン」という呼び方を好みます。
ニコチンの印象は相当悪いようで……
ここまでのけ者扱いされると、何か同情したくなっちゃいます。

横道にそれました。
タバコを吸うと気分が高揚し、
頭も冴えて集中力が増すのはニコチンの作用。
つまり、脳の活動が活発化するわけですね。
活発化するなら大歓迎――といいたいところですが、
生命にはホメオスタシス(homeostasis)という働きがあります。
みなさんも聞いたことがあるでしょ?
体内環境を一定に維持しようとする働きで、
「恒常性」と訳されております。
働き過ぎが常態化するのもやっぱり好ましいことではないので、
脳を休ませようとする反作用が生じる。
依存の場合には、耐性(tolerance)という現象が生じるのです。

ただし、ホメオスタシスとはちょっと違う。
高揚感を打ち消すため、
脳は不快な気分を生じさせて釣り合いをとろうとします。
これが【耐性】ですね。
すると、タバコを吸わないときには不快な気分だけが残ってしまう。
そこで再びタバコを吸うわけですが、
耐性が生じているために高揚感が初期値に達しません。
以前よりも本数が増えていき、
タバコを吸わないとイライラして落ち着かない――どっぷり依存 です。
もはや、タバコという「増幅器」がないと脳が活性化できません。
すると否定的な不快気分はますます増大し、
タバコを吸わないときの気分状態は、
次第に不快方向にずれていくことになります。

ホメオスタシスはほぼ一定の状態に維持するという働きです。
しかし身体には、
状況の変化にあわせて標準値を修正していく働きもあります。
いわば「変動するホメオスタシス」といっても良いわけで、
このような働きをアロスタシス(allostasis)と呼ぶ考えが提唱されている。
そして、その典型例とされているのが依存症というわけ。

こうして、ニコチンが切れた脳は機能が鈍化します。
ひどい依存状態になると、
タバコを吸ってさえ不快な気分を払拭できません。
その結果――

うつや不安に陥りやすくなる!!!

依存は心の病の「入り口」になりかねないのです。
実際、アルコール依存症からうつ病(depression)が誘発される、
あるいはその反対に、
うつ病からアルコール依存症になってしまう事例が報告されています。
共に脳の不活性化が原因と考えられますから、
なにかしら共通するものがあるのでしょう。

でも。
どうして依存が生じてしまうんでしょう。
タバコを吸ったりお酒を飲んだとき、
脳の中ではどのようなことが起きているのでしょうか?
これを理解するには、報酬系(reward system)を知る必要があります。
以前もちょっと取り上げたことがありますが、
今回はもう少し詳しく紹介することにしましょう。

図をクリックすると拡大します
dependence-2

1954年、OldsMilnerという二人の研究者は、
ラットの脳に電極を差し込み、
レバーを押して自分で電流を流せる自己刺激という実験を行っていました。
そしてある部位に電極を差し込んだところ……
ラットがとり憑かれたように激しくレバーを叩き出したそうです。

その様を想像するに、鬼気迫るものがある。
寝食も忘れ、ラットは1時間に5000回もレバーを叩いたといいます。
宜しいですか?
平均して1秒間に1~2回、24時間ぶっ通しで叩き続けたんですよ!!!
ここまで一心不乱に熱中するのは、
そうすることが気持ち良いからに違いないと2人は考えました。
そこで、この神経回路を【報酬系】と名付けたのです。
【報酬】、つまり「ご褒美」が貰えるからレバーを押すということですが、
でも……「ご褒美」っていったい何なんでしょう?
レバーを押しても美味しい餌が出てくるわけではございません。
ただ電気で神経を刺激することに夢中になるんです。

その後、この神経回路の実態が、
腹側被蓋野(VTA)から伸びるドーパミン神経系であることが突き止められました。
この投射先の一つに側坐核(NAc)という神経核がありますが、
ラットがレバーを押すと側坐核にドーパミンが分泌されていることがわかったのです。
こうして、側坐核が快感を感じる【快中枢】で、
ドーパミンは快感を生じる【快楽物質】であると解釈されました。
要するに、「ご褒美」というわけらしい。
そこでこう言われている――

側坐核は「やる気の脳」、ドーパミンを出せばやる気が出る

しかし、こういう理解はもう古い。
脳はもっと複雑で精密なマシーンのようです。
むしろ重要なのは、前頭前野 ― 側坐核 ― 視床を結ぶ回路です。
側坐核が興奮することによって、このループ回路が刺激され、
大脳皮質である前頭前野(PFC)の活動が活性化されます。
こうした脳全体の活動の結果、やる気や意欲が生まれ、
目の前のことにわき目もふらずに集中する――
先ほどのラットの場合なら、レバーを押し続けることになるわけです。

ドーパミンの役割は、「ご褒美」への期待を高め、
大脳皮質の活性化を正に強化することです。
わかりやすく言えばこういうこと。
試験の前、先生がヒントを教えてくれたでしょ?
「ここ出題するから、しっかり覚えておくように」
すると、そこを必死で暗記したはず。
ドーパミンの役割は、この”ヒント”のようなものでして、
別にドーパミン自体が「快楽」を生じるわけではありません。
ドーパミンを放出させる物や行動を、
脳は特に力を入れて覚えようとするのです。
そうすれば、素敵な「ご褒美」がたくさんゲットできる――はず。

ちなみに。
腹側被蓋野は脚橋被蓋核(PPTN)から、
アセチルコリン性の入力を受けます。
放出されたアセチルコリンはニコチン受容体に結合し、
腹側被蓋野からのドーパミン放出を促します。
つまり、タバコを吸って気持ち良くなるのは、
報酬系が活性化するからです。
また、覚醒剤は側坐核のドーパミン濃度を高める効果があります。
こちらも報酬系を活性化する。
こうした事実から、
報酬系の活性化が依存の形成を促すことがわかります。
ドーパミンを出しまくるのも、程々にしておいた方が宜しいようです。

そこで、次の疑問。
それでは、報酬系の役割とは、本来どのようなものなのか?
恐らく、生存競争を勝ち抜くためのシステムだと考えられています。
長い歴史の中で、
人類は過酷な環境の中で生き抜いてきました。
食糧を獲得し、伴侶を得て子孫を残すためには、
効率的に【報酬】を手に入れる学習が必要不可欠だったはず。
「ご褒美」の少ない状況でも生きる気力を失わず、
モチベーションを維持し続けるには、
報酬系のサポートは強力な武器だったと思うのです。

しかし、事情が変わってしまったようです。
現代物質文明は、驚くほど豊かになりました。
世界中どこでも簡単にタバコやお酒が手に入る、
覚醒剤や麻薬まで街で売られているご時勢。
そればかりじゃございません。
脳に快感を与えてくれる【報酬】は至る所にございます。
買い物に快感を覚え、ギャンブルに興奮し、
グルメに舌鼓をうっております。
そうかと思えば、食事中も片手でケイタイにインターネット、
子供はテレビゲームに夢中。
こうしたことも、実は依存を生じさせているのです。
かく言う私も、立派なネット依存かもしれませんが…… (+_+)

最後に。
松岡俊行先生(京都大)という方の印象的な文章を目にしました。

現代資本主義が生むコマーシャリズムは、消費を促す社会を作り、人々は常に消費へと駆り立てられる。依存症という病気は、時代が作り出した病気と考えることもできる。


そして、こう続けていらっしゃいます。

依存症の蔓延は、足ることを忘れた現代人に対する警鐘である

欲望は尽きることがありません。
さらなる欲望を生じ、心を荒ませてしまうとは皮肉なもの。
欲しても満足な「ご褒美」が得られない過酷な時代には、
生き残るために有利に機能したシステムが、
豊かになって「ご褒美」が溢れかえる時代になると、
むしろデメリットが表面化してしまったようです。

これからは「物の豊かさ」ではなく、
「心の豊かさ」を重視する必要があるのかも知れません。
勝ち残りを競ってライバルを蹴落としあい、
少ないパイの争奪戦を繰り広げる社会は……。
やがて行き詰ってしまうのではないでしょうか?
そのような末路を避けるためには、唯足るを知る――
まさに、至言だと感銘いたしました。

そこで良い方法が。
天然のアロマの香りで心をリフレッシュしましょう。
植物の香りはストレスを軽減し、
イライラを解消し、集中力を高めてくれます……
でも、ちょっと待って下さい。
冷静に、よ~く考えてみて!!!
これって、報酬系の活性化そのものではありませんか?

実は【報酬】を獲得する際には、
感覚情報がとても重要になります。
極端な例では、
重度の薬物中毒者は薬物の映像を見ただけで報酬系が活性化します。
広告を見て、俄然、購買意欲の沸く主婦の方々も同じです。
同様に、匂い情報も報酬系を活性化する
食糧のありかや子孫を残す伴侶を、
匂いを頼りに探し求めていたことを考えれば、
報酬系が活性化されるのは当然のことだとご理解いただけるはずです。

そこで、私はこう力説したい!!!!!!!
タバコはシックハウスの一因になる。
それはどなたにもご納得いただけるが、
過剰な香り の使用も、
同じようにシックハウスの原因になるんですよ――と。
私がトルエンを問題視するのも全く同じ理由から。
トルエンはシンナー(ペイント薄め液)の代表成分であり、
シンナーが立派な依存性薬物である事実は、よ~くご存知のはずです。

み~んなみんな、ドーパミン神経の働きを乱しています。

さてさて。
匂いの話を一気に仕上げようと思いましたが、
あまりにも長くなりそうなので、
続きは次回にいたしましょう。
テーマは、【依存から生じる匂い過敏】でございます。



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コメントありがとうございます

はじめまして。
コメントを頂戴し、ありがとうございます。
ご質問にお答えしますね。

【addiction】も「依存」という意味で使用されます。
非常に広い概念ですが、
どちらかといえば「嗜癖」とか「耽溺」という意味が強いようです。

  趣味にはまる

なんていうのも、【addiction】の一つです。
一方、これが重症化し病的になったのが「依存症」で、
医学的には【dependence】という言葉を用います。

どちらを使っても誤りということではありませんが、
私は”病的”という点を重視して【dependence】の言葉を用いました。

今後もご不明な点がございましたら、
遠慮なくご質問下さい。
私も素人同然なので、
間違ってしまうこともあるかと思います。

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