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人間は機械である by.デカルト

2010 - 06/29 [Tue] - 11:37

私のパソコンはとっても「旧型」です。
最近、何かとご機嫌斜め……
処理能力がアップアップみたいで、
本体がもの凄い熱を持ってしまいます。
仕方ないので、冷却剤で冷やしてやりながら使っていますが、
もう”寿命”なんでしょうかね~~~
最新型に買い換えたい!!!
技術は日進月歩だから、新しい方がいいに決まってる。
近い将来、
”人間ソックリ”のロボットだって開発されるかもしれないご時勢です。

なぜなら、ロボット技術は飛躍的に発展しております。
産業技術総合研究所は、
2009年3月、最新ロボットを公開しました。
その名は、HRP-4C
身長158cm、体重43kgの女性型ロボットで、
表情を変えながらおしゃべりします。
まさに、”人間ソックリ”です。

organic-1

これも技術進歩の輝かしい証なんでしょうが、
果たして、手放しで歓迎して良いものなのか……
実は、私はちょっと複雑な気持ちを感じてしまいました。
こういう技術がもっと発展して、
それこそ、
外見では人間と見分けが付かないロボットが開発されたら――
ちょっと考えちゃいませんか?

それにしても。
人間を含めた生命体(organism)と、
命を有さない単なる機械の違いはどこにあるんでしょう。
「何をわかりきったことを!!!」とお叱りを受けるかもしれませんが、
はるか昔から、人類を悩ませ続けてきた大問題なんです。

さて。
人はいつか死を迎えます。
現代科学をもってしても、「不老不死」を手にすることはできません。
可愛がっているペットもいつか死んでしまう。
別れの悲しみは、昔の人だって同じだったでしょう。
そこで、きっと考えたはずです。
どうして命あるものは死んでしまうのか――

人間に限らず、動物でも構わない。
死体をよ~く観察すると、共通する特徴に気づいたはずです。
呼吸をしていない――
心臓が動いていない――
現在ではこれに「瞳孔反応の消失」を加え、【死の三徴候】といいます。
こうした生々しい観察から、
昔の人たちはある共通するイメージを抱いていったんでしょう。

人を動かす何かが胸の辺りにいる。
これに力を与えるのは空気だろう。
なぜなら、生きている間は休みなく呼吸します。
この呼吸を我慢すると苦しく、
止まれば人を動かす何かも活動を停止する。
恐らく、身体から離れてしまうのだろう――と。
こうして、霊魂という発想が自然に誕生しました。

organic-2

この絵は15世紀のものですが、
臨終を迎えた方の口から、今まさに魂が抜け出た様を描いてる。
これと同じような光景は、
すでに古代ギリシアのホメロスの叙事詩にも登場します。

死者の口、傷口から、気息のように抜け出したプシュケーが、
生前の姿そのままの亡霊となり冥界に下る


ここでプシュケー(psyche)という言葉が出ていますが、
これが「魂、心」を意味します。
魂は蝶のイメージを重ねられ、
しばしば羽を持った姿に描かれる。
紹介した絵の中でも、やっぱり羽が付いてるでしょ?

ちなみに。
プシュケーは 、「息を吐く」という動詞 apopsycho に由来し、
最も根源的な意味は「息、呼吸」です。
大昔の人間が、呼吸に深い意味を感じていたことがわかるでしょ?
しかも、今から考えれば笑止ですが、
ギリシア時代の動脈は”血液”とは無縁でした。
死体解剖の際には血が抜けてしまっていたからなんでしょう、
動脈は空気を運ぶ”気管”と考えられていました。

そこでこう推理したんでしょう。
心臓に魂が宿っていて、ここから伸びる動脈を通じ、
呼吸によって取り入れた空気を全身に送る――
「心臓」のことをギリシア語でカルディア(cardia)といいますが、
car は英語の cor 、すなわち「核、中心」という意味です。
まさに”中心の臓器”というわけ。

ただし、酸素が発見されたのは18世紀末のこと。
それまでは、
呼吸の目的が酸素を体内に取り込むことだなんて、
誰もご存知ありませんでした。
では、何のために呼吸するのか?
それは、プネウマ(puneuma)を摂取するためです。

ここで再び、聞き慣れない言葉の登場です。
こちらも「息」に関係の深い言葉ですが、
「吹く」を意味する動詞 pneo に由来します。
そのため、主に外を吹く風を指し、
転じて「空気」という意味でも用いられるようになったようです。
このプネウマという言葉、
実は、『旧約聖書』の天地創造の中でも使われています。

主なる神は土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、
その鼻に命の息を吹き入れられた
こうして、人は生きる者となった。


空気は”命の息”、
呼吸はこの”命の息”を得るために行われる――
そう考えられていたことがわかりますが、
”命の息”にはそのものズバリ puneuma の語が充てられている!!!ここから命を与える霊的な息吹きの意を持つようになり、
一般には「霊、精気」と訳されます。

ただ……。
「鼻から息を吹き込む」では、芸術的に美しくないのでしょう。
どこか風船を膨らませるようなイメージになっちゃう。 (=_=)
そこで有名なミケランジェロの『天地創造』では、
創造主とアダムが指と指を触れ合うという劇的な演出に変えております。

organic-3

ところで、プシュケーとプネウマはどんな関係にあるんでしょうか?
実際のところ、この言葉を使う人によって様々なんですが、
例えばアリストテレス(Aristoteles)はこんな風に言っています。

肉体はプシュケーによりあり方が与えられる。
プシュケーのために肉体があり、
プシュケーと肉体を結びつける媒介がプネウマである。


アリストテレスが考えるプシュケーとは、
いってみれば生命体の”種子”のようなものだとお考え下さい。
植物・動物・人間はみな身体の中に持っていて、
これが植物を植物に、
動物を動物に、
人間なら人間の姿形に成長させるというわけです。
そして、このプシュケーを活性化し、
あるべき姿形に”発芽”させる栄養分がプネウマとなります。
体内に入ったプネウマは周期的に膨張-収縮をするので、
こうして脈拍を生じる……

生命体にはプシュケーが宿り、プネウマが活力を与えます。
このように、生命体が命のない石などと異なるのは、
生命体だけに作用する特別な力が存在する――
こうした考え方を生気論(vitalism)といい、
実は、広く世界中に同じような発想が伝えられています。

例えば、中国の気の思想。
中国では、生命活動の源は宇宙の【神気】であり、
これが五臓に宿ります。
【神気】を保管しているので「蔵」――わかりやすい表現です。
体内にはもともと【先天の気】がありますが、
万物は相互に気のキャッチボールをします。
食べ物からは【水穀の気】がもたらされるので、
漢方では医食同源といって食事を重視するわけ。

しかし、大切なのはそれだけじゃ~ない。
実は、呼吸からも気を頂いている。
ただし目には見えない。
だから”空なる気”で【空気】――
この空気は、呼吸により肺臓から体内に取り込まれます。
これを「粛降」といいます。
そこで肺は粛降をつかさどる――
自然の清浄な【空気】を五臓六腑に行き渡らせるという意味で、
漢方でもやっぱり呼吸を重視しております。

そうはいっても、
現代人にはなかなか理解できないお話です。
さらにプシュケーとプネウマは同じような意味で使われることも多く、
一般には、あまり厳密に区別されません。
ひっくるめて【霊魂】――
その程度のご理解で宜しいのかと思います。

アリストテレスは偉大な哲学者ですが、医者ではありません。
このため彼の思想はややもすれば思弁的でしたが、
生命体の研究はヘレニズム時代により洗練されていきます。
その中心になったのはエジプトのアレキサンドリアで、
恐らくミイラの風習があったからなんでしょう、
ここでは人体解剖が盛んに行われたんです。
その結果、人体に関する様々な事実が明らかにされていきました。

動脈が運んでいるのが空気ではなく、
血液であることもわかった。
中でも重要なのは、神経系に関する発見です。
感覚神経と運動神経の2系統が存在し、
それぞれ求心路と遠心路を持っている。
この神経系を通じて感覚が生じ運動も発生する。
こうしたことに、すでに気づいていたのだから驚きです。

そして、神経の基点が脳になっている事実から、
ここが理性のありかと考えられるようになりました。
こうして心臓から脳へ、「心」の引越しが行われた。
ただし神経はチューブ状の管で、
この中をプネウマが通ると考えたのは時代の限界。
そもそも英語の nerve は、
元を辿ればサンスクリット語の nadi に由来するといわれ、
その原義は「河の流れ」、転じて「管・通路」を意味します。
神経が電気を流す”コード”だなんて想像もしていなかったわけですが、
脳も同じように考えられていました。
ここでも空洞である脳室が重視され、
プネウマがたっぷり満たされていると考えたようです。

ちなみに。
神経に電気が流れるとわかったのは、ず~~~っと下って1780年のこと。
ガルヴァーニ(Galvani)という方が、
カエルを解剖している際に、
電気刺激で筋肉が収縮することに気づいたのがきっかけでした。
これを【ガルヴァーニの発見】といいます。
神経に電気が流れるなんて、
昔の人が知る由もなかったわけですね。

話を元に戻しましょう。
ギリシアからローマに至る古代の生命論を集大成したのが、
2世紀に活躍したガレノス(Galenos)です。
彼もまた生命現象をプネウマから説明しましたが、
キリスト教会発展の影響を受け、
その背後には創造主(神)の意志が働いていると考えていました。
これがキリスト教会に大歓迎された!!!

教会公認となったガレノス説は、
都合の良いように解釈されて中世ヨーロッパを支配します。
「ガレノスが全てを書いてくれていた」とまでいわれ、
これを批判することは教会を批判するのと同じこと。
絶対不可侵のドグマとして手厚い庇護を受け、
ナンと17世紀まで生き残ったんです。

図をクリックすると拡大します
organic-4
呼吸により肺から取り入れたれた Air(空気) は、
心臓において Vital spirit(生命精気)となります。
血液は肝臓で食物から合成され静脈で運ばれますが、
ここには Natural spirit(自然精気)が含まれています。
血液は右心室から左心室に入り、ここで Vital spirit が混入した後、
どす黒い赤色から鮮やかな赤色に変わります。
これこそ、”生命”が吹き込まれた証であり、
Vital spirit は動脈によって全身に運ばれます。
さらにその一部は脳で Animal spirit(動物生気)に純化され、
神経中を流れて運動と感覚、さらには理性を生じます。
こうして肉体に spirit を渡して”気の抜けた空気”は、
静脈を通って肺に戻り、血液から揮発して体外に排出されることになります。
ただしガレノスは、血液循環に気づいていませんでした。
この誤りに気づいたのが、17世紀初頭に活躍したハーヴェイです。

図中の【spirit】がプネウマに他なりません。
ギリシア語の puneuma という言葉は、次のように変化していきました。
puneuma(ギ語)→→→ spiritus(ラ語)→→→ spirit(英語)
一方の psyche の変化も紹介しておきましょう。
psyche(ギ語)→→→ anima(ラ語)→→→ soul(英語)
【Animal spirit】は一般に「動物精気」と訳されているのですが、
これでおわかりのように、私は適当ではないと考えています。
animal はラテン語の anima に通じ、ひいては psyche を意味する。
そこで【Animal sprit】はギリシア語で【psychicon pneuma】となるわけですから、
その重要性をもっと強調して「霊魂精気」と訳すべきでしょう。
現に、そのように訳している方もいるようです。

しかしルネッサンスの訪れと共に、
神秘主義に陥っていたガレノス説を見直す動きが起こってきます。
こうした人々を物理医学派(iatrophysicists)と呼び、
人体の生命現象を物理的法則で説明しようと試みました。
一方、化学的法則で説明しようと試みる人々は、
化学医学派(iatrochemists)と呼ばれ、
空気中から酸素を発見したのはその大きな成果でした。

こうした知識運動の中から出るべくして出てきたのが、
生命体は精巧にできた機械である――という発想です。
生命現象だけが特別なわけではなく、
肉体も自然界に普遍的な物理法則や化学法則に支配されているのではないか?
つまり、機械となんら変わりがないということで、
こうした考えを、生気論に対して機械論(mechanism)と呼びます。
そして代表的機械論者が、17世紀初頭のルネ・デカルト(Rene Descartes)――

そうです、あの有名なデカルトなんです。
今日ではcogito命題(心身二元論)が有名ですね。
cogito, ergo sum、我思う、ゆえに我あり――
知ってるでしょ?
こうして哲学への貢献が評価されていますが、
デカルトが当時の社会に大きな衝撃を与えたのはむしろ機械論でした。
彼は当時の最新知識を総動員して、
生命体は機械であるという結論に到達したんです。
organic-5
火の粉(A)が足(B)に近付き、皮膚を熱します。
すると、そこに付いているロープ(C)が引かれ、
脳室(F)に繋がる小さな穴(dとe)が開きます。
ロープとは神経に他ならず、
その結果、脳室から動物精気が神経に流れ込み、
足を火元から離す【反射】が生じます。
この【反射】という言葉を使用したのは、デカルトが最初だといわれています。


デカルトもまた【動物精気】という言葉を用いていますが、
微細で素早く動く物質的粒子と考えていたようです。
何より、プネウマはもはや外部から入ってくる”神の息吹き”などではありません。
彼は心臓を熱により膨張・収縮する熱機関と考えていました。
血液は熱せられて希薄となり、
蒸気のように全身に広がって身体を温めます。
熱せられた血液は肺の冷たい外気に冷やされ、
再び液体に戻る――
肺をラジエーターのようなものと考えたわけですね。

呼吸の真の効用は、肺に冷たい空気を十分に送り込むこと  
  
つまり、プネウマを取り込むことではないんです。
デカルトのプネウマは肉体の一部として存在し、
肉体に運動と感覚を生じる物質に過ぎません。
そうであれば、生命体を”動かす物質”という意味で、
【動物精気】という表現の方が相応しい!!!
デカルトの考える生命体に、もはや【霊魂】が介入する余地は一切ございません。

ただし、考えて言葉を話す――という点から、
デカルトも人間だけは単純な機械じゃないよと力説しています。
これが心身二元論ですが、
考えようによっては、逃げ道を用意するための妥協だったのかも?
なぜなら、デカルトとガリレオはほぼ同時代に生きた人間です。
過激な思想がどういう憂き目にあうか……
その恐怖は現代人からは想像もできません。
デカルトも慎重にならざるを得なかったのでしょう。

それでも、動物は機械である――
機械論は十分大きなインパクトを与え、
動物が魂を持つか持たないかを巡って、世の中は騒然となったのです。

そろそろ、まとめましょう。
今日の医学の発展が、機械論的発想に支えられてきたことは紛れもない事実。
この路線は今後も続くでしょうし、
それで間違っていないと思います。
ただし、危うさを内包していることも肝に銘じておくべきでしょう。

動物が機械と同じというのであれば、
動物を殺すのは機械を壊すという意味しか持たなくなります。
そこからは、命を奪うことの罪悪感が欠落しかねません。
実際、デカルトは真顔で言ってのけます。
動物を食べても殺しても、罪悪感を抱かずにいられるようになります――
天才デカルトの冷酷な狂気を垣間見るようです。

しかし、人間もまた機械である……
こういう発想は早晩出てくるでしょうし、
実際にデカルトからたったの100年後、
ラ・メトリー(La.Mettrie)は人間機械論を主張しました。
足は歩く筋肉であり、脳髄は考える筋肉である――
もはや精神も物質世界に引きずり込まれていますが、
現代脳科学の成果は、
こうした発想が決して誤りではないことを物語っています。

それなら、デカルトさん。
”人間”を食べても殺しても、あなたは平気でいられるのですか?

さらに、こういう問題もある。
機械論に刺激され、
18世紀のヨーロッパで盛んに作られたのが機械人形(automata)です。
そうはいっても人間には程遠いものでしたが、
今日の automata の精巧さは桁違い。
人間は、いつか”人間”を作り出してしまうのでしょうか?
もっと恐ろしいことも……
クローン技術を応用すれば、
人間のコピーを作ることだって技術的には十分可能です。

でも、デカルトさん。
”人間”を作ることに、あなたは畏れを感じないのですか?

現代ですら、難しい倫理上の問題を含んでいます。
まして、デカルトの生きた時代は【霊魂】が生きていた時代です。
時代を先取りし過ぎた機械論は、
むしろ激しい非難の矢面に立たされました。
こうした中から、
新しい知識で理論武装した”新”生気論が登場してきます。
そこで用いられた言葉がオーガニック organic ――

というわけで、
次回はいよいよ【オーガニック】のご登場です。



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